暑い日は、森へ逃げ込む。山のふもとで暮らす50代の夏休み
暑い日は、森へ逃げ込む。
今日から夏休みです。そして、今日は「山の日」。
山に親しみ、山の恩恵に感謝する日です。
せっかくの山の日なので、山へ行こうかとも思いました。
……と言っても、今年の夏は暑すぎる。
日中の暑さの中を歩いて山を登るのは、ちょっと勇気がいります。
最近は山歩きも楽しんでいますが、無理をしてまで山頂を目指す必要もない。
「さて、今日はどうしようか。」
そう考えていると、
「木陰なら、まだ歩けるんじゃないか。」
と思いました。
そこで今日は、山ではなく、近くの森を歩くことにしました。
そう思って向かったのは、自宅からほど近い森。
私の家は、山のふもとにあります。
木々に囲まれた、少し山小屋っぽい雰囲気の小さな家です。

そんな山小屋風の自宅を拠点に、近くの森を歩く。
考えてみれば、なかなか贅沢な環境なのかもしれません。
遠くまで車を走らせなくても、少し移動するだけで森の中に入ることができます。
今日はそんな、山の日の森歩き。
山頂を目指すわけでもありません。
距離や時間も決めず、ただ木陰の中をゆっくり歩いてみることにしました。
森に入ると、空気が変わる
森の入口にある東屋に車を止めました。

外に出た瞬間は、やっぱり暑い。
でも、木々の中へ一歩入ると、少しずつ空気が変わってきます。
強い日差しを木々が遮ってくれるので、さっきまでとは明らかに違う。
もちろん、森の中だからといって涼しくて快適、というわけではありません。
歩けばそれなりに汗もかきます。
それでも、直射日光を浴びながら歩くのとは大違いです。
「これなら歩けるな。」
そう思いながら、ゆっくり進んでいきます。
今日は山頂を目指すわけではありません。
時間も距離も、特に決めていません。
ただ歩くだけ。

小川の音を聞きながら
森の中を進んでいくと、小さな沢がありました。


水が岩の間を流れています。
立ち止まって眺めていると、聞こえてくるのは水の音。
サラサラと流れる音を聞いていると、それだけで少し涼しく感じます。
周りにはシダが生えていて、苔むした岩もあります。
普段なら何気なく通り過ぎてしまうような場所ですが、この日はなぜか足を止めてしまいました。
山歩きをしていると、こういう瞬間があります。
目的地に着いたときよりも、途中で見つけた小さな景色のほうが記憶に残っていたりする。
そんなところも、山や森を歩く楽しさなのかもしれません。
「この先はどこへ行くんだろう」
しばらく歩くと、道標がありました。

中津峰山や大河原高原方面を示す案内板。
見慣れた名前を見ると、
「この道は、あそこにつながっているんだな。」
と、ちょっと嬉しくなります。
今日はそこまで行くつもりはありません。
でも、こういう道標を見ると、つい先が気になってしまいます。
「今度はこっちから歩いてみようかな。」
そんなことを考えながら、また歩き始めました。
山小屋を拠点に暮らすということ
森を歩きながら、ふと思いました。
私は東京から徳島へ移り住んで、もう長い年月が経ちました。
山のふもとに家を建て、いつの間にか「山小屋みたいな家」に暮らしています。
若い頃は、自然の近くに住むことがこんなに心地いいとは、あまり考えていなかったように思います。
もちろん、虫は多いし、草も伸びます。
夏は暑い。
便利なことばかりではありません。
それでも、家を一歩出れば緑があり、少し歩けば森がある。
疲れたときには、山や森の中を歩いて気分転換ができる。
そんな暮らしを、今はけっこう気に入っています。
遠くの有名な場所へ出かけなくてもいい。
山のふもとの小さな家を拠点に、近くの森を歩く。
今の自分には、そんな休日がちょうどいいのかもしれません。
山頂を目指さなくてもいい
以前の私は、山へ行くなら「せっかくだから山頂まで」と考えていました。
距離や時間も気になる。
できるだけ歩きたい。
少しでも運動になればと思う。
でも、50代になった今は、少し考え方が変わってきました。
今日はここまで。
疲れたら戻る。
気になる場所があれば立ち止まる。
何もなければ、ただゆっくり歩く。
それで十分です。
何かを達成するためではなく、ただ自然の中に身を置く。
それだけでも、ちゃんと休日を過ごした気持ちになります。

森を出る頃には、汗をかいていました。
でも、家に帰ってシャワーを浴びれば、それもまた気持ちいい。
遠くまで出かけたわけでもありません。
何か特別なものを見たわけでもありません。
ただ、近くの森を歩いただけ。
それでも、家に帰る頃には気分がすっきりしていました。
暑い夏。
日中の散歩はちょっと厳しいけれど、木陰のある森なら、まだ歩ける。
そう考えると、今年の夏はいつもより森に行く回数が増えるかもしれません。
山のふもとの小さな家から、今日もまた森へ。
山頂を目指さない森歩きも、なかなかいいものです。
では、また。
