【あがり症】役に立つ話:オペラント条件付け
あがり症克服のために
トライアンドエラー
(セルフ人体実験ともいう)を
繰り返した、ロン毛のあがり症です。
今回のテーマは、
「オペラント条件付け」
心理学で使われる専門用語です。
「なんじゃそれ?」
と思われるかもしれませんが、
人前で話すことから逃げてしまう方にとって、
重要な考え方です。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
オペラント条件付けとは?
まずは言葉の意味から。
行動の結果によって、行動の生起頻度などが変化するという学習のプロセスのこと。“operant”とは、“operate (働きかける)”という単語をもじったB・F・スキナーの造語で、環境に働きかける行動という意味が込められている。
お、おぅ……。
少し専門的ですね(笑)
簡単に言うと、
「行動の結果によって、その行動が増えたり減ったりする」
ということです。
具体例で見ていきましょう。

“社畜感”丸出しの例でスイマセン(汗)
仕事で成果を上げた結果、
上司に褒められたら、
「また頑張ろう」
と思いますよね。
つまり、
良い結果につながる行動は増える。
ということです。
もう一つ、別の事例を紹介します。

こちらは逆のパターン。
怒られたくなければ、
次からはルールを守ろうとします。
つまり、
悪い結果につながる行動は減る。
ということです。
このように、
行動の結果(報酬や損失)によって、
行動の頻度や内容が変わる。
これがオペラント条件付けです。
※実際にはもっと細かい分類がありますが、
今回はここまでにしておきます。
あがり症に当てはめてみる
ここからが本題です。
以前の私は、
人前で話すことから逃げ続けていました。
その期間、実に6年間。
なぜ逃げていたのか。
それは、緊張すると、
普段の自分とはまるで別人のような状態に
なってしまうからです。
喉が詰まり、声や身体が震える。
頭が真っ白になる。
そんな恥ずかしい状態になることが
怖くて仕方ありませんでした。
だから私は、
その苦しさから手っ取り早く解放される方法として、
「逃げる」を選んでいたわけです。
では、
あがり症でありがちな2つのパターンを、
オペラント条件付けの考え方で見てみましょう。
パターン①

人前で話したときに声が震えたりして
恥ずかしい思いをすると、
「もう二度と人前で話したくない」
と思いますよね。
その結果、
人前で話すことを避けるようになります。
あがり症の方なら、
思い当たるところがあるのではないでしょうか。
パターン②

こちらが厄介です。
人前で話すことから逃げると、
その瞬間はホッとします。
不安から解放されるからです。
つまり、
逃げることで「安心」という報酬を得ている。
すると脳は学習します。
「逃げれば楽になれる」と。
その結果、
次も逃げたくなります。
そして、
また逃げる。
だんだんと、
逃げることが当たり前になっていきます。
なぜ逃げ続けると苦しくなるのか
ここまで見てきたように、
あがり症の人が逃げてしまうのは、
ある意味とても自然な反応です。
むしろ脳の仕組みから考えれば、
理にかなっているとも言えます。
しかし、経験者として、
ここは声を大にして言いたい。
逃げ続けると、待っているのは辛い未来です。
なぜなら、
逃げている限り、
「思ったより話せた」
「意外と大丈夫だった」
という体験が得られないから。
そして、自分自身に、
「私は人前でひどく緊張する人間」
というレッテルを貼り続けることになります。
その結果、
人前で話すことへの尋常でない不安を抱え続け、
怯え続けることになる。
そして不安は維持され、
さらに強くなっていく。
これが、
あがり症が長引いてしまう大きな理由の一つです。
まとめ
今回は、
「オペラント条件付け」
について紹介しました。
私のnoteでは、
あまり難しい言葉を使わないようにしています。
ですが、
こうした知識を知っておくことで、
「なぜ自分は逃げたくなるのか」
を理論的に理解できるようになります。
それは、私の実体験に当てはめても、
必ず役立つと確信しています。
さて、私自身、
逃げ続けた6年間よりも、
怖くても少しずつ挑戦した時間の方が、
はるかに多くのものを得られました。
もし今、
人前で話すことから逃げたくなっているなら、
その気持ちはとても自然なものです。
でも、
その先にある未来も含めて考えてみてください。
私の体験が、
皆さんのあがり症克服のヒントになれば幸いです。
(関連リンク)
・逃げたらアカン〜虎穴に入らずんば虎児を得ず〜
