【女王】、Gのことを『あやや』と呼んだ結果、歌いながら突撃してくる存在になった。
ご機嫌よう。鈴蘭よ。
もう数ヶ月もしたら、夏が来るわね。
子羊ちゃんたち、熱中症には十分気を付けるのよ。
熱中症、本当に怖いから。
舐めてはダメよ。
ところで夏といえば、【アレ】が出る時期ね。
そうよ、【アレ】よ。
【G】
黒くてツヤツヤの、カサカサ言って、目が合うと、こちらにまっすぐ突撃してくる【アレ】よ。
わたし、実家から出てから、年に1度か2度程、必ずと言っていい程、対面するのよね。
怖いったらないわ。
出るなら、前もって『出る。』と言ってから登場してちょうだいよ!
毎回、ビクッ!!からの、心臓バクバクに、ビクビクで、ダッシュで部屋から思わず逃げてしまうのよ!!
我が城に登場した【アレ】を放置して………。
そして、思い出すの。
このまま放置したら、【アレ】と同居することになる………。
と……………。
早めに出て行ってもらわないといけないわ。
怖すぎて、わたしには叩き潰すなんて芸当、とてもじゃないけど出来そうにないのよ!
潰れた姿なんて見たくないし、
そもそも、【アレ】の姿を見るのもイヤなのよ。
と、言うことで毎回あの子にお願いしているのよ。
そう!
【掃除機】
【アレ】を吸い込んで、中でカサカサしてたら怖いじゃない?
数日、ベランダに【アレ】に待て!を命じているわ。
そして、意を決してビニール袋の中に、
ゴミごと『ダイナミック退去』をお願いしているのよ。
そして、心の中で思うの。
『2度と来ないで!!』
一般的に【アレ】を【G】って呼ぶじゃない?
フルネームで呼ぶのもイヤ出し、
英語で【コックローチ】って呼ぶのも、ちょっとカッコいい感じがして、なんとも不愉快なのよ!
そんなある日、
まだ少し若かった愛しの巨漢のくまさんが言ったの。
『Gと呼ぶのもイヤじゃない?』
そうね、その通りだわ。
ちなみに、愛を込めて呼んでるわよ。
ご本人さんにも、ご本人さんのファンの方にも、ごめんなさい。
悪気も、嫌いでもないの。
何か、その時、フッと出て来て、元気いっぱいの感じが、何かとても良かったの。
【アレ】への不快感や恐怖も減って、その名前を聞くと自動的に【彼女】の歌っている姿が再生されるほどよ。
そして、今年もそろそろ【彼女】が現れるわ。
【あやや】
巨漢のくまさんが、
『あややの季節になったな。』
そう、先日わたしに告げたわ。
そうね、そろそろ警戒しないといけないわね。
我が家のあの子【掃除機】の紙パックのご事情もあるだろうし、
いつ紙パックを変えるか真剣に考えないいけないわね………。
と、そう考えていたらね。
女王『あややが、「♪イエーイ!め〜〜っちゃホーリデー♪」って歌ってたら、あややの居場所がすぐに分かってよくない?』
って、思わず巨漢のくまさんに聞いてしまったのよね…………。
どうして、わたし、そんなことを聞いてしまったのかしら…………?
そんな何気ない話がね、
女王とくまが揃うと、話はそこで終わらないのよ!!
悲しいことに。
くま『歌いながら、バックミュージックでカサカサ言ってんねんやろ?笑』
女王『マジで?それ、めっちゃそれイヤや!!笑』
くま『しかも、2匹で。笑』
女王『2匹も?!普通にうるさいやん!しかもカサカサ音付きやろ?迷惑でしかない!!笑』
くま『しかも立って。笑』
両手の指を2本立てて、左右にリズミカルに振る。
女王『イヤや!!なにそれ!あやや、立つの?笑』
くま『立ってる。しかも2匹で歌いながら。笑』
女王『アレちゃん!お城にお邪魔する時「めっちゃホリデー!!」って言って現れるんちゃん!笑』
くま『あややが現れた瞬間、わかる仕様やな!笑』
女王『あのさ、あややって何でこっちの顔面目掛けて飛んでくるんやろ?』
くま『歌いながら飛んでくるん?笑』
女王『「♪ウキウキの夏、きーぼー♪」で、目掛けて突撃してくる。笑』
くま『「♪ズバッと!♪」で目掛けて飛んでくるかもしれんで?笑』
女王『マジで?「♪ズバッと!♪」で突撃?笑』
くま『こう、ガっ!!と。笑』
女王『あやや、「♪イエーイ!め〜〜っちゃ、ホーリデー♪」で現れて笑、カサカサ音をバックミュージックに笑、壁に立って笑、2匹で笑、踊りながら笑、歌って笑、ズバッと!っで笑、こっちの顔面に目掛けて笑、突撃笑、してくるの?笑
くまさん笑、やめて!!笑
爆笑し過ぎて笑、おしっこ漏れちゃう!!!笑』
くま『振ったの鈴蘭ちゃんやんか!笑』
女王『ちゃうもん!!笑
くまさんやもん!!笑
くまさんが笑わせに掛かってるだけやもん!!笑
鈴蘭のせいじゃない!!笑
人に責任押し付けんといて!笑』
くま『オレは鈴蘭ちゃんがネタを振るから、ちょっと笑うように話持っていくだけやし、おしっこ漏れるほど爆笑するのは、鈴蘭ちゃんが振るからや!オレのせいじゃない。笑』
我がお城は、今日も平和なようね。
ええ、トイレ1回分は、きっちり納めたわ。
とりあえず、壁に手を付きながら身体を支えないと、膝が崩れそうだったわ。
そして、体力が大幅に削られて、ヘロヘロになったわよ。
そして、軽く10分は爆笑していたわ。
この面白さを、わたしの文章力では表現しきれないのが、とてつもなく悔しいわ!!!
体力ガリガリに削られたあと、
何故かその後、体力が超回復したわ。
何が起こったのかしら?
わたしの愛しの巨漢のくまさん、わたしを笑わせながらイケナイ何かを、わたしにぶち込んでいるのかしら?
何をしてくれてんのよ!全く。冗談じゃないわ!
重ねて、お詫びするわね。
あややさんと、あややさんのファンのみなさん、ちょっとお名前をお借りしてるけど、本当に助かってるの。
あややさんのお陰で、【アレ】の姿があややさんに切り替わっちゃって、【アレ】が不快でも恐怖でもなくなったの。
気持ちの負担も減って、本当に助かっているの。
【アレ】を思い出す度に、【あやや】と呼ぶとあなたの元気に歌う姿を思い出すのよね。
【アレ】にお名前を借りちゃって申し訳ないけど、本当に楽しく夫婦で笑い合えてるの。
心から『ありがとう』を。
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