泥亀ボクシングジム(仮)
これは、きたひとたちの記録である。
ここに紹介するのがきたひとのすべてではないし、きた順番もこのとおりでない。
すでにこの世のひとでなくなっているひとも大勢いる。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
臼井さんもきた。
臼井さんは眼病の漁師が多い港町で眼科の医者をしていた。
臼井さんの眼科の待合室は、ものもらい、緑内障、飛蚊症、糖尿病網膜症、網膜剥離、加齢黄斑変性症、ドライアイ、はやり目、翼状片、白内障、色覚異常、巨大乳頭結膜炎などさまざまな眼病を患う漁師たちでいっぱいだった。
臼井さんの特徴は地元の新聞に冬の季語の俳句を投稿したことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
深田さんもきた。
深田さんはタワーマンションの最上階に住んでいた。
深田さんは仕事から帰ってくると、昔自分がかよっていた幼稚園、小学校、中学校を眼下に眺めながら強い酒を飲んだ。
深田さんの特徴は落語家の三笑亭夢楽と賭け麻雀をしたことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
織田さんもきた。
織田さんは大柄の女性ホームレスに後ろから尻を思い切り蹴られた。
織田さんは顔面から地面に倒れて前歯が二本折れたので治療した。
織田さんの特徴は六本木で開かれたエスカルゴの早食い競争女子の部で優勝したことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
下川さんもきた。
下川さんの長男は高校二年のときに荒れてヤンキーになった。
下川さんは長男にヤンキーをやめて能楽師になるようすすめたが、長男はいうことをきかなかった。
下川さんの特徴は豆腐の知識が豊富なことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
石山さんもきた。
石山さんは洗面器くらいの大きさの小型UFOが頭上を飛ぶのを見た。
石山さんはそれを三人の息子に話したが、興味を持ったのは足が速い三男だけだった。
石山さんの特徴は会社の同僚たちと風俗の店に行く途中で神隠しにあったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
宗田さんもきた。
宗田さんは大学生のときにウクレレを自分で作った。
宗田さんがいま弾いているのがそのウクレレである。
宗田さんの特徴は故郷の岡山県に強い愛着を抱いていることである。
泥亀ボクシングジムには行ける人だけが行けた。
行けた人だけが泥亀ボクシングジムの存在を知るのである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
玉井さんもきた。
玉井さんは水道の蛇口専門の泥棒だった。
玉井さんは盗んだ蛇口を鮒の養殖場の脇の雑木林に隠した。
玉井さんの特徴は東京大学医学部附属病院で生まれたことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
油本さんもきた。
油本さんはいつも蝶ネクタイにサスペンダーだった。
油本さんは童顔で丸い黒縁メガネをかけていた。
油本さんの特徴はすごい恥ずかしがり屋だったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
鉢野さんもきた。
鉢野さんは書店ビルの中二階の小料理屋で働いていた。
鉢野さんはチャイナドレスがよく似合った。
鉢野さんの特徴は首周りがひとよりも太かったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
藤崎さんもきた。
藤崎さんは友だちから小判をもらった。
藤崎さんはおもちゃの小判だと思っていたが、その夜、友だちの父親が小判を取り返しにきたので本物と知った。
藤崎さんの特徴はイ・ビョンホンに似ていることである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
太田さんもきた。
太田さんは『ちびまる子ちゃん』のさくらももこのファンだった。
太田さんは『ちびまる子ちゃん』の作者のファンだった。
太田さんの特徴はひとの話の腰を折ることである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
清水さんもきた。
清水さんはタクシー運転手に宇宙人が多いことを知っていた。
清水さんはタクシー運転手に宇宙人が多い理由も知っていた。
清水さんの特徴は年金受給者の白古さんに恨まれていたことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
山下さんもきた。
山下さんは中学を卒業してからずっと新聞配達の仕事をしていた。
山下さんは朝刊の配達が終わって夕刊の配達が始まるまで、アパートの一室でずっと抽象画を描いていた。
