見出し画像

【施工管理×ChatGPT】現場監督の仕事をラクにする実践プロンプト5選|明日から使えるAI活用術

「ChatGPTを施工管理で使ってみたいけど、何を入力すればいいの?」

これは、AIを使い始めた施工管理者が最初につまずきやすいポイントです。

ChatGPTは便利ですが、

「日報作って」

「安全書類作って」

だけでは、現場でそのまま使えるレベルの回答にならないことがあります。

重要なのは、

AIに何をどう指示するか。

そこで今回は、施工管理の仕事で使いやすいプロンプトを5つ紹介します。


① 現場メモから日報を作る


現場監督は、現場で起きたことを覚えておいて、後から日報にまとめることがあります。

これが意外と時間を使います。

例えば、

・掘削
・管布設
・埋戻し
・残土搬出
・使用重機
・天候
・作業人数

などを箇条書きにしてAIへ渡します。

プロンプト

あなたは土木施工管理の補助者です。
以下の現場メモを、工事日報に記載しやすい形に整理してください。
【ルール】
・記載されていない内容を推測しない
・事実を変更しない
・施工内容が分かる文章にする
・簡潔にまとめる
・不明な点は「要確認」と記載する
【現場メモ】
ここに今日の現場メモを入力
【出力】
①作業内容
②使用機械
③作業人数
④安全面での確認事項
⑤施工上の確認事項
⑥明日の予定

ポイント
AIに「文章を書いて」とだけ頼むのではなく、

「推測しない」「事実を変更しない」「不明点は要確認」

まで指定すること。

これだけでも回答をチェックしやすくなります。


② KY・安全活動のたたき台を作る


次は安全関係です。

例えば、

「明日はバックホウで掘削する」

という場合。

AIに危険要因と対策のたたき台を作ってもらいます。

プロンプト

あなたは土木工事の施工管理者です。
以下の作業について、作業前の安全確認に使用する
「危険要因」と「対策」のたたき台を作成してください。
【作業内容】
バックホウによる掘削
ダンプによる残土搬出
作業員による管布設
【条件】
・現場で確認すべき具体的な内容を優先
・抽象的な表現を避ける
・「危険要因」と「対策」をセットにする
・5項目程度
・最終的な判断は施工管理者が行う前提
【出力形式】
危険①:
対策①:
危険②:
対策②:

AIが出した内容をそのまま使うのではなく、

「実際の現場ではどうなのか?」

を自分で確認します。

現場条件によって危険箇所は変わるからです。


③ 発注者・業者へのメールを作る


施工管理では、メールを書く時間も積み重なるとかなり大きくなります。

例えば、

「明日の立会いについて連絡したい」

「施工方法について確認したい」

「工程変更について伝えたい」

など。

文章を考えるところからAIに手伝ってもらいます。

プロンプト

以下の内容を、施工管理者が発注者へ送るメールとして整理してください。
【目的】
明日の立会いについて連絡する。
【伝えたい内容】
・明日10時から立会い予定
・場所は○○工区
・確認内容は管布設状況
・雨天の場合は時間変更の可能性あり
【条件】
・失礼のない文章
・簡潔にする
・余計な情報を追加しない
・施工管理者らしい自然な文章
・件名も作成する

ここで重要なのは、

AIに事実を追加させないこと。

日時、場所、数量などは必ず自分で確認します。


④ 若手に教えるための資料を作る


AIは「自分の仕事を減らす」だけではありません。

若手教育にも使えます。

例えば、

「新人に管布設を教えたい」

という場合。

プロンプト

あなたは土木施工管理の教育担当者です。
新人施工管理者に「管布設工事」を教えるための教材を作ってください。
対象は施工管理経験1年未満です。
以下の項目で説明してください。
①施工前に確認すること
②掘削時の確認事項
③床付け時の確認事項
④基礎・基面の確認
⑤管布設時の確認事項
⑥接続時の確認事項
⑦埋戻し時の確認事項
⑧写真管理
⑨出来形管理
⑩新人がやりやすいミス
専門用語には簡単な説明を付けてください。
最後に、
「現場で新人が確認するチェックリスト」
を作ってください。

これを使えば、

「何から教えよう?」

と考える時間を減らせます。

そして、AIが作った内容に、

自分が現場で経験した失敗や注意点

を追加します。

これが重要です。

AIの一般的な知識だけではなく、

「自分の経験+AIの整理力」

にすることで、より価値のある教材になります。


⑤ 打合せ内容を整理する


最後は打合せです。

現場では、

「誰が何をするんだっけ?」

となることがあります。

そこで、メモをAIに渡して整理します。

プロンプト

以下の打合せメモを整理してください。
【ルール】
・発言内容を勝手に変更しない
・決まっていないことを「決定事項」にしない
・担当者が分かる場合は担当者を記載
・期限がある場合は期限を記載
・不明点は「要確認」とする
【出力形式】
■決定事項

■確認事項

■担当者別の対応

■期限

■次回までに確認すること


これだけでも、

「打合せ後にメモを整理する」

という作業がかなりやりやすくなります。


AIに仕事を頼むときの基本


ここまで5つ紹介しましたが、共通していることがあります。

それは、

AIに丸投げしていないこと。

AIに、

「全部やって」

ではなく、

「この情報を、この条件で、この形に整理して」

と頼んでいます。

この違いがかなり重要です。


良くないプロンプト


日報作って

これだけだと情報が足りません。


良いプロンプト


あなたは土木施工管理の補助者です。
以下の現場メモを日報用に整理してください。
・事実を変更しない
・記載されていない内容を推測しない
・簡潔にする
・不明点は要確認とする
【現場メモ】
〇〇
〇〇
〇〇
【出力】
①作業内容
②安全確認
③施工上の確認事項
④明日の予定

このように、

「役割+材料+条件+出力形式」

を入れると、AIに指示しやすくなります。


施工管理×AIで一番大事なこと


AIを使う目的は、

「現場監督が何もしなくてよくなる」

ことではありません。

むしろ、

現場監督が本当にやるべき仕事に集中するために使う

ことが重要です。

例えば、

日報作成を15分短縮。

その15分で現場を巡視。

メール作成を10分短縮。

その10分で新人に施工方法を説明。

打合せ整理を20分短縮。

その20分で翌日の段取りを確認。

このように、

「短縮した時間を何に使ったか」

まで考えることが大切です。


明日からやるなら、この順番


いきなり全部AI化する必要はありません。

まずは1つだけ。

おすすめは、

日報です。

①今日の日報作成時間を測る



②AIに現場メモを整理させる



③自分で内容を確認・修正



④作成時間をもう一度測る



⑤何分短縮したか記録する

これを1週間続けてください。

「AI便利だった」

ではなく、

「日報作成が30分→18分になった」

という数字が出てきます。

これがAI活用の第一歩です。


まとめ


施工管理でAIを活用するときに重要なのは、

「AIに詳しくなること」

ではありません。

自分の仕事の中から、AIに任せられる作業を見つけること。

そして、

浮いた時間を現場に戻すこと。

書類を早く終わらせる。



現場を見る。



若手に教える。



安全を確認する。



段取りを考える。

この流れを作ることが、施工管理におけるAI活用の大きな価値だと思います。

まずは明日、

「自分が一番時間を使っているデスクワークは何か?」

を探してみてください。

そして、その仕事をAIに10分だけ手伝わせてみてください。

10分の短縮から始めれば十分です。

小さな短縮を積み重ねることで、

「AIを使える施工管理者」

ではなく、

「AIを使って現場に時間を戻せる施工管理者」

を目指せます。

いいなと思ったら応援しよう!