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セルフストッパ術

ちびっ子ならわりとよくある事なのですが、たまに大人の方もやってしまったという告白を聞く事があります。



       脱糞



「これをいっちょ鉄板のネタにしたろ」
と考える、お笑いに貪欲な方はいいかもしれませんが、圧倒的大多数の方は絶対に経験したくありませんよね。
なんと私はその回避術を持っているのです。
私のけったいな記事をありがたくも読んでくださっているけったいエキスパートの方ならもうおわかりでしょう。
私の記事で「セルフ」という単語が出た際の嫌な予感。
「あ、結構です」「参考になった例がない」とおっしゃるお方、大正解でございます。
さすがけったいエキスパート
ドラッグストアでストッパをお買い求めください。
「またかいな」「まあ、時間あるし聞いたろか」とおっしゃるお方、ご乗車ありがとうございます。
いつでも途中下車できますので、堪えられる所までお付き合いください。
「もう無理」とお思いの際は、サッと手を挙げていただければ安全な所でお停めいたします。
前置きが長くなりましたが、方法としましては一言で申し上げると、


「大腸に極度の『精神的』プレッシャーを与える」



極限状態の時に


「大腸さん、今の状況わかっているよね?
貴方の怠慢でこんな事になっているのですよ。
ナニコレ?全く完成していないやん。
これを貴方の作品として世に出すつもり?
こんなやっつけ仕事してもらったら困ります。
胃、肺、心臓、器官のみーんなが迷惑している。
肛門さんの困り顔見た?
もしこんな所で粗相なんかしようものなら、みんなが所属している『私』という一人の人間の尊厳を失う事になります。
貴方の肩に『私の器官』ファミリー全員の未来がかかっているのですよ。
ここは一つ、みんなの為に頑張ってもらえませんかね?
肛門さんも出来るだけサポートしてくれると言っています。
脚さんたちもクロスのフォーメーションで支えてくれている。
貴方はこんなところで限界を迎えるような弱虫じゃないでしょう。
私は貴方を信じていますよ。」


と大腸に話しかけるのです。
その後、脳内でなるべく鮮明に大腸が
「今まさに産まれそうになっているもの」の水分を根性で吸収するシーンをイメージするのです。
生々しいのが苦手なお方は、「小さな水溜りに新品のスポンジを浸すイメージ」をしてみては如何でしょうか?
そして頃合いを見て、産まれそうなものにも語りかけます。


「君もこんな状況で誕生したくないだろう?
できれば祝福されて産まれたいよね。
もうちょっと待ってくれたら、『私の器官』の皆が君の誕生をお祝いしてくれるよ。」



するとどうでしょう。
驚くべき力と勢いで大腸が水分を吸ってくれ、
産気付いていた状態からスンッと平常に戻れます。
これが私のセルフストッパ術
以前「今置かれている状況についてなるべく考えないようにする」という術を試した事もあるのですが、考えないなんて無理ですよね?
だって脳内はその事で埋め尽くされているのですから。
だったら目を背けずに何故こうなったとかじゃあどうするとかをとことん追求し、その状況を作った彼になんとか頑張ってもらおう、これはそういう術です。
この術を編み出してから、私は数々の極限状態を乗り越えてきました。
切羽詰まり度によって大腸への叱咤激励の文言も
「そこをどうか頼みますよ〜」から
「ちゃんとせんか‼︎」まできちんと使い分け、手懐けております。
見事に悲劇を回避した大腸は「私という人間、それを構成する数々の内臓、頭髪、皮膚、筋肉、骨等全ての器官たちの尊厳を守った」という事になるので、たちまち英雄です。
ここで忘れてはいけないのが、
「鉄壁のゴールキーパー」「守護神」との称号を与えられている肛門の存在です。
彼の役割は普段は大腸が仕上げたものを通過させるだけの簡単なものです。
しかし有事の際は最後の砦となって体を張って私たちを守ってくれます。
彼無しにしてセルフストッパ術は成立しないと言っても過言ではないでしょう。
今やどんな困難な状況でも「あの英雄コンビに任せておけば大丈夫」と全ての器官たちが彼等に全幅の信頼を寄せております。
そんな難しいミッションを遂行した際、私は彼等を労い、ちょっとええゼリーや温かいスープ、雑炊等をご褒美として摂取する事にしています。
時には厳しく、時には甘々に接する事により、私はうまいこと彼等と付き合っております。


「いやあ、うちの大腸はあかんよ。根性無しやから。すーぐ諦めよる。ついこの間もな‥‥」
とおっしゃるお方!一度ご自身の大腸さんとキチンと向き合ってじっくりと話し合い、今後極限状態になった際はどうするのか意見のすり合わせをしてみては如何でしょうか?
勿論肛門さんも交えて。
意外とご褒美のゼリーに釣られてあっさり
「俺、やってみる‼︎」って言ってくれるかもしれませんよ。
ご褒美に関しましても季節や大腸さんの好みを考慮して温かいものから冷たいもの、また甘いものやしょっぱいものなど各種取り揃えておけば大腸さんたちの士気も‥‥‥


     ‥‥あれ?やけに静かだな。


    誰かいる?みんなどこ行った?


みんな窓から飛び出していったで。

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