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#2.補助金と助成金の違いを3分で理解する|知らないと損する基礎知識

補助金パパです。

「補助金と助成金って同じですよね?」

この質問、本当によくされます。正直、僕も最初は同じだと思っていました。「国からもらえるお金」という認識で、区別していなかったんです。

でもこの2つ、似ているようで全然違うんです。

違いを知らないまま動くと、「申請できると思っていたのに使えなかった」という悲劇が起きたり、「こっちの方が通りやすいのに、知らずに難しい方に申請していた」という不運が起こります。今日はそれを防ぐための話をします。




一言で言うと、何が違う?

補助金 → 審査あり、競争あり、確率次第 助成金 → 要件さえ満たせば原則もらえる

これが最大の違いです。人生が変わるくらい大きな違いです。




補助金とは何か:競争と審査がある

補助金は、国や自治体が政策目標を達成するために、事業者に対して行う資金援助です。

特徴をまとめると:

審査・競争がある

申請しても必ず通るわけではありません。要件を満たしていても、内容が評価されなければ不採択になります。持続化補助金の採択率は約50%程度。半分は落ちます。

「要件を満たしていれば大丈夫」と思っているなら、それは甘い考えです。むしろ「要件を満たしているのは当たり前。その上で『この事業は本当に課題を解決できるのか』『実現可能性はあるのか』を審査員に訴える必要がある」という心構えが必要です。

先に事業をやってから申請する(後払い)

採択された後に事業を実施し、経費を支払って、証拠書類を提出して、ようやく補助金が振り込まれます。先にお金がもらえるわけではありません。

つまり、「先に投資する自己資金がない」という状況では使えない制度です。

使途が決まっている

「この経費に使いなさい」という制約があります。日常の仕入れなどには使えません。「政策目標に貢献する支出」だけが対象です。

政策目標に基づいている

「国として今、何に力を入れたいのか」が補助金の内容に反映されています。例えば、今は「デジタル化」「カーボンニュートラル」「事業継続力強化」などが政策課題なので、それに関連した補助金が多く出ています。

代表的な補助金:


  • 小規模事業者持続化補助金(販路開拓支援)

  • ものづくり補助金(革新的な製造技術の開発支援)

  • IT導入補助金(デジタル化支援)

  • 事業再構築補助金(新市場開拓・事業転換支援)




助成金とは何か:要件を満たせばもらえる

助成金は、主に厚生労働省が雇用や労働に関する取り組みに対して交付するものです。

特徴をまとめると:

要件を満たせば原則もらえる

審査はありますが、競争や点数評価ではありません。定められた条件を満たしていれば、基本的に支給されます。「書類は揃っているか」「要件を満たしているか」という事務的な確認はされますが、「この事業計画は優れているか」という質的な評価はありません。

つまり、「採択率は高い」ということです。「不採択」という概念がほぼないんです。

財源が雇用保険料

雇用保険から資金が出ているため、雇用や労働環境の改善に関するものがほとんどです。「国の税金」ではなく「雇用保険料」が源泉なので、対象が限定されています。

継続的な取り組みが多い

1回限りではなく、従業員の待遇改善を継続する見返りに、定期的に支給されるものもあります。「1年だけやって終わり」ではなく「3年間続けることで支給される」という形のものが多いです。

雇用・労働環境改善が目的

補助金とは違い「何か新しいことに挑戦する」ことではなく、「従業員をちゃんと待遇する」ことが目的です。

代表的な助成金:


  • キャリアアップ助成金(非正規の正社員化、職業訓練)

  • 雇用調整助成金(雇用を守るための助成)

  • 両立支援等助成金(育休・介護休業制度の整備)

  • 人材確保等支援助成金(職場環境改善、人材育成)

  • トライアル雇用助成金(試行的な雇用)




比較表でまとめると




「補助金」と「給付金」も混同しがち

ついでに整理しておくと、コロナ禍に配られた「持続化給付金」と「持続化補助金」は別物です。


  • 持続化補助金:使った経費を補助してもらう制度(今も続いている)

  • 持続化給付金:売上が落ちた事業者に一律で給付された制度(コロナ限定・終了済み)

