子どものようにお眠りなさい 《詩》
あなたが抱えているのは
不安なんていう生ぬるいものではない
あなたは恐れていますね
草木も眠る丑三つ時
あの時間には何かが棲んでいます
あなたを苦しみの底に突き落とそうと
目を光らせています
だからあの時間に
そんなことを考えるのはおよしなさい
どんなに冷たい風に吹かれようとも
どんなに濃い霧に覆われようとも
あなたを離さず包んでいます
さあ すべてから解放されて
わたしの腕のなかで
子どものようにお眠りなさい
あなたが眠りについたあと
静かに折り重なるわたしのからだ
苦し紛れの音階と肉の塊
溶けゆく愛と憎しみを
抱きかかえて

