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好きの持続時間【掌編〜エッセイ】



人を好きになること、それはいつだって突然
やってくる。若い頃は、そんなこと考えもしなかったけど、大人になってからの好きという感情は、なかなか起きないものだ。
いや人それぞれかもしれないけれど私の場合、
「人を好きになるって、どんなんだっけ?」
ってこの数年間、ずっと自問自答していた。

そんな私にいいなと思う人ができた。
どこで出会ったのかは忘れた。気付いたらそこにいた感じ。
【いいな君】も、私のことをいいなと思ってくれていたようで、私の気を引こうと、笑わせてくれたり、食事に誘ってくれたり、積極的に話しかけてきた。
でもいいなと思ってはいたけれど、【いいな君】のことを何も知らない。
いいなと思うだけで、その時はまだ好きにはなっていなかった。
そんな私に【いいな君】は、運命って信じる?とか何かの曲の歌詞フレーズを口ずさみながら私にアプローチをし続ける。

この人のこと好きなのかな?
自分と自分が頭の中で会議する。
「乗せられてるだけだろう」
「乗っかってもいいんじゃない?」
突然やってきたワクワクに乗っかることにした。

【いいな君】といると、若い頃に戻ったようで楽しかった。
久しぶりの好きに、まわりの人たちにも優しくなる自分がいた。
爪や髪にも潤いが宿り、鏡に映る自分を見ながら人に好かれるってこんなにもハリが出るんだと【いいな君】に感謝した。
お決まりのように三回目のデートで、
一つになった。
四回目のデートで、
ときめきって何だっけ?と考えた。
五回目のデートで、
あれれれれ?ときめいてない自分がいた。
好きと聞かれれば好きだと言えるのに、気持ちが昂らないのはなぜ?

好きの持続時間が長引かない。
うん十年前まで、猛烈に人を愛したことがあっても大人になってからの
「好き」ってやつはこんなもんなのか?
こんなくらいの好きが大人の好きなのか?
そんな私に【いいな君】は言った。
「俺のこと好きになっても、すんごく好きにはなるなよ」
私も負けじと言い返す。
「そんなこと言って、私のことすんごく好きでしょ」



「好きだよ。でも普通」



好きの持続時間が長引かない理由がわかった気がした。
大人になってからの好きってやっぱり私には難しい。




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こんにちは。
Blue handです。

アメリカの連続ドラマをこのところずっと観ていました。
それを観ながら自分の中で似たようなシュチュエーションを作ってみたのがこれ。
「好きの持続時間」を相手に求めたとしても、自分も持続してるかって言われたら、きっと相手に比例してるんだろうなぁ。




って話。

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