くらげ日記#157 青のグラデーション
国道3号線
海沿いをはしる国道
娘を迎えに行くときに通る道だった
キラキラと輝く海
青く澄んだ空
道の駅にはたくさんの車がいる
みんながこの美しい景色を見ている
さらに
夕陽は我を忘れるくらい美しい
私の心に残っているのは
キラキラした海でも夕陽でもない
太陽が沈む数分
深い青に染まってゆく
光が闇に吸い込まれてゆく
このときの青のグラデーションは
美しさと恐怖のグラデーション
闇に包まれた
この道
どちらが山側なのか
海なのか
分からないくらい
暗闇に包まれる
ずっと先を走っている
車のライトが
まるで「銀河鉄道の夜」の
列車のようだった
あの列車はどこへゆくのだろう
物語のように
違う世界に繋がっているのだろうか
時々
暗闇の中のライトに
引き込まれそうになる
そんな不思議な感覚
ハンドルを握る私の体温で
ここに戻った
「あ、私はここにいる」
