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『Imaginary-Picking』report.2

TYPE【イニシャルD】

「今日のBODはこれだ。翻訳難易度ランクSSのAE86。俺のお気に入りのマシンだぜ?コイツの良いところは、どの【テーブル】でもやれたところだ。もちろんコースを熟知する必要があるがな。」

「おっはよ~!」

「メーカーがコースにJJをバラ撒いてどうか?といったところだな。プラクティスで分かったが、読み通り【ウォーカー】は変わっちゃいなかった。つまり、JJの位置も一緒ってことだな。そうだろ?」

「ふ~ん?」

「JJについてだが、BODを走らせるとCPがソイツに溜まっていく。だが、【チョッパー3rd】の扱いが分かっていないとJJを踏んだとしても、たいした流体の噴出量にはならねえってワケだ。そのワケは下手を走れば、自分のCPが相手のCPに変換されていくと思って間違いないだろう。」

「ふ~ん?」

「ま、相手とのやり取りを考えるのは先の話だ。目下、自分のCPを効率よく稼ぎJJを発動させるにはパズルみたいなシリンダー内部の構造をイマジナリーピッキングをして看破し、ピストンリングをその形状に合わせて組み替え、ペラを高速に動かしていくような想像をすればよい。これが出来なきゃなにも始まりゃしない。このシーズンに来て、シリンダー構造が日替わりになりやがったな?そうだろ?」

「う~ん?」

「う~ん?想像がつかんか?じゃあ、もう少し説明を加えると、物理的な不具合は無しにして、エンジンのピストンってあるだろ?それに、螺旋状に変な突起がついたピストンリングが装着してある。んで、シリンダーの形状には溝があり、その形状とこの突起をぴったり合わせないとまともにストロークはしねえ。まあ、合っていなくても走るは走るが、相手をぶち抜くスピードは出ねえわな。だから走りながら突起を削って整形していくイメージだ。最初に言ったが、ストロークで磨耗して形状に合うことはない。想像上でシリンダーの溝を探り、ピストンリングをそれに合わせ造る、その溝の形状を探るきっかけが、イマジナリーピッキングってワケ。どうだ?」

「う~ん?」

「ああ、ああ、わかったよ!1速2速3速とギアボックスから例えて説明していくのがスタンダードだったかもな?だが1速を3速まで上げるのにもそこそこシリンダーの構造を見破っていかなきゃならないし、その先を考えりゃ5速での走行中、つまり、ギアをチョッパー5thまで上げるにはやっぱり構造も分かっていなきゃダメだし、そっから先だって分かってなきゃ相手とのフラッグレースを競ってランキングインするのも不可能だわな。つまり、トルクでのスピード調整プラス排気量も走りながら変化しちまうような仕様ってワケだ?BODって?」

「う~ん?」

「わ~った!じゃあ、まとめていうと、段階的にぶち上がるレースインプレッションの階層を上げるギアポゼッションがチョッパー3rdと、チョッパー5thとなりますよと。階層ってのは、先ずチョッパー3rdを駆使してハイプロステージまでいかないとチェックポイント間のフラッグレースに持ち込めない。それからフラッグレースに持ち込んだ後は、駆使していたチョッパー5thで溜め込んだJJを使いレアでズドン!そんな感じだ。わかったか?」

「なつきね、まったくわからない!」

「は~あ?ったく、なんなんだよ。今日のBODボイスは…じゃあもう、なつきわかんなくていい!今から結果だけやるぞ!こうやって、あのガーダーの黄色いBODに俺が奈落に落ちたと見せかけ底にあるJJを発動!レアの最終形であるボーナスを叩き込んで、ゴール直前でぶち抜くんだよ!これぞ!ブラインドアタックなんつってな!」

ギャアアアアアア!

カッチンカッチン

♪フォエヴァ~トゥギャザ~フォエヴァ~トゥギャザ~

「すっごーい!」

「決まったぜ!神業炸裂!」

「ねえねえ、そんなことよりたくみくん。イマジナリーピッキングってな~に?」

「はあ?…そんなことってな…結構なテクニックだと思うのだが…しかも、俺はたくみくんじゃあねえし…このAIナビボイス…新人か?その割にゃしっかり翻訳できているよな?俺の意志が完全にBODに伝わっているが…まあど~でもいいか…よし!さっきも言ったが、お前に伝わるように答えてやる。」

「うん!教えて!」

「今更だが、イマジナリーピッキングとは、お前との会話のことだ。お前と会話をしながらパイロットはお前のカラダであるBODの出力に段階的に掛かかっている制限、つまり、リミッターに掛かるロックをひとつづつ開ける努力をしながら走っている。」

「な~に?それ?」

「だから、具体的にはさっき言ったように、シリンダーの溝の形状を探っているワケだが…わからんもんな?え~と、じゃあ、俺はお前との会話を手がかりにお前の魅力を最大限引き出す努力をしながら走っている。せっかくなら壮快なドライブにしたいだろ?これでどうだ?なつき100%?」

「いや~ん❤️」

「…と、いうわけで、秋名1周だけだったが、楽しいドライブだったぜ?レディ、またよろしくな。どうなることやらと思ったが案外上手に翻訳していたじゃないか?」

「ありがと」

《メモリーチップ再生》
『さ~て、ここからは、なつきの用語解説レッスンよ!クソったれのG.northがレース中、私の耳元で囁いていた気持ち悪~い!用語だけどね!おえぇ~!

【BOD】G.northは「ビッチオブデバイス」の略だと勘違いしている。

【ハイプロ】コース流体の高速状態

【レア】コースに浮かんでいるアイテム。BODを加速させる。

【JJ】ジェットジャグの略。CPを溜め込み値に応じ流体を噴射する装着

【CP】レースを司るカウンター値

【チョッパー3rd】G.northはCPを貯める術の動詞みたいに言ったり、仕組みとして言ったりする。

【チョッパー5th】
G.northはCPを貯める術の動詞みたいに言ったり、仕組みとして言ったりする。

【コンパビリティー】BODとパイロットの適合率

【イマジナリーピッキング】BODとパイロットのコンパビリティーを高める術

わかったかな~?じゃあ、みんな、まったね~!』
《再生終了》

「おやじ~いつもの一杯!」

「はいよ~」

「…しかし、あれだな今日のBODのAIナビボイス…なつきっつったっけ?新人の割にゃ極上に翻訳出来ていたな?さては、俺に心まで適合しちまったか?」

ーーーーーばーか!ベテランと新人を間違えるようなクソレーサーに、コッチが合わせてやったんだよ!ーーーーー

「ん~?おやじなんか言ったか?」

「…いいや、なんも。今日のレースは勝ったのかい?」

「ああ。いやな、今日のBODはやっぱりナチュラルに相性がいいなって。その上、まいっちまうな、ナビの女の子もご機嫌だったぜ?」

「ああそうかいそいつはよかったな」

《通信記録》
【閉店を迎えた居酒屋で捉えた謎の声】
「小娘に化けたか?年増。おやじ姿の方があってるんじゃねえか?」「黙れ!」
「プレイログは採れたのか?」「…ああ」「アイツのテクニックはどうだった?ガハハ」「…たいしたもんだよ」「ほ~う?惚れたか?」「バカか、ほら持っていけ。用が済んだらさっさと帰んな」

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