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NHKが取り上げた北朝鮮拉致は踏み込み不足。

10月18日にNHKがドラマとドキュメンタリーで北朝鮮の拉致について取り上げていました。

北朝鮮の拉致については平成14年(2002年)の小泉純一郎首相訪朝をピークに国民的な関心、盛り上がりが落ちていき、5人の拉致被害者が戻ってきた以外はほとんど進展しておらず、解決には程遠い状況です。

マスコミは北朝鮮の拉致についてほとんど報道せず、事件の重要性や国家の主権の侵害である国家の根幹に関わることを考えれば、マスコミの姿勢は怠慢というよりは日本のジャーナリズムとしての責務を放棄しているとまで思います。

NHKが北朝鮮の拉致を取り上げたことは非常に重要なことと思います。その一方で踏み込み不足という印象も持ちました。警察の捜査が困難を極めたことを知らせるという趣旨は達成したと思いますが、まず、①北朝鮮の拉致の全体像を知らせるに至っていないこと、そして、②日本の政治が真に北朝鮮の拉致の問題解決を阻んでいたこともサラリとではなく、もっと強く論及しても良かったのではないかと思います。

の全体像でいえば、現在政府が正式に認めている拉致被害者は17名であり、マスコミもここまでしか報道しませんが、もっと遥かに多い、北朝鮮の拉致が疑われる900名近くの特定失踪者がおり、その実態を多くの日本人は知りません。

②については、長いこと失踪者を出していながら、マスコミが報道したのは10年以上経ってから、国会で初めて質問されたのは更にその後です。それどころか、社会党のように北朝鮮の拉致を完全に否定し、これを右翼のデマ捏造とまで言い切っていたこと、寧ろ被害者の家族の情報などを逆に北朝鮮に流していた土井たか子のような人物までいます。

ドラマの中でも出てきますが、日本で拉致の工作活動を行っていた辛光洙(シン・グヮンス)が1985年に韓国で逮捕されますが、なんと、社会党や公明党の国会議員は辛光洙の釈放嘆願書を出すような始末です。

北朝鮮の大物工作員、辛光洙

辛光洙は横田めぐみさんの拉致にも関わっていたと言われますが、結局釈放され、北朝鮮に戻り、英雄として記念切手にまでなっています。

こんな許されない現状を日本の政治そのものが生み出していること、それこそを報道するのがジャーナリズムの責務ではないかと私は思います。

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