山下さんの特徴は虫歯が一本もなかったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
山下さんの子どももきた。
山下さんの子どもの特徴も虫歯が一本もなかったことである。
山下さんの子どもの子どもは泥亀ボクシングジムにこなかった。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
宮本さんもきた。
宮本さんはブルース・リーにあこがれて武術を習った。
宮本さんの気合いの声はブルース・リーの怪鳥音にそっくりだと近所でも評判になった。
宮本さんの特徴は自宅のガレージから車がかなりはみ出ていることである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
白戸さんもきた。
白戸さんは話しながら子犬のように鼻をクンクンと鳴らす癖があった。
白戸さんは自分でもその癖がわかっていたが、やめることができなかった。
白戸さんの特徴は話しながら子犬のように鼻をクンクンと鳴らすことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
勝田さんもきた。
勝田さんの家は農家だった。
勝田さんは先祖代々の畑の一部を売ったお金で焼肉店を始めた。
勝田さんは次にパン屋を始めたが、畑はまだたくさんあった。
勝田さんはさらに自転車屋を始めたが、それでも畑はいっぱい残っていた。
勝田さんの特徴は毎日忙しいことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
朝倉さんもきた。
朝倉さんは月見川にかかる百済橋を渡った先の白い洋館に住んでいた。
朝倉さんの家の生垣は白と黄色の薔薇だった。
朝倉さんの特徴は母親がこってこてのフィンランド人だったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
豊崎さんもきた。
豊崎さんはディスクユニオンで買ったローリング・ストーンズの古い中古LPレコードの帯に「ストーンズ。奴等がくたばったら俺……」という内田裕也の推薦文を見つけた。
豊崎さんは早速レコード会社に電話して「内田裕也さんのほうがローリング・ストーンズより先にくたばってますけど……」とクレームを入れたが、レコード会社は取り合わなかった。
豊埼さんの特徴は自宅近くの前方後円墳に棲んでいるイタチに餌をやっていることである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
岡野さんもきた。
岡野さんの腕時計は金無垢のロレックスだった。
岡野さんはいつも金のネックレスを胸元に光らせていた。
岡野さんの特徴は実際の年齢よりだいぶ上に見られたことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
竹内さんもきた。
竹内さんはテレビの天気予報を見るのが好きだった。
竹内さんはテレビの天気予報を見ているときがいちばん幸せだった。
竹内さんの特徴は一度も遅刻をしなかったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
平尾さんもきた。
平尾さんは国際基督教大学在学中に先輩から勧誘されたマルチ商法で大儲けして青山の高級マンションに住んだ。
平尾さんは大学卒業後、外資系ホテルに就職した。
平尾さんの特徴は詩人になりたかったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
井村さんもきた。
井村さんは戦時中、滝行に興味がなかった。
井村さんは戦後、滝行に興味を持った。
井村さんの特徴は現在、滝行同好会に入っていることである。
夢のなかで泥亀ボクシングジムにきた小説家がいた。
海音寺潮五郎である。
海音寺潮五郎はよく夢を見た。
海音寺潮五郎というペンネームも夢のお告げだった。
海音寺潮五郎は泥亀ボクシングジムで見聞きしたことは生涯、ひとに話すことも書くこともなかった。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
興津さんもきた。
興津さんはボーリング場の支配人だった。
興津さんはタモリがボーリング場の支配人だったことを知らないまま75歳でこの世を去った。
興津さんの特徴は千葉からキャンピングカーでひたちなか海浜公園のコキアを見に行ったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
黒田さんもきた。
黒田さんは、男も乳がんになるんだよ、が口癖だった。
黒田さんの父親は乳がんで死んでいた。
黒田さんの特徴は妙なオーラを放っていたことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
知花さんもきた。
知花さんは勤め先の不動産屋の社長から昼飯に近所のトンカツ屋でテイクアウト用の弁当を買ってくるよう頼まれた。
