ミロかわいい王決定戦ー2025東京都美術館編ー 前半【ミロ展】
ミロの作品はかわいい。おおらかで楽しいリズムの線で描かれる生物たちは多くの人がかわいいと感じると思う。ミロの展示を見るたびに「意外とかわいいことはフィーチャーされないんだな」と思う。近年、特に日本美術の展覧会などに多いけど、作品の中に出てくる生物などが公式で「ゆるかわ」と推されいる形は増えてきた気がする。ミロの絵なんで特にやりやすいと思う。まあ、長い画業の中でシュルレアリスムに位置付けられながらも他にない独自の絵柄を築き上げ、詩的・音楽的な美術を追求して、戦禍へのアンチテーゼや宇宙的な画面を描き、晩年まで様々な形態に挑戦し続けた巨匠ミロなので、流石に「なんかかわいい」の要素を取り上げるまでもないのは分かる。
しかし、そのシンプルなフォルムと色使いはぱっと見、「かわいい」とみんなに思わせる力を持っているし、深い思考とかわいいフォルムを共存させることができるというのも画家の技量なんじゃないかと思ったり。ミロに限らず、パウル・クレーとかも自分の絵のかわいらしさをどれくらい分かってコントロールしていたのだろうと疑問に思う。流石に分かってないわけはないよね。無意識にあんなかわいいものは描けないと思う。
なので!今回のミロ展で東京美術館に集まった作品限定で、超個人的に、目に入る情報だけで直感的に「かわいい」と思った作品ランキングを作ろうと思った。ついでにそれぞれの作品の愛称も勝手につけた。とは言っても大体がかわいく見えるのでなかなか今までミロの作品のイメージにはなかったという新鮮な驚きも選考基準に入れたランク付にした。(1フロアを除き、写真撮影禁止のため、見たものを思い出すか、調べていただくかのみ。勝手な個人用ランキング)(今回の展示の作品リスト番号と邦題、原題を記載)
第3位 虹ピンクちゃん
ー60《ツバメの赤と虹のように輝くピンク》
Le Rouge des hirondelles et le rose irisé(1947)
この作品は左側の雲のような場所を飛んでいる黒い影が燕、真ん中が人間、そして右側のまん丸の胴体をしているのがタイトルで虹のように輝くピンクと言われている物体、自己解釈だけどおそらくこういうことなんじゃないかと思う。
とりあえず虹ピンクちゃんと名付けた謎の生物(かも分からない)は二本足で突っ立って手がない。オレンジに近い淡めのピンク色でまん丸のボディに大きくてつぶらな瞳がついていて、鼻と口もしっかり黒い線でチョンと描かていると、ミロの作品には珍しくパーツがはっきりしている。おそらく他の作品に共通するような人間の描き方ではないので他の生物だということ、顔がついているので太陽でもないこと、鼻と口の間に緑の目がくっついていることなど謎の要素が多すぎて少し怖いけど、唯一無二のかわいさをしているので3位にランクイン。
→後半 2位、1位
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