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田植えとホスピタリティと感謝

先日、農業複業化プロジェクト(復業PJT)の田植えを行いました。

復業PJTメンバー17名+ゲスト17名の総勢34名で、2枚の田んぼ(併せて約2反ほど)の田植えを行いました。

例年であれば田植えは一大イベントなので、

  1. ゲストを含め参加者全員で最初に集まり

  2. 段取りを説明して作業開始

  3. お昼ご飯を一緒に食べながら自己紹介をしてお互いの顔と名前を知り

  4. 作業後は全員で記念撮影

という工程を踏むのですが、今年は上記1以外をすっ飛ばしました(苦笑)。

当日は午後から雨予報で気温も低く、体感温度は12〜13℃ほどだったため、

「午前中で田植えを終えること」

を最優先し、お昼ご飯なし、自己紹介なし。

私は2枚の田んぼのうちの小さい方(4畝ほど)の田んぼを手植えで行う担当として、同じ復業仲間のたまちゃんとガイド役となり、復業PJTメンバーの家族・友人など5-6名に加え、弊社のX-Base佐久平プログラムからの参加者が4名、私の高校の同級生と後輩が7名という、20名弱で臨みました。

最初に、特に初めて手植えをする人向けに、作業手順の説明と模範動作を披露しました。

復業PJT準レギュラーと言ってもいい手植えの手練れ「タケシ」による模範動作
初心者が陥る「足が抜けない」問題への対処法も伝授
こうすればすぐ抜けます!

復業PJTの田植えも今年で5年目。
毎年様々な気づきがあるのですが、今年も様々な気づきがありました。


知らない者同士が集い、足並みを揃える

さて今回の手植え隊。お互いの自己紹介なしでいきなり作業を始めたため、隣の人がどこの誰なのか、わかりません。

手植えは一度に7-8人が横並びになり、大人であれば1人が横3列分くらい、子どもは1-2列分くらいを植えていきます。

横並びでガイドロープを目印に、各自のペースで植えていきます。
植えるペースは各自自由ですが、ガイドロープは30cm単位で前方に移動させるため、並んだ全員が植え終わってから移動します。

1人で持てる稲苗の量には(意外と重いので)限りがあるため、写真には写っていませんが、植えている人以外に稲苗を補充してくれる人も必要です。

植えるペースもバラバラ、手に持っている稲苗の本数もバラバラなので、稲苗を補充する人は、植えている人の状況を見ながら、適切なタイミングで補充しようとしますし、植えている人も苗が足りなくなった時点で「苗くださ〜い!」と呼び掛けます。

見かねて少し後から参戦してきた子も!
前向きで植えたい人と、後ろ向きで植えたい人が混在

今回初めて復業PJTの田植えに参加してくれた弊社の若手社員の一人(実は彼は10年ほど前は実家で田植えの手伝いをしていたそう!)は、終わってからこんなコメントをくれました。

ほとんどの方とは面識がありませんでしたが、「苗足りますか?」「寒くないですか?」と声を掛け合って、お互いにホスピタリティを持って接することができたので、皆さんと足並み揃えて作業を完遂できたという心地よさがありました。

今回、例年であればすぐに飽きてその辺を駆け回って遊んでいる子どもたちも、予想外に長時間に渡り、何人も参加してくれました。

大人の雰囲気を見ていて、「こりゃ、手伝ってあげないと、終わらないわ〜」って思ったかどうかはわかりませんが・・・

ところで子どもの長靴は丈が短いため、田んぼに水没していました。
そうすると植えた後に足を抜く作業に手こずります。

すると、横にいた弊社の若手社員が、毎回、横の子どもの長靴を持って足を引き上げているではありませんか!

このコンビはしばらくの間、まさに二人三脚で田植えをしていました。

二人三脚で田植えをする子どもと大人(初めて会った他人)

「田植え」という共通目標があれば、初めて会った人同士でも、お互い運命共同体なので、自然と気遣いの心が生まれるのでしょうね。

経験者が初体験の人をサポートする

参加してくれたゲストの中で、私の高校時代の同級生の何人かは、模範動作を披露してくれたタケシを筆頭に、復業PJTの田植えを何度も経験していました。

満面の笑みのタケシ(中央)

タケシに今回はどうだった?と尋ねると、

手植え隊の人数の多さを見たときに「今日はあまり自分が植えるより、初参加の方たちのサポート(苗の補給など)の方が中心かな」と思いながら作業を開始しました。

とのこと。確かに、結果論ですが、今年は植える面積に対して、ありがたいことに関わってくれた人数がそこそこいました。

経験者であるタケシは、私からは何もお願いしていないにも関わらず、自らサポート役を買って出てくれたのでした。

タケシに限らず、今回参加してくれた中で経験者たちは、田植えの工程を把握しているため、この日の天候や参加者の状況を垣間見ながら、自分たちが率先して田植えをするというよりは、初めて田植えをする人たちを援護する動きをそれぞれしていたことが印象的でした。

田植えの前工程から関わることで、普段口にするものへの感謝が膨らむ

今回弊社のX-Base佐久平プログラムを通じて田植えに参加してくれた社員の中に、今年の田んぼシゴトの初期段階(播種・育苗など)から関わりたいと、田植え前に行う工程のほとんどに参加してくれた人がいます。

播種作業
播種後の苗箱を育苗ハウスへ
育苗中
育苗ハウスから苗代へ苗箱を移動
気づいたら田植え機にも乗ってました(笑)

彼は昨年の稲刈りの時に初めて田んぼシゴトに関わってくれ、それを機に、今年は田んぼシゴトの全工程に関わりたい!との思いから、復業PJTのメンバーでも全員が従事しないような工程にも積極的に参加してくれました。

彼は今回の田植えを終え、次のようなコメントをくれました。

種まきや苗の育成といった準備段階を実際に経験できたことで、田植え作業を行いながらも、その前後の工程との繋がりを深く感じることができました。

農作物が店頭に並ぶまでには、長い時間をかけた物語があることに改めて気づき、その過程への理解が深まっていくことに喜びを感じました。

大勢の参加者の方と協力して作業を進める中で、生産者の苦労や想いを実感できた貴重な時間となりました。実際に生産者の顔を知り、言葉を交わし、協力して作業をしたからこそ、「普段口にするものに対して、感謝を忘れないようにしよう」という思いを持つことができました。

田植えというある意味でキャッチーな作業は、コツコツと時間を掛けてステップを踏んでやってきたことの結果なんだということを、彼は身を持って体感したようです。

復業PJTを拠点の一つとして、X-Base佐久平という場ができたことで、普段全く農業に関わっていない都市に居住する人がこのような思いを持つに至り、感慨深い今日この頃です。

あ〜でもまだスピンオフ田の田植え終わってないし、除草祭りが始まる〜

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