知花さんは社長に弁当の種類を聞いたが、いつものやつ、と店員にいえばわかると言われた。
知花さんの特徴はトンカツ屋の店員に、うちの社長のいつものやつ、といっても通じなかったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
坊園さんもきた。
坊園さんは詩吟が趣味だった。
坊園さんは毎日夕刻に近所の城山にいって大声で吟じた。
坊園さんの特徴は夏に蚊にいっぱい刺されたことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
藤井さんもきた。
藤井さんがきたとき、先客がいた。
海音寺潮五郎である。
藤井さんの特徴は母親がNHK放送局の名物職員だったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
笹本さんもきた。
笹本さんはパシフィックホテルの宴会部で働いていた。
笹本さんが二十九歳の年にパシフィックホテルが倒産した。
笹本さんの特徴はパシフィックホテルの倒産の翌日に鼻中隔湾曲症の手術を受けたことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
谷さんもきた。
谷さんは琵琶湖を舟で渡っていたときに財布を水中に落とした。
谷さんは琵琶湖を舟で渡るたびに財布を落としたことを後悔した。
谷さんの特徴は○○○○が××××××××××なことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
飯塚さんもきた。
飯塚さんは昔ながらの美容室のドアを修理した。
飯塚さんが修理した美容室のドアはガラス多めの片開きドアで雨にも風にも夏の暑さにも弱かった。
飯塚さんの特徴は江戸時代の虚無僧が使っていた臭い尺八をたくさん持っていることである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
越後さんもきた。
越後さんは何度もきた。
越後さんの特徴は何度も泥亀ボクシングジムにきたことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
松永さんもきた。
松永さんはホームランを打つのが得意だった。
松永さんは誰よりもたくさんホームランを打つので周りの人は松永さんのことをホームラン王と呼んだ。
松永さんの特徴は両足のふくらはぎが異様に毛深いことである。
泥亀ボクシングジムの前身は泥沼ボクシングジムである。
泥沼ボクシングジムの前身は泥縄ボクシングジムである。
泥縄ボクシングジムの前身は泥士明太子ボクシングジムである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
アメリカの有名人もきた。
ライト兄弟とシーラ・Eである。
泥亀ボクシングジムさんへ、と書かれたシーラ・Eのサイン入り色紙が飾ってあるのが証拠である。
ライト兄弟は海音寺潮五郎と同じで夢のなかできた。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
広田さんもきた。
広田さんは山田洋次監督の映画を観て造船工に憧れ、造船工になった。
広田さんが観た山田洋次監督の映画は『故郷』である。
広田さんの特徴は業者から貰ったハンカチを大事に使っていることである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
西内さんもきた。
西内さんは若い頃から子どもを産むなら水中分娩と決めていた。
西内さんが水中分娩で産んだ子どもがのちのホームラン王の松永さんである。
西内さんの特徴は目が鹿の目だったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
末次さんもきた。
末次さんは多くのひとから時計の修理を頼まれた。
末次さんは時計を次から次へと修理した。
末次さんの特徴は時計修理のスペシャリストだったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
金子さんもきた。
金子さんは東京のキー局の女子アナで、金子さんの妹は地方の系列局の女子アナだった。
金子さんと金子さんの妹はよく比較された。
金子さんの特徴は国境なき医師団に毎月三千円の寄付をしていることである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
有川さんもきた。
有川さんの前任は泥亀ボクシングジムに何度もきた越後さんだった。
有川さんの後任は交番勤務の六村さんだった。
有川さんの特徴は夫が会計年度任用職員だったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
上川さんもきた。
上川さんの夢はタスマニアデビルを飼うことだった。
上川さんはタスマニアデビルを飼うことを毎日強く念じていたが、いくら念じてもなかなか実現しないので酒でも飲まないとやってられなくなった。
