淡くて輪郭のないままでいい
周りの人たちが、洗練された濃い「自分の色」を持っているように見えて。
それに比べて自分は、どこまでも淡くて薄い色しか持っていないと、落ち込むことはないだろうか。
ふっと息を吹きかけると、どこかへ飛んで消えてしまいそうな。
そんな不確かな自分の輪郭に、焦りを感じて息が詰まる。
一つ悩んでは、自分の知識や考えられる範囲で答えを出そうとする。
でも、結局よくわからない。
ぼくも昔からそうだ。
キャッチボールで、ぼくがボールを持っている時間はあまりにも長い。
何より、この立ち止まっている時間はもったいない。
今までの人生、大体の悩みの終着点は、とりあえず動くことで折り合いをつけてきたから。
対処法は、頭ではわかっているつもりだ。
誰かの真似をすればいい。
世の中の「正規ルート」に沿って進めば、きっとうんと楽なはずなのに。
でも、いつもそこには「自分の気持ちを守りたい」というブレーキがかかる。
誰かの色に染まるのではなく、自分が心から納得する方法じゃないと、どうしようもなく気持ち悪いのだ。
自分色を大切にしすぎて、スタートダッシュはいつも周りより遅れる。
そんな不器用なことを思いながら、ゆらゆらと時間に流される。
何事もぼくは、効率よりも「自分が納得していく過程」を重んじているのかもしれない。
時間はかかるかもしれない。
けれど、それでいい。
自分の心とじっくり向き合って、ようやく見つけた「自分の色」なら。
それは必ず、ぼくの大好きな色になって、心を満たしてくれると信じているから。
誰かの色や形に合わせて、自分をくすませなくていい。
今はまだ、淡くて輪郭のない「白」のままでいい。
ボールを長く持ちすぎるその不器用な余白こそが、あなただけの優しい色を創っていくのだから。
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