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hananosu
走るな彦星 #毎週ショートショートnote【七夕の歩幅】
「えらい雨やで」
「雨がどうした」
「今夜は七夕、織姫と彦星雨降ったらあわれへん」
「心配いらんがな。雨降ってるのは地球だけや」
「あほやな~、実況がでけへんやろ」
「なんやねん実況って」
「一年に一回の感動場面や、youtubeライブで1000万再生はいけるで」
と、いう地球人を知ってか知らずか彦星は織姫の許へ、カササギ達が作る羽の橋の上を急ぎ走り続けていた。
「彦星さん、今年は気合はいってまんな~。走りが力強いわ。ちょっと羽が痛い」カササギ達が苦笑い。
「限られた時間。一分一秒でも早く会いたいのだ」
「そりゃそうやろ、うひゃひゃ。目まで血走ってる」
見透かされ顔を赤くしながら走る彦星。
しかしあまりに急いで走る歩幅が大きくなりすぎバランスを崩す。
「あ!危ない」
彦星はカササギ橋から落下し天の川へ落ちた。
「彦星さん頑張って泳ぎなはれ~」
対岸の織姫は怒りの仁王立ちでずぶぬれの彦星を迎えた。
七夕の教え
「色欲は事をし損ずる。足元歩幅注意」
本文410文字(字下げ空白を除く)