上川さんの特徴はγ−GPTの値が高いことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
金城さんもきた。
金城さんの母親は書道が得意だった。
金城さんの母親は生涯を通じて五万人を越えるひとに書道を指導した。
金城さんも母親から書道を指導されそうになったが大丈夫だった。
金城さんの特徴は著作権法違反で海音寺潮五郎から訴えられたことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
黒澤さんもきた。
黒澤さんは認知症になったふりをして思い切り弄便をした。
黒澤さんは何日間も認知症になったふりをして思い切り弄便をした。
黒澤さんの特徴は認知症以外の病気を患っていたことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
星田さんもきた。
星田さんのお気に入りの回転寿司店は映画館の二階にあった。
星田さんはふだん映画を観なかったが、お気に入りの回転寿司店に行ったときはかならず一階の映画館で映画を観た。
星田さんの特徴はゴルフのキャディーさんと付き合っていることである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
柳丸さんもきた。
柳丸さんは指はさみ防止材を作っている会社の営業マンをしていたときに、得意先の社長の娘と交際して結婚した。
柳丸さん夫婦の会話は少なかったが、根津から川越に引っ越してから会話が多くなった。
柳丸さんの特徴は創価学会の会員だったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
市澤さんもきた。
市澤さんは高速バスの運転手だったときに乗客となったフェイクレザーの革ジャンを着た男性と結婚した。
市澤さんは結婚してから夫の革ジャンがフェイクレザーだったことを知るのである。
市澤さんの特徴は手の爪がやわらかいことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
岡賀さんもきた。
岡賀さんは脳科学者の内海さんのことが嫌いだった。
岡賀さんは寝言で、内海とは共演NG、と言ったことがある。
岡賀さんの特徴はクリスマスケーキを電車の網棚に置き忘れたことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
白古さんもきた。
白古さんは年金の受給日に郵便局からお金を下ろしてカジノへいくのが唯一の楽しみだった。
白古さんが飲み仲間に語った教訓は、カジノには必勝法も客に意地悪するディーラーも存在しない、だった。
白古さんの特徴は妄想が止まらないことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
村吉さんもきた。
村吉さんはご贔屓筋からの日頃のご贔屓に感謝してご贔屓筋を祝福した。
村吉さんのご贔屓筋は村吉さんから祝福されたことを喜んでますます村吉さんを贔屓した。
村吉さんの特徴は妻が部活動指導員であることである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
桐敷さんもきた。
桐敷さんは日本高校野球連盟の看板を作った。
桐敷さんは日本高校野球連盟の看板を欲しい人に無料で配布した。
桐敷さんの特徴は健康のために毎朝その場飛びをしていることである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
岸見さんもきた。
岸見さんはマーティンのギターがほしかったが収入が少なかったのでモーリスのギターを注文した。
岸見さんが注文したモーリスのギターはマーティンのロゴ入りの段ボール箱に入って届いた。
岸見さんの特徴はマーティンのロゴ入り段ボール箱を捨てられずにいることである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
湯之上さんもきた。
湯之上さんは白古さんから呪われて風邪をひいたので薬局でパブロンSゴールドWを買ってきて朝昼晩飲んだ。
湯之上さんの特徴はパブロンSゴールドWで白古さんの呪いと戦ったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
川久間さんもきた。
川久間さんは有名な的屋の親分の息子だった。
川久間さんは印刷屋の娘と結婚して一男四女を得た。
川久間さんの特徴はずばり陥頓包茎である。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
佐井木さんもきた。
佐井木さんは見るからに宇宙人だった。
佐井木さんの特徴は白古さんに恨まれていた清水さんと接点があったことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
隣のお師匠さんもきた。
