深い眠りの季節 《詩》
ごろんと横になって思い出そう
わたしがわたしであった日々
永い永い仮死ののちに訪れる爆発の季節
転倒は言霊となって現れる
あるいは風景となって
「オクラと納豆と山いも
どうしてもスルスルと落ちてしまいます」
「それでいい、そのまま寝かせておきなさい」
エメラルドの湖に倒影された岩壁が
実体よりも美しいのはなぜ
もう立っていようと思いなさるな
眠りながら戦い
目覚めながらも戦う
「そんな芸当は一本ネジが飛んでいないとできませんな」
「そうですとも。ですからわたしはもうクタクタなのです」
よろしい
そこにごろんと転がってなさい
もう起き上がろうと思いなさるな
永い永い仮死ののちに訪れる深い眠りの季節

