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ねこの体も「ごはん」が作っているから~キャットフードの選び方・与え方①

わずか半年ほどですが、仕事でキャットフードに関わったことがあります。
当時、猫の飼育歴も15年以上経っていたので、猫の食に関する基本的知識はもっていました。
でも仕事で関わるなら、専門知識はもちろん、正しい知識も身につけようとペットフード販売士の資格を取り、仕事を通じて、小動物の栄養学の専門家や猫専門の獣医さん、そして動物の行動治療学を専門とする獣医師の方々と知り合い、知識を深めることもできました。
そこで今回から数回にわたり、猫たちの食生活と健康維持に大切なキャットフードに関する豆知識をお伝えしようと思います。


1.猫の本能と嗜好性

「猫は好き嫌いが激しい」という言葉を耳にした猫好きさんは多いのではないでしょうか。
野生の猫は単独生活をしていたことから、自分の身を守るため本能的に警戒心が強いと言われています。そのため見慣れないもの、食べたことのないものは避ける傾向があるそうです。
猫の嗜好性は「子猫の時に決まる」と言われていて、子猫の時に食べたフードを好んで食べ続ける子が多いとか。私の知人が飼っている猫も、1種類のフードを飽きもせず食べ続けていると聞きました。
ですが、飼い猫の寿命が延びた現在では、様々なフードを食べさせ、色々な味や食感に慣れさせた方が良いと言われています。
その理由は

① 特定のフードしか食べないと、そのフードが販売中止になった時
② 療法食を与えなくてはならない時の切り替え
③ 高齢や病気で歯が弱り、軟らかいフードへの切り替え
④ 災害時など救援物資で届けられるフードを食べてもらうため

などへの対応が挙げられます。
家猫さんの寿命が延びた現代だからこそ、嗜好性の強い猫たちのフードの選択肢の幅を広げることが大切です。

2.フードローテーションの勧め

キャットフードの選択肢の幅を広げるのに有効だと言われているのが、何種類かのフードを交代で与える「フードローテーション」です。
これをしていると、「ウチの子は、お肉より魚が好きだな」とか「マグロよりカツオが好きだな」「ビーフよりチキンの方が良く食べるかも」など、好みがわかってくることがあります。
そうすると例えば、メーカーが違うチキンのフードを何種類か試すなど、多くの味に慣れさせることもできます。
ただしフードローテーションを行う際は、下記にご注意ください。

① 主食は総合栄養食
 一般食やトリーツはフードローテーションの対象外とお考えください。
 
② ドライフードは小分けにしたものを選び、開封後1か月以内に食べきる。
 肉食である猫のフードには脂質が多く含まれているため、ドライフードの袋の中には脱酸素剤が入っています。しかし開封後はその効果はなくなってしまいます。そのため、フード自体にも酸化防止剤が添加されていて、すぐに酸化することはありませんが、それでも空気に触れると確実に酸化は始まります。メーカーさんによって差はあると思いますが、開封後は1か月を目途に食べきることをお勧めします。
従いまして、フードローテーションをする際には、1つのフードを食べきってから次のフードに移るようにしましょう。
多頭飼いのご家庭で、2キロ、4キロといった大袋でも1か月以内に食べきることができれば問題ありません。
今は1キロ、2キロのフードでも500g前後に小分けされたフードが販売されているので、1匹だけの場合はそのようなフードを購入することをご検討くださいませ。

3.フードの与え方

もともと単独生活をする猫は、ネズミなどの小動物を狩り、1日に何度も食べる食性があります。つまり「ちょこちょこ食い」が猫の基本。
1日に5~6回にわけて食べさせるのが良いとされているようです。
出されたフードを自分で数回にわけて食べる猫なら問題ありませんので、「残した」と思わず、そのままにしておいてください。
反対に保護猫などで飢餓を経験していると、出された分を全部食べてしまい、少しすると吐いてしまったり、下痢をしてしまうことも。これは明らかに消化器に負担がかかっている証拠です。
とは言っても、日中に不在の場合は対応が難しいですよね。私の場合は、
① 起床時
② 通勤前
③ 帰宅時
④ 就寝前
の4回に分けて与えていました。起床時と帰宅時のご飯にはドライフードのほか、一般食のウェットフードも出していました。
ウチの子たちは自分で保護した子たちなので、最初はガツガツと出されたご飯を全部食べてしまうい分量に気を使いましたが、慣れてくると飢える心配がないとわかって、通勤前の置き餌もガツガツ食べなくなりました。

4.水は数か所に用意

猫好きさんは良くご存知だと思いますが、猫の祖先は砂漠に生息したリビアヤマネコだと言われています。そのため、水をあまり飲まないことも知られています。飲みたいと思った時に水がないと我慢して、飲むことを忘れてしまうのだとか。
多くの獣医さんが、猫が良く通るところ数か所にお水を用意し、新鮮なお水がいつでも飲めるようにすることを勧めています。
猫は腎不全に罹りやすいので、お水をたっぷり飲むことが大切。もしお水をあまり飲まないという場合は、是非試してください。
お水は朝晩新しいものに取り換えましょう。
それでもあまりお水を飲まない場合は、ウェットの総合栄養食を与えるなど少しでも水分が取れるようにすると良いと思います。

次回は、フードの種類や猫の食物アレルギーなどについて書いてみようと思います。


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