【2025年フランス凱旋門賞現地レポ】クロワデュノールが連れて行ってくれた場所 ― 凱旋門賞一人旅〜前編〜
【パリロンシャン競馬場現地の様子は後編で紹介します。】
正直公開するか悩んでいました。
もうすぐ1年が経とうとしているなんて筆が遅いとかそんなレベルの話ではないですしね。
2026年、春の天皇賞を勝ったクロワデュノールはまさかの2度目の凱旋門賞を目指す匂わせコメント。結局登録しませんでしたね。
そして、一瞬で良馬場から重馬場になるような大雨の宝塚記念ではメイショウタバルが連覇を達成し、武豊騎手も「胸を張ってフランスへ行けると思います」とコメント。陣営も凱旋門賞参戦へ前向きな姿勢なようす。
それなら(自分含め)行くことを考える人もいるだろうし、公開するべきかも。
ということで、この話は2025年。英語もフランス語もほとんど話せない、海外旅行もしたことのない日本人がいきなり1人でフランス凱旋門賞!
旅慣れもしていなければ英語もフランス語も話せないけど、一度は凱旋門賞に行ってみたい!現地で日本馬を応援したい!撮りたい!
もしそんな自分と同じ境遇の人がいたら参考になればと思います。
結論。凱旋門賞はめちゃ楽しい。敷居も高くない。
前編では凱旋門賞のチケットの買い方や持っていってよかったもの、そしてパリに着くまでのレポートをします。
実際にパリロンシャン競馬場に行ったレポートは後編をご覧ください。
1.きっかけ
クロワデュノールがダービーを勝ち、新馬から応援している馬が北村友一を背に凱旋門賞!?現地行くしかないだろ!とその場のノリで探し始めたのが6月。
しかし
英語はほんの少し(高校で英検4級不合格、日常会話は知っている単語単語で聞き取って理解できるくらい)、フランス語は全く読み書きもできない
海外旅行は高校の修学旅行でイギリスに1週間行ったことがあるだけ。経験ほぼ0。
ついてきてくれそうな人もいないので1人旅行
こんな状況。
さらに職場で話せば「パリ!?スリは気をつけろよ!」と二言目にはスリが出てくる治安。
えー、、、と足踏みし続け2ヶ月。
早く予約しないと何もかも高くなる一方。なんとかなる!と思い切って決断したのは8月中旬でした。遅すぎ。
2.準備
チケットの手配
観戦チケットはスタンド内の指定席はもちろん、コース沿いの立ち見のエリアでも区分されています。

「1.2.4」「1.2.3&内馬場」「1.2&内馬場」「内馬場のみ」といった区分で発売されていて、それぞれ価格も違います。
聞くところ、スタンドの人気指定席と4のエリアが絡むチケットは1~2ヶ月前には売り切れるものの、1.2のエリアチケットは1~2週間前でも売り切れることはほとんどないそう。
ゴール板目の前の「4」のエリアは、すぐ側でテレビカメラやプレスの方々がひな壇を作っているので撮影にはあまり向いてなさそう。木の柵で囲われた如何にもVIPなエリアで場違い感も凄い。
カメラ民ならば「1.2」のエリアが含まれていれば十分だと思います。
また、チケットを取るにもいくつかの方法があります。
フランスギャロ公式サイトから自分で購入
メリット:安価(定価で買える)
デメリット:サイトがフランス語で難易度高日本からの応援ツアーに参加する
メリット:安全で確実
デメリット:高額•行き帰りの時間が決められている現地の応援ツアーに参加する
メリット:比較的安く、安全で確実
デメリット:送迎バスなので行き帰りの時間が決められている当日競馬場で購入
メリット:安価(定価で買える)
デメリット:売切の可能性があるチケット購入代行業者に頼む
メリット:確実で日本語サポート付
デメリット:仲介手数料の分少し高くなる
一つ一つ見ていきましょう。
1.フランスギャロの公式サイトから自分で購入
仲介手数料がない分最も安く買えます。が、サイトは勿論全てフランス語で断念。
2.日本からの応援ツアーに参加する
H.I.SやJTBで毎年催行しているもの。

