『全部を賭けない恋がはじまれば』 がはじまれば
好きな作家の処女作が、好きな出版社から発行され、書店という好きな場所に並ぶ。
待ちに待ったその日が、来た
稲田万里さん著『全部を賭けない恋がはじまれば』

彼女がまだ、コスモ・オナンという宇宙までも凌駕する名だった頃に書かれた、『日曜興奮更新』
題名通り、毎週、言葉の選び方の秀逸さに興奮させられた小説の数々と新しく書き下ろされた小説が、紙の本として、手にとって思いに触れられるカタチとなった。
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『全部を賭けない恋がはじまれば』、略して『全恋』は、ご覧の通り表紙の可愛さがとめどない。表紙を眺めているだけでもパワーをもらえるが、小説からもらえるパワーもとめどない。
小説について、帯には下記のように記載されている。
めくるめく出会いの中で「性」と「生」を赤裸々に描く力強くも繊細な短編集
全てがこの素晴らしい一行に詰まっている。
彼女が描く赤裸々な「性」の描写には、ギロギロとした欲や不のイメージなど微塵もない。常に軽やかで突き抜けて明るい。しかし、「生」の描写については、大量の水の塊に、じんわりとのしかかられるような、ずしりと、じめっとした、繊細だからこそ感じる痛みや重みを感じる。
そんな重力を自在に操る彼女の描く主人公は、「性」と「生」を謳歌しようと、常に前を向いて挑む力強さを持っていて、読むとパワーと元気をもらえる。
恋をしたい人、恋をしてきた人、パワーがほしい人、笑って泣きたい人、ジャケ買いが好きな人、ひとりで悩んでいる人、etc……
みんなに読んでもらいたい!
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「好きな作家さんと出会えるとうれしいよね。」と母が教えてくれた。また出会わせてもらえた。
ひとりでも多くの方が稲田万里さんに出会い、うれしい人が増えますように。
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生きます。