青春の自画像 《詩》
薔薇のような芳醇な香りが
果てしなくふわりふわりと漂いはじめる
つんと鼻をさすような
ヴェールを纏ってまろやかなような
何とも不可思議な香り
鮮やかな それでいて淡い
どうにも耐えられず溢れ出てくるような
沈黙を守っているような
ザクロの実が皮を破って出てくるような
赤い丸いつぶつぶがポロリと出てくるような
それまでは蕾のように固く閉じていたというのに
波のようにひたひたと押し寄せて
気づいた時にはそこにある
山脈のように波打って
ゆらゆらと揺れている
まろいような 硬いような
硬いような それでいてまろい
夢のような 現のような
ぷかぷかと浮いているような
海底に沈んでいくような
命の芽吹く萌芽のような
命を燃やして消えゆくような
気体のような 液体のような
サラサラしたような トロトロしたような
刹那のような 永遠のような
その時すべてのものは
一点にぎゅっと焦点を合わせて
ギラギラと輝いていた
