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引き伸ばされる土偶、かっこよくなる土偶。 埴輪・土偶リミックス(2025年3月)

アートをつくるとき、モチーフやアイデアの源泉に土偶や埴輪を選ぶことは大きな選択だと思う。単に美的センスの側面でも、太古の洗練されたデフォルメ技術や、ユーモアさを嫌味なく再現するのはとっても難しい。

国立近代美術館「ハニワと土偶の近代」展より
長谷川三郎《無題ー石器時代土偶による》1948年

しかも埴輪・土偶となると、岡本太郎の縄文論にあるように日本の国民性とか2000以上、紀元前の歴史の重みとか人類だとかそういう意義がどうしてものっかってくる。

国立近代美術館「ハニワと土偶の近代」展より
岡本太郎《顔》1952年

だから埴輪や土偶を自身の作品に組み込む人は、かなりの哲学や文脈を踏まえた思考を持っているってことだ!でもただ単にかわいいからっていう理由でも全然ありだし、1番にはそういう楽しみ方がしたい。

なのでこの記事では、2025年3月までに東京で見たドグウイズムの作品をまとめて紹介。(まとめてみたら土偶しかなかった)

○今津景 タナ・アイル展(オペラシティ・アートギャラリー) 

右から、国宝「縄文のビーナス」(長野県茅野市米沢 棚畑遺跡)、オーストラリアの「ヴィレンドルフのヴィーナス」、「ミロのヴィーナス」というヴィーナストリオが今津景式に縦横無尽に絵の具で引き延ばされている絵。なんかチョコクリーム、カスタードクリーム、生クリームという感じで美味しそう。

この人は女性性とか、歴史の文脈をめちゃくちゃ考えているのだろうなというアーティスト。この展覧会はインドネシアに活動拠点を移してからの心境などもわかる構成だった。インドネシアの妊婦の像とかも置いてあったので作家自身コレクション気質なところもありそう。詳しくは↓

○ジョアン・ミロ《女の胴体》1967年ーミロ展(東京都美術館)  67

現在東京都美術館で回顧展が開催中のジョアン・ミロは言わずと知れた日本憧れ芸術家。中でも土偶が好きだったみたい。人生で産んだ多くの彫刻にどれほど土偶エッセンスが含まれていたのかわからないけれど、そういう視点はやっぱり楽しい。記号化された女性器をよく使うミロなのでやはり土偶に含まれた女性性とか、人間の起源とかそういう思いも含まれているのかな?

2022年にはBunkamuraミュージアムでミロと日本をテーマにした展覧会もやっていたのが記憶に新しい。岡本太郎に与えた影響?与え合い?も個人的にはとても気になるので今度調べたい。

○宮岡貴泉《ネオ・ヴィンテージ》銀座 蔦屋書店

ふらっと立ち寄ったGINZA SIXの上の方で初めて見た。なんだこれーかっこかわいい、ネオ・ヴィンテージというタイトルがまさにという感じでハート型土偶や遮光器土偶がモチーフの白黒現代風キャラクターがずらり。なんかこう見ると、ウルトラマンのキングジョーとかゼットンとかを思い出したりもした。銀座蔦屋書店で4月11日まで。

ということでハニワ・ドグウリミックス3月でした。今後の動向もチェック。



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なすにきび...勝手美術 偏った美術愛ですが、面白いなと思っていただけたら、いいねフォローなどよろしくお願いします。大変はしゃぎます。