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真っ赤に染まる客席でフィリーズファンの熱気を体感。シチズンズバンクパーク|MLB観戦記②(2025.7観戦)

 4月中旬に訪れたシティ・フィールドでのニューヨーク・メッツ戦が初めてのMLB観戦だった。ほかの球場でも試合が見てみたいと思い、車で2時間半程度で行けるフィラデルフィア・フィリーズの本拠地シチズンズバンクパーク(ペンシルベニア州フィラデルフィア)に足を運んだ。

 一見すると、どちらもアメリカの球場らしいが、スタジアムの構造やファンの雰囲気など、比べてみると違いも見えた。今回はその体験を記録しておきたい。




シチズンズバンクパーク到着


広大な駐車場

 球場の駐車場には試合開始の約2時間前に着いた。駐車券(PREPAID PARKING / 25ドル)は座席チケットとともに、あらかじめ公式サイトで購入しておいた。駐車場の入り口にいるスタッフにQRコードを提示し入場する。

 駐車場は球場の周りに多数設けられている。車社会のアメリカらしさを感じる。駐車場は球場入り口からそう遠くないロットUにした。ネットで調べたところ、比較的退場がスムーズだとされていた。しかしながら、帰りは幹線道路に出るまで30分はかかったと思う。


駐車場のロットU付近から見た球場。こちらは3塁側だ。
駐車場のマップ。球場の周りに広がっている
駐車場から球場に向かう歩道。すでに赤いユニフォームを着たファンが多数いた


厳しい手荷物制限

 入場ゲート前。荷物の大きさを確認するためのプラカードを持っているスタッフもいる


シティ・フィールドでは16インチ x 16インチ x 8インチ(約40.6cm x 40.6cm x 20.3cm)が制限だったが、シチズンズバンクパークでは透明バッグで12インチ x 6インチ x 12インチ(約30.5cm x 15.2cm x 30.5cm)、透明でないものは5インチ x 7インチ(約12.7cm x 17.8cm)とかなり厳しいサイズ制限となっている。

 私は出発前にサイズを公式サイトで調べていたが、持っていくバッグが対応サイズか確認するのを忘れてしまったため(何をやっているんだ…汗)、ゲート前ではじかれてしまった。その後、車に戻って荷物を整理し、出直した。

 なお、荷物を置く場所がない人は有料(10ドル)のロッカーに預けることもできる。実際に3塁側のゲート前にはロッカートラックが待機しており、スタッフからはこれを使うこともできると案内された。


入場はGO-AHEAD ENTRYで一瞬

GO-AHEAD ENTRYのレーンを示す看板


 入場ゲートではMLBの顔認証入場システムである「GO-AHEAD ENTRY」を使用した。チケットを表示するアプリ「MLB Ball Park」で事前に顔を登録しておくことで、チケットを提示せずにゲートを通過するだけで入場できるシステムだ。登録も一瞬だったが、ゲート通過も一瞬だった。非常にスムーズで、日本の球場でも導入してもらいたいと思った。


ゲート裏には名前と顔、座席エリアが表示されるモニターがあり、スタッフが確認している
入場ゲートの様子。GO-AHEAD ENTRYレーンは一番奥だが、使う人はあまり多くなさそうだった


球場内と試合の雰囲気


場内の様子

場内図


 座席は比較的安価だった1塁側の4階席を選んだ。1席当たりの価格は、41ドル。私は場内の飲食店などで使える12ドル分が付加されたパワーチケット(51ドル)を選んだ。この売り方は、食事券とセットでリフト券を売っている日本のスキー場のようだと感じた。

 内野席は各階にコンコースがあり、飲食などの売店が配置されている。コンコースからはそのままフィールドがのぞけるようになっており、試合中も日差しを避けたい人などが集っている様子があった。


1階のコンコース
コンコースからはフィールドが見える。気持ちが高まる風景
1階席は傾斜が緩く、フラットな座席


 グッズショップも1階のコンコース沿いにある。混んではいるが、シティ・フィールドよりはましだった気がする。スター選手を多数抱える人気球団だけにグッズも豊富だった。有名なマスコット「フィリー・ファナティック」のグッズもたくさんあった。広島カープのスラィリーに似ているので、日本でも野球ファンには知られた存在だと思う。

 日本人では元阪神の青柳晃洋 あおやぎこうよう選手がフィリーズ傘下のチームに所属しているが、メジャーに昇格していないため、グッズは見当たらなかった。


2度のシーズンMVP受賞者のブライス・ハーパーの顔が印刷された靴下もあった


 3塁側から入場したが、座席のある1塁側方面は行き来ができないようになぜか封鎖されていた。ようやく通行できるようになったのは試合開始1時間半前ごろになってからだったと思う。


通行できるようになり、多くの観客が1塁側に向かう
3、4階席につながるコンコース。客席によって日影になっている
暑さ対策のミスト扇風機が置かれている場所もあった


良く見えるが暑かった1塁側

 1塁側4階席(セクション417)はフィールドを見下ろすような感じ。スクリーンが目の前にあるので観戦しやすいと思い、ここを選んだ。実際に試合は見やすかったし、フィラデルフィアの中心街の高層ビル群もよく見えた。そして完全な主観だが、シティ・フィールドよりもフィールドが近く感じた。