1人参加だと諸々追加されて70万円の概算。
貧乏人には払える額ではない。
さらにスケジュールを見ると、場内自由観戦なものの、専用送迎バスのため好きな時間に行くことは難しい様子。
開門と同時には行きたい自分はパス。
3.現地の応援ツアーに参加する
EmiTravelなどでこちらも毎年催行されているもので、日本人のガイド付き、集合場所から競馬場まで往復バスも有。
値段も3万円ほどと魅力的なのだが、こちらも往復送迎バス、というところでパス。
追記:EmiTravelでは2026年の現地観戦ツアー催行は無いようです。
4.当日競馬場で購入
初めての海外競馬で、当日あたふたするのは避けたいもの。また、欲しいチケットが売り切れの可能性もあり、かなりリスキー。
5.チケット購入代行業者に頼む
今回はこれを利用しました。
ワールドスポーツコミュニティという海外のスポーツ観戦チケット購入代行を専門としている会社にお願いをし購入。
リストにはなかったものの、凱旋門賞前日のチケットも手配できるとの事で併せて注文。
冒頭のスタンドマップの「エリア1.2」2日間、LINEサポート等も付けて35000円。
後日、メールで電子チケットが届きました。
昨年行かれた方は紙のチケットが郵送で届いたなんて話もあったものの、去年からは変わったのか?
届いたメールのURLからフランスギャロの公式サイトを挟んでWalletアプリに追加。
例によってフランス語だったがメールに書かれていたやり方と勘で無事追加することができました。

旅行の手配
今回はとにかく安く行きたい。旅慣れしていないやつが言う言葉か?
勿論旅慣れている方であれば、仁川等での乗り継ぎ便や競馬場付近の現地ホテルも自分で手配するのが一番安いでしょう。
しかし、全く海外旅行慣れしていない自分は不安でしかないので、選んだのは旅工房。
担当していただいた方は電話でも対応が良く、メールのレスポンスも早く好印象でした。
往復直行便のエールフランス、ホテルは泊まるだけといったランクのパリ市内のホテル。
最初に提示されたホテルは競馬場とは真反対にある上に、治安も良くない地域だったので追加で4万円を支払い、競馬場に近い9区のホテルに変えていただきました。
計26万円。
3.準備した持ち物
現地に持っていってよかったもの
カメラ
鍵のかかるカメラリュック
南京錠
ウエストポーチ
A4サイズのクリアホルダー
スーツ
予備のクレジットカード
VoiceTraアプリ(翻訳アプリ)
カメラ
アメリカなどはセキュリティ上カメラの持ち込み制限があるようですが、チケット購入代行業者の方に主催者に確認して頂いたところ、特に制限はないとの回答をいただきました。
好きなカメラを持っていきましょう。
※2025年の情報。現地の方によるとあまりに大きいレンズは入口のセキュリティで拒否された年もあるそう。念の為のバックアップレンズは持って行って損はないと思います。
当日はコース内側の仮柵が全て外され、より大きなコースになります。ラチ沿いからゴール板まで画角にもよりますが、フルサイズで300mmでは足りないと思ったほうが良さそうです。


前日にはあった内側の仮柵が取り外されている。
鍵のかかるカメラリュック•南京錠
おすすめは飛行機内にも持ち込めるthink tankの airportシリーズ。
チャックに穴が空いていて南京錠が刺さります。

百均の南京錠なんてプロにかかれば簡単に開けられてしまうでしょうが、見た目でスリ対策には十分。
(2025年、think tankのリュックをそのまま持ち込みましたが特に何も言われませんでした。
「大きすぎる」とセキュリティに断られた年もあるそうなので、安牌を取るならばチャック付きの肩掛けカバンなどに機材だけをホテルで移し替えて行くのがいいでしょう)
ウエストポーチ
これもスリ対策。ウエストポーチのチャックにも南京錠をかけ、上から上着を羽織って隠す様にして行動しました。
そこまでするか?という感じもするが、ここまでしている、という心理的安心感は得られました。
A4サイズのクリアホルダー
レープロ等の折れやすい紙のものを折り目をつけずに持ち帰ることができるので便利でした。
スーツ
スタンド外、ラチ沿いなどでは現地人も外国人もポロシャツやジーパンなどラフな格好で来ている人もかなり居ますが、スタンド内を歩くのにはスーツを着ていた方が馴染みやすい…と思います。
そんなの気にしねえ!という人はラフな格好でも浮きはしません。
特に屋内の指定席エリア等はスーツ着用のドレスコードがあるので注意です。上下スーツで男性はジャケットスタイル。ネクタイは必須ではない模様。結婚式の2次会に行くイメージでOK、だそうです。
スタンド外は基本芝生なので、カジュアルではない黒のビジネススニーカーを履いていきました。
予備のクレジットカード
盗られた時のためにメインのカードとは別々に保管していました。
またスリと同時にスキミングも多いようで、タッチ型のカードがあると便利です。
自分は楽天カードを新規契約し、スマホのwalletに入れておく事で極力財布すら出す機会を減らしました。
VoiceTraアプリとGoogle翻訳アプリ
無料の翻訳アプリ。
VoiceTraは旅行会話に強い音声入力ができる翻訳アプリです。
何より良いのが、日本語→外国語に翻訳した後、翻訳したものを再度日本語に翻訳するのでどのように伝わったかがわかるところ。
Google翻訳はGoogleレンズを使って街中の英語やフランス語を解読するのに使いました。レストランなどのメニューの翻訳に便利。