隣のお師匠さんはすぐきた。
隣のお師匠さんの特徴はめずらしくないことである。
泥亀ボクシングジムにはいろんなひとがきた。
片岡さんもきた。
片岡さんはダンキンドーナツを友人の部屋で一人で漫画を読みながら食べた日本で最初の中学生だった。
片岡さんはのちにミスタードーナツを友人の部屋で一人で漫画を読みながら食べた日本で最初の大学生になった。
片岡さんの特徴はそれをいうと怒ることである。
あしたのジョーもきた。
あしたのジョーは間違ってきた。
他にもいっぱいきた。
夫が太平洋航路の船乗りの金森さんも泥亀ボクシングジムにきた。
テイラー・スウィフトの曲が心の支えの宮原さんも泥亀ボクシングジムにきた。
友人からのメールを見るのが毎朝の楽しみという西山さんも泥亀ボクシングジムにきた。
家族の無病息災を祈り正月には必ず卵かけご飯を食べることにしている中路さんも泥亀ボクシングジムにきた。
モーニングティーから一日が始まる下枝さんも泥亀ボクシングジムにきた。
大分の高校を卒業してすぐ上京した及川さんも泥亀ボクシングジムにきた。
海老と小麦のアレルギーがある徳留さんも泥亀ボクシングジムにきた。
二十三年間勤めた会社を早期退職することに決めた勝又さんも泥亀ボクシングジムにきた。
千葉県に暮らし、東京の老舗レストランに勤務する烏帽子さんも泥亀ボクシングジムにきた。
入学した高校のクラスが和気藹々としていて毎日学校に行くのが楽しい七戸さんも泥亀ボクシングジムにきた。
長男が三年前に結婚してフィリピンに親族ができたことを喜んでいる岩井さんも泥亀ボクシングジムにきた。
築三十一年の我が家の水回りをまとめてリフォームした熊坂さんもき泥亀ボクシングジムにた。
母親が突然の発作で緊急入院した内田さんも泥亀ボクシングジムにきた。
入試の朝、祖父が日めくりカレンダーをめくった蛯名さんも泥亀ボクシングジムにきた。
小学校を卒業して八年になる宮野前さんも泥亀ボクシングジムにきた。
昨年、脊椎管狭窄症が悪化して庭いじりができなくなった、とカラオケ仲間の高齢男性に言われた土門さんも泥亀ボクシングジムにきた。
定年後も父親が家事全般を母親に任せっきりなのが不満の篠原さんも泥亀ボクシングジムにきた。
「モザンビークに行くと人生が変わるよ」と上司から言われて、本当にそんなことがあるのだろうか、と不思議に思った林田さんも泥亀ボクシングジムにきた。
二人の娘がフィギュアスケートの練習をしている姿を見るのがいちばんの楽しみという池さんも泥亀ボクシングジムにきた。
離婚してからも旧姓のままがいい児玉さんも泥亀ボクシングジムにきた。
八年前に夫婦で韓国料理店を開いた宮島さんも泥亀ボクシングジムにきた。
今年の天皇誕生日以来、だれ一人アパートに訪ねて来なくて寂しい山崎さんも泥亀ボクシングジムにきた。
土曜日の午後は何もやることがなくて先月からテニスクラブに通い始めた納見さんも泥亀ボクシングジムにきた。
昨年十二月にホームセンターのペットショップで豆柴を買った久松さん夫妻も泥亀ボクシングジムにきた。
役者をやめてから自由な時間が増え、親孝行を始めた小松川さんも泥亀ボクシングジムにきた。
長年、いろいろとよくしてくださる知人がいる五日市さんも泥亀ボクシングジムにきた。
三週連続で週末は富士山麓へ天体観測に行った船窪さんも泥亀ボクシングジムにきた。
しもやけに関する小説を初めて読んだ望月さんも泥亀ボクシングジムにきた。
二月に息子の中学受験を控えている丹藤さんも泥亀ボクシングジムにきた。
昨年まで神奈川県の大和市に住んでいた種沢さんも泥亀ボクシングジムにきた。
泥亀ボクシングジムにはまだまだいっぱいきた。
元・平和活動家の加茂さんもきた。
元・ボーイソプラノの尾上さんもきた。
元・青年実業家の鵜沢さんもきた。
文字起こし業の高須さんもきた。
振付師でダンサーの川上さんもきた。
交番勤務の六村さんもきた。
エンタメ系ユーチューバーの葉本さんもきた。
副町長の広村さんもきた。
子守唄研究家の鈴田さんもきた。
仮出所中の住吉さんもきた。
断酒中の鼻竹さんもきた。
ポイ活中の藤倉さんもきた。
作業中の椎名さんもきた。
米農家の前川さんもきた。
冒険家の東海林さんもきた。
人間国宝候補の玉置さんもきた。
寒がりの貝塚さんもきた。
経済学部の内田さんもきた。
隣り村の白幡さんもきた。
勉強家の加賀さんもきた。
住居不定の桑木さんもきた。
IT社長の忽滑谷さんもきた。
日本野鳥の会の定平さんもきた。
先々代の小澤さんもきた。
駅弁卸業の山根さんもきた。
玄人裸足の長谷川さんもきた。
高校非常勤講師の河原崎さんもきた。
美大生の和田さんもきた。
看護学者の山口さんもきた。
家庭教師の上杉さんもきた。
パート事務の加藤さんもきた。
無職の海老原さんもきた。
大工見習いの手塚さんもきた。
会社員の石田さんもきた。
市議の竹野内さんもきた。
料理人の隈部さんもきた。
アスレチック・トレーナーの喜田さんもきた。
医療事務の櫻井さんもきた。
神父の横山さんもきた。
旅館従業員の中妻さんもきた。
あなたもきた。
いまこれを読んでいるのが証拠である。