  • 対戦カード フィラデルフィア・フィリーズ VS シンシナティ・レッズ

  • 試合開始時刻 7月5日(土)午後4時5分

  • 来場者数 4万2045人


 上記の通りこの日はデーゲームだった。この時期の日の入りは午後8時半ごろ。客席には試合終了まで強い日差しが降り注ぎ、かなり暑かった。日差しを避けるなら、3塁側にするべきだった。また4階の最上段付近は屋根がついているため、そこを選んでも良かったと思う。暑い時季に訪れる人は、暑さや日差しの対策は必須だろう。


座席から見たフィールド
センターの奥には高層ビル群がきれいに見える
リバティ・ベル」。HRや勝利時には光りながら揺れ、鐘の音も鳴る
座席は折りたたみ式


熱狂的なフィリーズファン

 フィラデルフィアのファンは熱狂的と言われるが、確かにシティ・フィールドよりも球場がにぎやかだった気がする。試合が始まると選手を応援する拍手と叫び声で球場は熱気に包まれた。まわりに座っていた子どもたちは、悲鳴のようなすごい歓声。時折、相手へのブーイングも聞こえた。自チームの選手にも厳しいファンがおり、ショートのトレイ・ターナーがエラーした際にはやじが飛んでいた。

 試合はカイル・シュワバーらによる計3本のホームランでフィリーズが5対1で勝った。


フィリーズの先発投手ランヘル・スアレス。ここまで防御率2.0のエリートピッチャー
レッズのエリー・デラクルーズ。守備ではショートからの送球の球速がかなり速かった
トレイ・ターナー。Netflixのドキュメンタリーでも有名
ブライス・ハーパー。生で見るスイングの迫力はすごかったが、この日は4三振
カイル・シュワバー。8回に打ったHRは詰まったように見え、入るとは思わなかった。すごい。👇フィリーズ公式インスタの動画

 上の動画は勝利後の様子を映したもの。歓声が大きく、鳴っているベルの音がよく聞こえない。


人気マスコット「フィリー・ファナティック」も登場

 シティ・フィールドと同様にイニング間にはさまざまな催しがあった。人気のマスコット「フィリー・ファナティック」が球場に出て、ちょっとした芝居?をするシーンもあった。これは日本のつば九郎やドアラと同様だ。


カートでフィールド内を爆走するフィリー・ファナティック。見た目が似ている広島カープのスラィリーは片割れだとか
試合中に客席を移動するフィリー・ファナティック。真っ赤に染まる客席に緑は目立つ
ファンに交じって試合観戦するフィリー・ファナティック。やりたい放題
よく見ていなかったが、選手が行きたい国を答えていたと思う。日本を挙げた選手が何人かいた。


球場グルメ

メニュー

クラブフライ


 地元のチェーン店が販売するカニ用のスパイスをまぶしたフライドポテト「Crab Fries(クラブフライ)」。チーズソースも付いているが、ポテト本体にしっかり味がついているため、個人的にはそのまま食べた方がおいしかった。量が多いので、1人で食べきるのは大変そう。私は妻と2人だったが食べきれず、持ち帰った。


ペパロニピザ


Manco & Manco Pizzaのペパロニピザ。生地はクリスピーで、チーズは厚め。観戦しながらでも食べやすい。作り置きで若干冷めていたのは少し残念だった。


ヘルメットカップのアイスクリーム


 アイスクリームのフレーバーはバニラビーンズを選んだ。暑かったので溶けないように急いで席に戻った。通路側の座席でない限り、試合中に買って座席に戻って食べるのはリスクが高いと思う。私は試合前に買った。味はミルク感もあっておいしいが、結構ボリューミー。ミニヘルメットをお土産にできるのは良い。ヘルメットにはフィリー・ファナティックがデザインされている。


飲食の出費と感想

 パワーチケットは、座席チケットのQRコードを飲食店のレジで提示して使用した。2人のパワーチケット分の24ドルを含めると、食べ物と飲み物を合わせて大体80ドル程度の出費だった。高いが、球場グルメであることを考えれば仕方がない。

 シチズンズバンクパークの定番メニューはチーズステーキだったようだが、今回食べたものはどれもおいしかった。いずれも座席に近い3階のコンコースの売店で購入した。全て試合開始前に購入したが、どこも混雑はしておらずスムーズだった。日本の球場だとかなり混んでいる印象があるので、そこはかなり違うと感じた。


終わりに

 フィリーズファンの熱気、赤く染まる客席、クラブフライの味…。シチズンズバンクパークは、シティ・フィールドとはまた違った魅力にあふれていた。

 近くヤンキースタジアムにも訪れる予定なので、そちらも追って記録を残したい。




 👇シティ・フィールド編はこちら


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Takaaki Ueno 最後まで読んでくださってありがとうございます。今後もいろいろなテーマで書いていく予定ですので、応援いただけると大変励みになります。

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