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スクールカウンセラーが役に立たないと言われる理由を現役SCが整理してみた

こんにちは、こびとかば文と申します。
見ていただきありがとうございます。学校臨床を行う心理職、【スクールカウンセラー】をしています。
自分自身の記録のため、また、新たな気づきや学びを得たいという思いでnoteを始めてみました。

スクールカウンセラーが役に立たないと言われる理由を現役SCが整理してみた

noteでもXでも散見される「スクールカウンセラーは役に立たない」「他の職種でも置いた方がマシ」という意見。

そういう意見を見かけると、正直傷つくし、悔しいとも感じます。

でも、なかなかスクールカウンセラー本人には届きにくい評価だからこそ、言い訳したり否定するのではなく、受け止めて考えていきたい。今日はそんな気持ちから記事を書いています。

①「害になった」と「機能していない」は違う

まず整理しておきたいのは、「役に立たない」に集約されている意見の、背景にあるもの。大きく分けて2つの意見があると思います。

◯害になっている

・スクールカウンセラーに相談したら、教員にバラされて傷ついた。
・相談したら説教された。
・見当違いのことを言われて時間の無駄だった

これらは、「役に立っていない」どころか、スクールカウンセラーが「害になった」パターンです。相談者である生徒さんや親御さんは、”もう2度と利用しない”ことで害を回避します(学校に意見を寄せてくださる人は稀)ので、なかなかカウンセラー本人には届かず、ネットなどで知ることができる意見です。

◯そもそも校内で機能していない

・学校にスクールカウンセラーが所属しているのかどうかわからない
・個人面接も、広報も、研修も何もしている様子がない
・学校がスクールカウンセラーを活用する文化ではない

これは文字通り「何の役にも立っていない状態」です。こちらは、スクールカウンセラー本人も自覚がある場合もあります。

②保護者の求めるものと、カウンセラーが提供できるもののギャップ

これは主観も入りますが、生徒さん本人の面談では比較的
・話を聞いてほしい
・これからどうしたらいいか一緒に考えてほしい
など、いわゆる”カウンセリングっぽい”ニーズからスタートできることが多いので、どの現場出身の心理職でも対応しやすいと考えられます。

ただ、保護者との面談はいわゆるカウンセリングとは違うので、
・子どもを学校に行かせたい
・子どもが朝起きるようになるには
・子どものゲームをやめさせたい
など、心理の視点から言うと”相手を変えようとしている”パターンになるので、展開の仕方を工夫する必要が出てきます。
また、SCをアップポジションにおいて”助言してもらいたい”と言うのは、保護者にとって自然な来談動機です。ニーズに応えつつ、不健全な依存関係(指導者と無力な被指導者、のような構図)にならないよう気をつけていきます。

③学校では“即時対応”案件が多い


学校では、
・登校しぶり(1〜3日目までの対応が大事と言われる)
・いじめ(即時対応)
・虐待(即時対応)
・「消えたい」など、命の危機がある訴え(即時対応)

などなど、緊急を要する問題や、SCがカウンセリングで対応するだけでは不十分なことがたくさんあります。
学校臨床に慣れていない心理職だと、スピード感が合わず、学校のニーズに応えられない・役に立たない(という評価)が起きやすいと考えられます。

④それでもSCだからできること

ここまで書いてきて、「SCは役に立たないから無くすべきか?」と言われると、私の考えは違います。

「心理学を背景にもち」「聞く技術を訓練してきている」SCは、学校という生徒たちの生活の場で、先生たちと協働して、また保護者と連携して、生徒たちを支えられると思います。もちろん他の職種もいればいるだけ良いかもしれないですが、他職種をつなぐハブの役割も、条件によってはSCが担うことができると思います。
ただ、学校臨床をするにあたっては、学校文化を理解し、学校に歩み寄り、その学校に合った動き方を自分で模索していく・・・カウンセラー側にそのような力や努力が求められるのはいうまでもありません。

その上で、学校間でのギャップ(SCの資質や経験による、という状態)を少なくするためには十分な全体研修がもたれることが期待されます。研修によって、少なくとも“何もしていなくて役に立っていないSC”は減ると思います。


まとめると、「SCが役に立たないという意見は理解できる。でもSC自身の努力によって変えていける。努力の方向を示す研修は必要」という感じでしょうか。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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