教養としての社会保障
著者渾身の書き下ろし。
社会保障改革の真実と未来への希望。
長年にわたる社会保障改革への取り組みを振り返りながら、著者が自身の経験と信念に基づいて語る内容は、重厚かつ説得力に満ちています。
日本の未来を憂う全ての人々に必読の一冊です。
①社会保障制度の教科書的理解

日本の社会保障制度は、国民の「安心」や生活の「安定」を支えるセーフティネットであると定義されています。
具体的には「社会保険、社会福祉、公的扶助、保健医療・公衆衛生」の4本柱で構成され、人々の生活を生涯にわたって支えるものとされています。
1.社会保障
病気やケガ、出産、死亡、老齢、障害、失業など生活の困難をもたらすいろいろな事故に遭遇した場合に一定の給付を行い、その生活の安定を図ることを目的とした保険制度。
2.社会福祉
障がい者、母子家庭など社会生活をする上で様々なハンディキャップを負っている国民が、そのハンディキャップを克服して社会生活を営めるよう、公的な支援を行う制度。
3.公的扶助
生活保護制度と同義で、生活に困窮する国民に対して、最低限度の生活を保障し、自立を助けようとする制度。
4.保健医療・公衆衛生
国民が健康に生活できるよう様々な事項についての予防、衛生のための制度であり、医療サービスなどの保険事業、母子保健、医療品の安全性を確保する公衆衛生があります。
②「自助」を基本として「共助」が補完する

すべての国民が社会的、経済的、精神的な自立を図る観点から、自ら働いて自らの生活を支え、自らの健康は自ら維持する「自助」を基本として、これらを生活のリスクを相互に分散する「共助」が補完し、その上で、自助や共助では対応できない困窮などの状況に対し、受給要件を定めた上で必要な生活保障を行う公的扶助や社会福祉などを「公助」として位置付ける。
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