🎼My Bonnie (UK)
「いやぁ、流石にそこまで手ぇ出せません〜」
いつぞや『ポリドール盤は集めないの?』とお友達に問われた時の私の返答がこれでして、
ビートルズのポリドールから出ている曲については、ラジオやテイチクのレコードで聞いたことはありましたし、それがUK盤になった時のお値段も勿論知ってましたから、
「流石に私もそこまで沼ってないぞ」
という自覚はあった筈だったんですが…

手元にUKなマイボニーだなんて、もうそんな事言ってた数年前からは想像も出来ない展開!(笑)
*
全ての始まりは、たまたまビートルズ研究所で出会ったUK盤『Cry For A Shadow』。
イントロから炸裂する、胸のすく様なリッケンバッカーの音色よっ‼️
これまでアンソロジー等で聴いてきた『Cry For A Shadow』とは全く別モノな、初々しく、そして臨場感たっぷりな演奏…これは他では味わえないオリジナル盤の醍醐味!🔥
もうね、ズキューンとハート貫かれてしまいました。🏹💖
「沼った」というより、その音に「恋しちゃった」という表現の方が感覚的に近いかもしれません。
そしてその出会いの直後から、まるでその恋を後押しするかの様に、

『Ain't She Sweet (UK)』『Ain't She Sweet(GER)』
『My Bonnie(GER)』『Cry For A Shadow (UK)』
『Ain't She Sweet』そして自分でもびっくりなドイツ初盤『My Bonnie』まで…運良く次から次へと集まってしまい、
もうこうなったらUK盤のマイボニーにも出会いたい‼️となるのは当然な展開というか、
一途な恋なのです(笑)
ただ、欲しいと思っても簡単に手に入るものではありませんで、
何故なら、とても希少なレコードだからなのです。
このシングル『My Bonnie』は1961年にドイツで一番最初にポリドールより発売され、
そしてUK盤は、ビートルズのデビューシングル『Love Me Do』より半年以上前の、1962年1月に同じくポリドールより発売。
ビートルズはトニー・シェリダンのバックバンドとして参加した作品なのですが、
このUK盤は、ドイツ国外で初めて公式に発売された「My Bonnie」シングルでもあり、

『BEATLES』の名前を冠した世界で最初のリリースレコードでもありまして。(ドイツ盤は『BEAT BROTHERS』表記)
そしてこのUK盤、文字フォントが細身な2ndレーベルはよく見掛けるんですが、太っちょフォントな初盤である1stは殆ど姿を現すことが無く、
海外オークションで極偶に出品されるも凄いお値段、とてもとても手が出なかったんですが、
数カ月前に国内オークションに出現。
海外程ではないものの、それでも充分高価である事には変わらず、出品されたままの状態が続いておりましたが、ウォッチャーはじわじわ増えて気が付けば20を超えまして、流石にそろそろ誰かが手を付けてもおかしくない状況。
そして正直、私はこのチャンスを逃したら、もうこの盤を手に入れる事は出来ないかも…という思いがあり、
最後は「エイヤー‼️」と腹を括って、でも競り合いたくないので終了ギリギリまで待ってから、ひっそりこっそりポチッとな👆️
で、無事GET( *˙ω˙*)و グッ!
良縁待ち続けること4年。今回漸く、その思い続けてきたレコードに出会う事が出来ました✨
という訳で、
まずは届いた盤を見ていきましょう。

出品者さんの説明通り、盤にはスレや傷が確かにありますがどれも浅く、これくらいならモノ針ならノープロブレム!
想像より良かった位あります。カンパニースリーブ付きなのもじんわり嬉しい♪
そしてレーベル。


オレンジ色のスクロールレーベルで、
「Made In England」と「Recording first published 1961」の表記、そしてリム部分には「Mfd. By Deutsche Gramophone (Great Britain) Ltd」の印刷があります。
文字は太字で幅広めな太っちょフォント。
ちなみこれと2ndレーベルのフォントの違い、並べると分かりやすいんですが、

