ギルバートの愛情【アニメ】アン・シャーリー感想
どうも、
こりーぬ、です。
地味に放送を楽しみにしていた作品だった
アニメ『アン・シャーリー』全24話が終了しました。
子どもの頃にハウス名作劇場を観ていたはず
なのですが、
ところどころしか記憶になくて
どんな話なのか全然覚えていない。
そのうえ、幼いながらにも
アンの
落ち着きがなくてすぐやらかしてしまう
ところがあんまり好きじゃなかった
というのもあって、
本も読む気が起きなかったんですよね。
(同じ理由で『キャンディ・キャンディ』も
苦手。イライザにイジワルされてるのも
見ていられなかったし
「キャンディももっと色々考えてから動けよ!」
と自分にもブーメランなことを思っていながら
耳を、目を、塞ぎながら観ていた子供時代。
でも早々に離脱して、戦争辺りのこととか
よくわからない。)
でも、マシュウが死んじゃうところとか、
船に乗って流されて途中で
橋桁?に
しがみ付いて助けを求めるところとか、
ダイアナと小川を挟んで親友の儀式をするところとか
アンがふくらんだ袖の服を欲しがっていて
それを知ったマシュウが
アンに買ってやろうとするところとか、
あと、
ギルバートに石板を叩きつけたところとか
ポイントポイントは印象深い。
でも、全体としてどんな話だったんだい?って
いうのは、うっすら気になってた人生だった(笑)
『アン』が大好きな人の熱量ってすごいじゃない?
それでも本を読もうとするほどではないなと
思っていた矢先に、アニメ化するというので
ダイジェスト版として観ればなんとなく
わかるよね、という期待を持って見始めたのでした。
アンとダイアナの関係が
本当に親友だったのかが
私的にそもそも疑わしくて。
小舟に乗って物語の弔われる少女を演じる遊びで
アンが張り切って船に乗って、
ダイアナ達3人が川下に向かって待ってる
手筈だった話というのは覚えてる。
船に水が入ってきて沈みそうになるところを
走って川下に行く3人に向かって
アンは一生懸命叫ぶんだけど、
私はその後を全く覚えてなかった。
あんなひどい状況なのに助けてくれないなんて
本当に気づいてなかったのか?
……本当に気づいてなかった!
それが、まさかギルバートに
助けられてたなんて。
しかも、髪の色で揶揄われたことを
ずーーっと根に持ってるアンは
助けられても態度を変えないんだもんね。
本当に怒ってるのもわかるし、
意固地になってるのもわかるんだけど、
あれだけ謝ってるんだから許してやれよ、
という気持ちになってしまった。
そんな
髪の色を揶揄われて石板で頭バーン事件
ですが、
今回のアニメで気になったのは
色々なところで言われている
「やーい、にんじん!」
(お前もな)です。
『赤毛のアン』というくらいですから、
アンがにんじんのような赤毛だというのは
わかるんだけど、
揶揄っている方のギルバートの髪色も
アンより濃いめの赤い色。
所謂にんじん色じゃないけど、
あんたの髪も金時にんじんみたいな色だよ。

そもそもギルバートの髪色って
原作は何色設定なの?
ということで本ではなく
ネット検索で探そうとすると
なかなか見つからない。
やっと見つかったのは
『茶色』の巻き毛。
・・・うーん、茶色か。
あれを茶色、と言えなくもないけど、
あれは赤、だよな。
でも、黒って話もあるけど、
本当は一体何色なのよ!
赤毛でないのは確かだけど。
じゃなきゃブーメランだよ。
でも、気になったのはそこだけです。
ダイアナの髪も
あれは黒じゃなくて緑だって
言われてたみたいだけど、
私は黒と認識していたし、
アンの髪染め事件での緑色とは
違うと思うのよね。
名作劇場では
マリラがひどく頑固な女性で
いつもアンが叱られててちょっとヤダって
思ってたんだけど、
アンのことを受け入れてからは
本当に愛情深く育ててくれてたんだなって
わかって、今作での私の一番の収穫は
マリラのことだったと思う。
アンも相当頑固だと思うけどね。
結局ギルバートと和解したのは
クイーンズ学院を卒業して
地元アボンリー学校の
先生の座を譲ってもらった時だもの。
同郷で同じ学校に通っていたにも関わらず!
そして、本当なら奨学金の権利を得ていて
大学進学が可能な状況だったにもかかわらず
兄を失い、眼も悪くなっていたマリラのために
進学を断念して働くことにしたというのも
当時16歳で学校の先生になって
働いていたというのも現代からすると凄い。
マリラの友達で近所に住むレイチェルが
夫を亡くし、息子たちのところへ行かずに
マリラとグリーンゲイブルズに住むと
決めたこと。
だから、アンにもう大丈夫だから
大学に進学していいよと言ってあげる
マリラも素敵なおとな。
(私がちゃんと観てなかったようで、
マリラの過去の恋愛話の相手が
ギルの父親だったってのを
今回書くにあたって調べてるうちに
そこに行き当たって、改めて驚いた。
田舎の世間ってめちゃくちゃ狭いし、
その中で生きていかなきゃならないってのも
辛いことだなぁ)
で、ギルバートも同じタイミングで
大学進学を決めるんだけど、
本当は医者になりたかったのに、
お父さんの病気でお金がなくて
クイーン学院卒業後にアンと同じく教師として
働いていて、たぶんお金が貯まったから
進学することにしたんだよね。
たしかギルバートはアンより幾つか年上だったけど
それでも20歳前後でしょ。
レドモンド大学を卒業してからアンと婚約して、
さらに医学部に進むって、
アンもそうなんだけど、柔軟な人生設計で
その時その時の状況に合わせて
目標に向かっての選択ができている。
なんだか、我々の世代を含め現代の子供たちは
甘ちゃんだよな、と思わされる。
勿論いろんな子がいるから、一概には言えないし
今は以前に比べれば柔軟になってきてるのかしら。
そんなお勉強ができてお勉強が大好きな2人とは
違って、ダイアナは地元に残り続けて
帰郷するたびにアンを迎え入れてくれる。
ダイアナは勉強は普通だったと思うけど、
そもそもお母さんが上級学校への進学を
良しとしてなかったっていうのもあるよね。
終始ダイアナが腹心の友であり続けたのが
今回、知り得てよかったことのもうひとつ。
地元に残って、地元の幼馴染と結婚して
幸せに暮らしている友人というのも
ひとつの人生のかたちだなと思う。
あとね、パティの家!