名前が似ているせいで今でもよく混同されています。「給付金はもう終わった」「補助金はまだある」という認識を持っておいてください。

給付金は「条件を満たせばみんなもらえる」という助成金に近い仕組みでしたが、補助金は「審査に通った人だけ」という仕組みです。全然違うんです。




実例:補助金と助成金の使い分けの話

前に支援した飲食店オーナーの例を挙げます。

このオーナーは、ホームページを作ってネット集客を強化したいと思っていました。同時に、従業員を正社員化させたいとも考えていました。

補助金の道:持続化補助金で、ホームページ制作費(50万円補助)を申請 → 採択されるかは計画書の内容次第。採択率は50%程度。

助成金の道:キャリアアップ助成金で、非正規雇用労働者の正社員化に伴う助成金(1人あたり57万円)を申請 → 要件を満たしていれば原則支給。採択率はほぼ100%。

「どちらが確実か」と言えば、助成金です。

だからこそ、このオーナーは「確実にもらえる助成金で社員化を進めながら、採択の確率は低めだけど補助金で認知拡大に投資する」という戦略を取りました。

補助金と助成金は、役割が違うんです。




「補助金を狙うべき人」「助成金を狙うべき人」

雇用・労働に関する取り組みをするなら→助成金を狙う

従業員の正社員化、育休制度の整備、賃上げ、スキルアップなどを考えているなら、キャリアアップ助成金などを調べてみてください。比較的ハードルが低く、条件を満たせば受け取れます。

むしろ「採択されるかな」と心配する必要があまりありません。

販路開拓・設備投資・デジタル化に取り組むなら→補助金を狙う

ホームページを作る、チラシを撒く、機械を入れる、展示会に出るといった活動には、持続化補助金やIT導入補助金が使えます。採択率は五分五分ですが、書き方次第で十分通ります。

「採択されるかな」という心配はありますが、その分「大きな投資をサポートしてくれる」というメリットがあります。

もちろん両方使うことも可能です。

補助金と助成金は別の制度なので、同時並行で申請しても問題ありません。むしろ、多くの小規模事業者は「両方を上手に組み合わせている」んです。




よくある質問

Q1:助成金なら誰でももらえるの?

A:「要件を満たせば」という条件付きです。例えば、「従業員を正社員化する」という要件があるのに「誰も雇わない」なら、もらえません。ただし「要件を満たしている」なら、ほぼ確実にもらえます。

Q2:補助金と助成金を同時に申請するとき、同じ経費で申請してもいい?

A:いいえ。「同じ経費に対して複数の制度から支給を受ける」ことは原則禁止です。ただし「異なる経費」なら申請可能。例えば、ホームページ制作には補助金、社員研修には助成金、というようにすることはできます。

Q3:昔、補助金が不採択だったから、助成金なら大丈夫?

A:別の制度なので、昔の結果は関係ありません。ただし、助成金でも「要件を満たしていない」なら支給されません。




補助金パパの本音

正直に言います。

「採択率の観点」「確実にもらえるかどうか」という点では、助成金の方が圧倒的に有利です。要件さえ満たしていれば、ほぼ100%もらえるんですから。

でも「事業成長のサポート」という観点では、補助金の方が有効なことが多いです。販路開拓、設備投資、デジタル化というのは「事業を本質的に変える投資」だからです。

だからこそ「自社の課題は何か」を考えて、それに合った制度を選ぶことが大事なんです。

「とにかく確実にお金がほしい」なら助成金。 「事業を変えるための投資をサポートしてもらいたい」なら補助金。

その違いを理解した上で、戦略的に申請する。それが「補助金を使う側」の賢い動き方だと思います。




まとめ

  • 補助金:競争あり・審査あり・後払い・採択率約50%

  • 助成金:要件を満たせば原則OK・採択率ほぼ100%・雇用関連が多い

  • 「持続化補助金」と「持続化給付金」は別物(給付金は終了済み)

  • 補助金は「事業成長支援」、助成金は「雇用環境改善支援」

  • 両方を組み合わせて使うのが賢い。ただし同じ経費での申請は不可

次回は「持続化補助金で何が買えるのか」、対象経費と対象外経費を徹底解説します。「これって使えるの?」と思うもの、意外と知らない方が多いんですよ。



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