2ndプレスになると文字が細身で縦長。
そして中でも書体の差が顕著に現れるのがアーティスト名下部『&THE BEATLES』の『&』で、

1stはそれが丸っこく独特でとても特徴的。
私もこの『&』を目印に探していました。
という訳で、早速回していこうと思うのですが、我が家にはマイボニーのドイツ初盤君おりますゆえ、今回はUK初盤とドイツ初盤で夢のような聴き比べ✨
まずは基本情報から。
■UK盤(イングリッシュ・イントロ)

■ドイツ盤(ジャーマン・イントロ)

タイトル『My Bonnie(Mein Herz ist bei dir nur)』の下の表記が『Rock』(2ndレーベルはここが"Twist"でイングリッシュ・イントロ)
■感想
ドイツ盤とUK盤、どちらもお国柄のよく出た音だなと感じました。
ドイツ盤は全体的に掛かっているリバーブが絶妙で、それぞれの音の余韻が綺麗に重なり合って、とても美しくふくよかで心地よい曲に仕上がってます。
一方UK盤は、ボーカルには軽くリバーブが掛かってるものの、個々の楽器の音はUKらしく粒立ち良く、タイトな低音も相まってドイツ盤よりも力強く よりロックなマイボニーに仕上がってる印象。
ポリドールのUK盤と言えばラウドでパワフルでジョンがとにかくカッコイイ『Ain't She Sweet』のインパクトが絶大なので、
それと比べてしまうとUKのマイボニーは物足りなく感じでしまうかもですが、ドイツ盤と比較するとかなりパワフル🔥
どちらにも良さがあるので甲乙つけがたくはありますが、私はドイツ盤の美しい音も心地よくてかなり好き。
正直うちにあるドイツ盤はかなり年季が入ってるので、盤の状態としては決して良い訳ではなくバシバシにスレ傷入ってる為、針飛びこそ無いもののかなりチリノイズが乗ります。
それでも、そんなノイズをも味わいと思えてしまうくらい、事あるごとに回したくなるというのは、刻まれている音が惹きつけられるものである証なのかなと。
双方それぞれ良さがあるので、どちらの音が良いか…というより、これはどちらが好みか…というか、それこそ今日はどちらを聴きたい気分なのか、という事で決まるのかなと思いました。
*
私、レコードは音の缶詰だと思っていて、盤の中に音と一緒に録音された場所の空気も一緒に詰まっていて、缶の蓋を開ける(針でトレースする)や、フワァ〜っと部屋の中にも当時の空気が充満する様な気がするんです。
そしてこのマイボニーをはじめとするポリドール盤にはどれも、その空気の中に若さ弾けるビートルズの熱気、レコーディングへの意気込みや緊張感みたいなものまでもギュギュギュっと詰まっているような気がして、

曲としてはアンソロジーやネットでも聴けるのだけれど、リマスターで音を綺麗にした際、その辺のものもバッサリ削ぎ落とされてしまった感は否めず、
この空気感を味わえる喜びこそ、ポリドール沼にハマった理由でもあり、オリジナル盤を手に出来たご褒美なのかなと思っています。
そして、マイボニーに関しては、ドイツ盤もUK盤も国内で手に入るとは思わなかったので、それは本当に有り難いというか、御縁を感じます。
特にドイツ盤の方は、もう宇都宮のレコード店BEATBOOMさんのおかげなので、本当に感謝してもしきれません。
色んな方と紡いで来たレコードとの御縁が、今回このUK盤も引き寄せてくれたんじゃないかなと、勝手に思ってます☺️✨
そしてそして、ここまで来たらドイツ盤の『Cry For A Shadow』も聞いてみたくなっちゃう案件(笑)


ドイツ盤のEPはあるので音としては聴けるんですが、やはりシングルで聴いてみたい。
良き出会いがありますように✨
と願わずにはいられないんですが…
貪欲過ぎるかな?😅
おーしーまい。