これがねー、アンの物語にハマっちゃう人たちの
気持ちがわかる気がしたなー
アンっていう人は感性が鋭くて、
大学近くの高級住宅街を散策している時に
「パティの家」と名付けられた
素敵なおうちをみて、
自分と縁がある気がするって言ってしまう
ところが、この子やるわね、って思う。
実際、そのすぐ後に友達とルームシェアする
ことになって物件を探しているときに
ちょうど貸家の看板が出ていたこの家に
住めることになっちゃうんだもの。
ただ、ギルバートとロイとの関係性は
ちょっとあまりに不器用でいただけなかったな。
まあ、それが青春だし、自分の心に気づきにくい
というのも青春なのか。
ギルバートからの告白は、仲の良い親友で
心地好い関係で居続けたいという欲と
理想の王子様像(長身で褐色の眉目秀麗だったか?)
に当てはまらないという、
なんとも勿体ない!という理由で断るし、
理想の王子様像そのもののロイと出会って
お互いに恋に落ちてプロポーズまでされるのに
そこでようやくこれは真実の愛ではないと気づく、
というのが何ともねー。
定番と言われれば定番ですけど。
あれだけ愛の言葉やプレゼント攻撃を
散々受けておいてさ。
プロポーズは間違いなく成功を
確信していたであろうロイがかわいそうじゃん、
と思ったんだけど。
しかも家族がアンを下見に来たりした上でだよ。
アンはロイの妹とも友達になっていて
その後のロイの様子を聞くんだけど、
今はとても落ち込んでいるけど
ロイはこれまでに2人から振られているし、
その度に立ち直って恋をしているから
たぶん大丈夫だと思うわ、
と言っていて笑っちゃった。
あんなにこれほど愛した人はいない、みたいな
ことを言っておいて、結構単純な人なのかもと
思って安心しました。
沢山の人に憧れられる長身眉目秀麗で
愛情を分かりやすくたっぷり注いでくれる
男性でも振られるんだなぁ。
ロイに幸あれ。
ギルバートが大切な人だと気づくのにも
彼が腸チフスにかかってもう長くない
と聞いてからだから、
「このニブチンがー」と言いたくなってしまう。
ギルバートの愛が海よりも深すぎる。
出会った当初からアンの気を引きたくて、
声を掛けてるのにこっちに全く気付かずに
うわの空という女の子に禁じ手の
「いじわる」をしてしまう小学生男子っぷり。
しかも、一番気にしていることを言ってしまって
それで石板で頭を殴られて、
本当に申し訳ないと思って謝り続けるんだけど
謝罪を受け入れてもらえない。
それでも、川に落ちそうになってるところを
助けるし(人道的には多分だれでもやる)、
マリラのために進学を取りやめて
教師になろうとしてるけど
空きがある教職は近くても通うのは難しく
週末にしか帰ってこられないところしかない
アンのことを想って
決まっていた地元の教職を譲ってくれるし、
関係修復してからは良い友人の立場を逸脱せず
アンの傍にいてくれるし、
告白を断られてちょっと疎遠にはなるけど
会えば変わらずに話をしてくれるし、
それでも好きでい続けてくれるって
どんな善人なんだ。
さすがにアンがロイと付き合い始めて
プロポーズされたらしいと聞いて
もうダメだろうな、と諦めかけたけど。
アンの友人のフィルから手紙で
まだ望みはありそうだと知らされて
病気も治ったし、
改めてプロポーズするという
もうもう、ギルバートの愛情に
こちらは首を垂れるだけなんですわ。
色々と違いはあるみたいですが、
「赤毛のアン」
「アンの青春」
「アンの愛情」
の3冊を読んだのと大体同じ、と思って
これで私的読了とします。
それにしても、アンシリーズって
8冊くらいあるんですってねー
そういえば
朝ドラ「花子とアン」を久しぶりに思い出した。
アンが自分の名前を
「Ann ではなく Anne と発音して!」
と言う気持ちもちょっとわかったし。
字面もeが付いた方がかっこ良いよね。
(「アンネの日記」のアンネと同じかな?みたいな)
花子も本当の名前は「花」なんだよね。
子が付いてる名前に憧れて
「花子って呼んで」っていうのも
当時を思うと分かる気がする。
まあ、アンの名前は本当にAnneだったんだけど。
生後3か月で孤児になっちゃうって
そういうことなのかもね。
それでも、その頃を覚えていて話をしてくれる人に
出会えたアンは幸せだったと思う。
色々と余計なことで話題になった作品だけど、
なかなか楽しませてもらいました。
ありがとうございました。
