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9歳の少年が初めて聴いたYellowMagicOrcheatra(US盤)

YellowMagicOrchestra US盤

まさかモノホンのUS盤!?

これが我が家にある「YellowMagicOrchestra US盤」。
ジャケットは擦れた跡がいくつもあり、
レコード盤を封入するビニールもないので
「もしやアメリカ盤?」とジャケットをよく見ると日本語の文字が。

モノホンのUS盤…なわけがないよね…

最初に聴いたのは9歳の時。
名古屋市内で引っ越す前の、
日本和風の家にあったチープなレコードプレーヤーで聴いていた「はず」。
「はず」というのも、このアルバム発売後の翌年に、
我が家は同じ市内の主要駅に近い場所に引っ越すのだが、
引っ越す前も引っ越した後も、家で聴いた記憶がまったくない。
しっかり聴いたのは大学時代、東京で仕入れたCDだったのだから。

正確に記すと、
このレコードを発見したのは90年代後半。
家にあったオーディオラックの中だった。
我が家には80年当時、
イコライザーあり、TREBLE&BASS付きのアンプあり、
カセットのダブルデッキも備わった、
おそらく当時最強のパイオニア・システムコンポがあった。
ダブルデッキはテープ速度を変えてダビングもできるという代物で
小学校高学年~高校生あたりまで大活躍した。
捨てられないテープ約1000本は、いまも実家に眠っている。

戻って「YellowMagicOrchestra US盤」である。
誰が買ったのか?なぜラックに収まっていたのか?
兄貴がよくレコードを買っていて、
オフコースやハウンドドッグ、稲垣潤一などなど
一貫性のない趣味全開のアルバムを買い漁っており、
しかも、帯は邪魔だと言ってジャケットから外していたから、
「YellowMagicOrchestra US盤」もそのうちの1つだろうなと。
不思議なことに、家でこのアルバムを兄がかけていたことも、
自分が針を落として聴いたことなどまるで覚えがない。
ジャケットと盤の擦り減り具合からすると、
相当聞き込んでいたのは間違いないのだが。

発売されたのは1979年5月30日。
日本ではなくアメリカで発売されたもの。
現在もレーベルが残るA&Mからだ。
A&Mといえば、設立したハーブ・アルパートとジェリー・モスよりも、
YMOファンとしてはトミー・リピューマのほうが馴染みがある。
A&Mのレコードを、
当時のアルファが日本での販売を扱うことがなければ、
そのトミー・リピューマが日本に来ることもなく、
「YellowMagicOrchestra US盤」がアメリカで発売されることもなければ、
トランスアトランティックツアーも実現していなかったと思う。
そして今年4月、
ついにトランスアトランティックツアーのCDBOXが発売された。
しかもBlu-spec、さらにはアナログ盤も出るという、
ゴールのないコレクション活動が続くなぁ…。

では、レコードから見ていこう。

通常帯(左)40th盤(右)

【レコード】
1979年5月30日発売 A&Mレコード SP-736
1979年7月25日発売 アルファレコード ALR-6020
2018年11月28日発売 GREATTRACKS MHJL 56&MHJL 54~55
(YMO40周年記念盤)

良く調べてみると、
ALR-6020は1982年と1983年にも再発売していたことが判明。
品番が同じなので見分けは…ぜ~んぜんわかりません(笑)

【CD】

1984年 8月25日 38XA-20
1987年 3月25日 32XA-138

32XA-138


1992年 3月21日 ALCA-287

ALCA-287

1994年 6月29日 ALCA-9038(アルファミュージック)

ALCA-9038(アルファミュージック)

1998年 1月15日 ALCA-5215(紙ジャケ)

ALCA-5215

2000年 4月26日 東芝EMI TOCT-24246

TOCT-24246

2003年 1月22日 ソニー・ミュージックハウス MHCL-204

MHCL-204
MHCL-204 紙ジャケ



2010年 9月29日
ソニー・ミュージックダイレクト(Blu-spec CD)MHCL-20102

MHCL-20102

2018年11月28日 SACDハイブリッド MHCL-10108

SACDハイブリッド MHCL-10108

ちなみに曲のラインナップはというと…

A面
「COMPUTER GAME "Theme From The Circus"」
「FIRE CRACKER」
「SIMOON」
「COSMIC SURFIN'」
「COMPUTER GAME "Theme From The Invader"」

B面
「YELLOW MAGIC (TONG POO)」
「LA FEMME CHINOISE」
「BRIDGE OVER TROUBLED MUSIC」
「MAD PIERROT」

「COMPUTER GAME "Theme From The Circus"~FIRE CRACKER」
インベーダーゲームをモチーフにしたピコピコ音から始まって
ファイアークラッカーにつながる、おなじみの曲。
ポップス全盛の世に歌声がまったくないインスト。
9歳の少年がこの曲を最初に聴いたときは
しばらく耳から離れなかったほど、強烈なイメージが残った。
アルファの村井さんや川添さんは頭を抱えたそうですが、
売り上げなきゃいけないのですから、そうなるのもわかりますよね…。

「FIRE CRACKER」は当初、クリックを聞きながら生演奏したものの
あまり変わらないものになってしまったため、すぐに消去。
イントロはシーケンサー、あとはコンピューターで作りこんで
とにかく人力色をなくしたという”名曲”。
マーティン・デニーの曲(1959年)だと知るのはCDで聴いた頃。
エキゾチックという表現よりも、中華系の香りがする楽曲。
曲のイメージは、ちょっとテンポは速いが散開ライブと同じ感覚。
散開ライブのメロディ音色は教授がプロフィット5で作ったんだろうなぁ。
散開ライブは”壮大なプリプロ”と表現する雑誌を見たが、
プリプロにしては完成度がめちゃくちゃ高く、
デビットパーマー&高橋幸宏さんのシモンズの演奏もかなり高度。
しかし、YMOファーストアルバムから、
「FIRE CRACKER」をテクノでやるという細野さんの発想はすごい。

「COSMIC SURFIN'」はアルバム「Pacific」にも入っているが、
別モノととらえたほうがいいぐらい曲調がぜんぜん違う。
「LA FEMME CHINOISE」は今聴くとチープ感が漂うが、
再生ライブのように4つ打ちビートだと厚みが増し、
よりディスコティック。

9歳の少年が初めて聴いたアルバムは、
この後、”ほとんど”同じ曲を聴くこととなる。
そのアルバムは販売数が少なく、当時から超入手困難だった。

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