Uberアプリ
パリ市内のタクシーはG7で動くのが便利ですが、アプリは英語かフランス語しかなく、決済しようとしたところ3Dセキュアエラーで弾かれてしまったので、自分はUberを使っていました。
Uberアプリは日本でタクシーを呼ぶ時の操作そのままにアプリ操作ができる上、ネット決済で全て完結するので金銭トラブルがないのが良いところ。
ただし、こちらの日本語のユーザー名や日本語で送ったメッセージは、現地ドライバーのスマホに翻訳されずそのまま日本語が表示されるので、ユーザー名は英語に、メッセージは翻訳アプリを通して英語がフランス語で送るようにしましょう。
(自動翻訳されるものと思って日本語で送ってたら日本語わからんよ!って言われた)

Bonjour RATPアプリ
パリの公共交通機関を利用するなら入れておきたいアプリ。
これで一日券(Navigo 1-day Pass 12€)を購入するとパリメトロやバス、トラム、RAR等乗り放題になります。
アプリのticketタブから→Buy a tiket→Navigo tiketsで購入。購入時に使用日の指定もできるので、日本か現地ホテルで事前に買っておくのがベスト。
駅の改札であたふたやってると余計なトラブルの素です。

Walletアプリ(iPhone)に追加して、乗る時に改札にスマホをタッチするだけ。日本のモバイルICカードのような使い心地です。
ちなみに降りる時はタッチの必要すらありません。ドア式の改札を押して出て終わり。

要らなかったもの
現金
本当に要らなかった。
街中や競馬場内の飲食店、キッチンカー、馬券売り場に至るまで全てクレジットカードが使えます。むしろ使えないところを探すのが難しいくらいにはカードが普及しています。
使ったのはホテルの清掃員とタクシードライバーへののチップくらい。持っていって2万円分くらいでいいでしょう。いざとなればカードを使ってATMから下ろせばいいですし。
ちょっとだけ勉強したこと
帰国後に知ったのですが、実はこれめちゃくちゃ重要でした。
とあるテレビ番組で、日本人のスタッフがフランスのホテルを取ろうと電話をかけた時、最初から英語で聞くと、サイト上では空きがあるにも関わらず「満室」と断られたり無言で切られたりと散々な扱いを受けていました。
しかし最初の挨拶や簡単な質問をカタコトでもフランス語で聞くとすんなり取れた、と。
フランス人は挨拶と礼儀を重んじる方々な訳です。
日本でも、いきなり英語で話しかけられるよりも、スミマセン、アリガトウなんて言われたら嬉しいし聞く耳を持ちたくなる。
無言で近づいてスマホの翻訳を見せるなんて以ての外ですね。
とは言ってもそんなすぐペラペラになれるのであれば誰も苦労はしない訳で、覚えられたのは簡単な挨拶だけです。
Bonjour(ボンジュー、こんにちは)
Bonsoir(ボンソワ、こんばんは)
Excusez-moi(エクスキュゼモア、すみませんが)
Merci(メルシー、ありがとう)
恥ずかしながらこれだけです。飛行機の中でDuolingoの無料サイトを見て覚えました。
「Bonjour, excusez-moi. Do you speak English?」と聞いてから英語で質問や注文をし、あとはカタコトの英語すら伝わらない時は翻訳を見せていました。
どの方も優しく、アジア人だからと教えてくれなかったりしたことはなかったです。
まず元気に現地語で挨拶すれば心を開いてくれると思います。
ちょっとでも相手の文化に寄り添う気持ちを見せることの大事さを学びました。
4 フランス行き当日
いよいよフランス行き当日。
キャリーケースにカメラバッグ、機内用のマスクや充電コードが入ったトートバッグを手に羽田からエールフランスへ。
ちなみにですが、乗る機材がわかったらスターリンクが付いているかどうか調べた方が良いです。
付いていないと有料の機内Wi-Fiに課金することになるのですが、約30-40€します。
しかも海上では繋がりません。往路は基本太平洋上なので8割型使えず金をドブに捨てました。ご注意を。



