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世界一の美女じゃなくても必要【世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?】山口周著

「美意識」と聞いて、
ミスユニバースを思い浮かべた私。

世界のエリートも、ミスユニバースで求められるような美意識を求められているのかと思いました。
しかし、読み進めていたら
想像を遥かに超えていました。

美意識は、
単に外見だけの美しさを指すわけではなく、
考え方や感性の影響を受けていると感じました。



・アートとサイエンス

この2つの言葉が対比して出てきます。
論理と直感、理性と感性が対比して出てきます。
そのうちアートに該当するのが直感と感性
サイエンスが論理と理性です。

経営に当たっては両方のバランスが大事です。
アートに偏りすぎると、アートのためのアートになり、本物の芸術家になってしまいます。
サイエンスに偏りすぎると、数値目標ばかりになりワクワクするようなビジョンが出てきません。

今の多くの日本の企業では
サイエンスに偏りすぎているために、
多くの問題が起きていると著者は指摘。

・美意識がないことで起こっていること

DeNAやライブドアの不祥事、昨今続出しているコンプライアンス違反について例をあげていました。

DeNAの不祥事については、
コンプガチャや
医療情報のキュレーションサイトについて。

どちらも始めは、
白に近いグレーゾーンで設けていましたが、
だんだん黒に近づいていきました。

「儲かるから」と始め、
メディアや外部機関から注意されて
「ごめんなさい、辞めます」というパターンです。
判断基準に、自社の内部規範がないことを指摘。

数値目標ばかり追いかけた結果、
行き着くのはイカサマです。
成長産業ならともかく、
成熟産業ではそれ以上伸びないのに、
どんどん高い目標を掲げられ、現場は疲弊。

本書では東芝の粉飾決算や
電通の広告費水増し請求などについて
例を挙げてました。
(2017年7月発売)

2022年8月24日の時点でも、
東京オリンピックのスポンサーをやっていた
紳士服メーカーのAOKIから
賄賂を受け取った元理事が逮捕されたり、
バスやトラックを製造している
日野自動車の検査不正がニュースになってます。

この本が発売してから5年が経ちます。
サイエンスに偏りすぎているのは、
今も変わらないと考えさせられました。

・美意識を身に付けるためには

数値目標や論理、分析だけでは
ビジネスの舵取りができないため、
世界のエリートたちは美意識を鍛えています。
その方法として 3つ紹介されていました。

・Todo1.美術鑑賞をする。

VTS(visual thinking strategy)について紹介。
1980年代のNYで生まれた美術鑑賞法です。
日本では「対話型鑑賞」と 呼ばれています。
作品に関する予備知識がなくてもできる方法です。

日々忙しいビジネス パーソンが
美術鑑賞をすると 紹介されていました。
見る力を鍛える効果があるそうです。

・Todo2.哲学を学ぶ

哲学や倫理の話が出てくるとは
思いもよりませんでした。

驚かされたのはフランスで大学に行こうとしたら、
理系文系問わず哲学が必修。
4時間も試験があるそうです。

哲学と聞くと文系の分野のイメージを持ってますが、医療の分野でも倫理の問題が出てくるので必要性を感じました。
今更ながら哲学の基本書を買いました。

・Todo3.文学作品や詩に親しむ

オウム真理教の信者にインタビューした方の本で、
学歴の高さに対して、
文学に親しんで来なかったことを指摘。
著者がコンサルティングファームに勤務していた時の先輩や後輩も似たような傾向があったそうです。
高学歴だが美意識が低い集団と表現。

文学作品に親しんでいないことについて、
はっきり言及はしていませんが
見過ごしてはいけない何かを示唆していると
不安を表していました。

・感想

ビジネスとアートについて。
一見かけ離れているように感じるけど、思ったより繋がっていると驚きました。
経営コンサルタントと言う数字でものを語る仕事の人から、美術や文学という言葉が出てくるの奇異に感じました。

「ビジネスの舵取りも、
文学にせよ、哲学にせよ結局教養がいる」


自身があまり文学に親しんで来ませんでした。
読書はする方だけど、 なんとなく何かが欠けてるような気がしていました。
そんな自分に最近は反省し、 少しずつですが小説などの文学作品も読んでます。

少しずつですが、
美意識を磨いていけたらいいなと思いました。

以上、ちえでした。
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