離陸して1時間、早速1回目の機内食。
チキンとじゃがいものソテー、春雨サラダ、パン、味噌汁、チーズ、シャンパン(←エコノミーでも無料!)、ベリームースケーキ。和洋折衷。
片付けと同時に「食後のコーヒーかブランデーはいかが?」と聞かれました。
とても発音の良い英語でついて行けなかった脳内は(コーヒーかブレンドティー?ブレンドティーがいいな)ブレンドティープリーズ

めっちゃアルコール強いブランデー
でも美味しかった。
2回目の機内食が出てくるのは着陸の1時間前。
12時間近く何も飲まず食わずになるのか…?と怯えていたらギャレーにお菓子やパンが置いてありました。飲み物もご自由にどうぞ。
ただこれが出てくるまで6時間くらいあったので、出国審査後に水かお茶を一本買っておくべきですね。



ギャレーやトイレの近くの席はお勧めしません。
このお菓子を片手にフランス人達はずっとたむろして会話します。真横目の前で他のお客さんが寝ていようが関係ありません。
外資系らしくCAさん達も一緒に話し込んでいます。
フランス語を堪能したいなら是非。
あと1時間半くらいになったところで2回目の機内食が配られ始めました。

ハムとミネストローネが入ったブリトー、コールスロー、パン、ヨーグルト(明治)、リンゴジュース(森永乳業)、チョコケーキ(日本製)
日本で積み込んだから仕方ないけど日本製多すぎてフランスに行く感じはないです。
そしていよいよ着陸。

日本人は自動の機械レーンに並ばされていたものの、なぜか自分は現地人や他の外国人に紛れて審査官と対面のレーンへ並ばされました。
結果的に特に何も聞かれずスタンプだけ押されて出されたので大量の日本人で溢れていた機械レーンよりも早く出れました。

荷物も思ったより早く出てきて外へ。寒。
でも来ちゃったよパリ!なんて感動しながら呼んだUberに乗りホテルへ行きます。


大雨、大渋滞。
空港から26キロしかないのに2時間近くもかかりました。
お値段は55ユーロ。電車ならフリー切符を使っても12ユーロで40分くらいなのに…。
しかしデカいキャリーケースを持っていきなり電車よりは全然マシか…。必要経費…。
ホテルに着いて早速チェックイン。フロントの方もミギ、ヒダリなんて簡単な日本語を交えながら案内してくれました。
エレベーターに乗って30番の部屋だよ〜と言われたので言われた通りエレベーターに乗って(カゴが着いたら自分でドアを開けるタイプ!)まず2階に行くと…

え、暗。真っ暗じゃん。
日本のホテルでもたまにある宿泊してない階は電気つけないやつかな。間違えたか。
そう思って5階建てのホテルを1階ずつエレベーターで上がっていくも全部この暗さ。嘘でしょ?他に棟があるとか?
エレベーターの脇にフロアマップを見つけ、30番を探すとどうも最初に降りた1階(フロント階は数えないらしい)であっていたらしい。
スマホのライトをつけてさながら廃墟探索のような感覚でようやく30番の部屋を見つけました。

今回お世話になるのはパリ9区にある「Touring Hotel」
建物自体が古いので壁は薄く、隣の部屋のトイレやシャワー、会話が普通の音量で聞こえてくるレベルですが、お湯は出るし清潔なので何の問題もないです。寝るだけだしね。
ちなみにエレベーターホールを出たところに部屋の電気のスイッチみたいなものがあって、押すとホールと廊下の電気がつきました。自分でつけるタイプなんかい。
ということで、パリに着いたところで前編を締めたいと思います。
もし違うところやもっとオススメのやり方があったらぜひコメントにて教えて頂きたいです!
後編では実際にロンシャン競馬場に行った記録を書きたいと思います。では、この辺で。

