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📘 パスポートの秘密のページ①――はるきの知らない、会社のしくみ

この秘密のページは、
はるきが体験した、
こどものくにの「会社のおはなし」の裏側です。

今回つながっているお話はこちら👇
第三話 はじめてのおしごと―会社を応援しよう―
第五話 二かいめのおしごとー株主総会に出席しようー
第七話 ネクタイとだいひょうのえらびかた
第九話 きょうだけ社長さん

このページは、
ふつうは見えません。

はるきも、まだ知りません。

パスポートの、いちばんうしろ。

ふだんは、そこにページがあることさえ、
ほとんど誰にも気づかれません。

でも、
もっと先を知りたい人だけは、
ちゃんと見つけられます。

ここは、
そういう人のための場所。


今回、はるきが体験したのは、
現実の世界でいう「株式会社」を
モデルにした会社のおはなしです。

会社にも、いろんな形がありますが、
このページでは、
まずは「株式会社」のしくみの一部を、
そっとのぞいてみます。


コインを入れる=株主になる

はるきは、会社のポストにコインを入れました。

大人の世界では、これは、

「お金を出して会社を応援する」
=株主になる

ということです。

株主は、
「この会社、がんばってほしいな」
と思ってお金を出した人。

そして、株主になると、
会社の大事な場面に参加できるようになります。

現実の会社では、

誰が株主かは
会社が「株主名簿」で管理しています。

株主総会の案内を送る先も、
配当を払う相手も、
すべてこの名簿が基準になります。


株主総会は「投票の前」に成立しているかが大切

はるきが参加した株主総会。

たぬきち議長は、

「必要なバッジがそろいました」

と言っていました。

これは、定足数(ていそくすう)と呼ばれる考え方です。

定足数とは、株主総会を開くために必要な
「最低限の議決権が集まっているか」を見る基準。

ここで大切なのは、
定足数は「株主の人数」ではなく、
「議決権の数」で決まるということ。

議決権の数は、ふつうは、
持っている株式の数に応じて決まります。

たとえば、出席者がひとりでも、
多くの株を持っていれば、
その人だけで定足数を満たすこともあります。

逆に、何人集まっても、
議決権が足りなければ、総会は成立しません。

また、

賛成が議決権の半分を超えればいい議題もあれば、
もっと多くの賛成が必要な議題もあります。

会社の大事な変更ほど、
決議のハードルは高くなります。

実務では、「いつものメンバーで集まったから大丈夫」
と思っていた総会でも、
名簿や議決権の整理不足で、
無効リスクになることもあります。


取締役は「選ばれた」だけでは足りません

株主総会で選ばれた取締役。

でも、現実の会社では、

選ばれるだけでは終わりません。

本人が
「引き受けます」と承諾して、
はじめて取締役になります。

さらに、取締役には任期があります。

いつから
いつまでの役員なのか。

この整理ができていないと、
登記や契約の場面で止まってしまいます。


取締役会は“話し合った証拠”が必要です

取締役たちが集まって話し合う場所が、取締役会。

ここで決まったことは、

あとから確認できるように、
必ず議事録として残します。

代表取締役を選んだときも、
重要な経営判断をしたときも、

「本当にその決議があったか」

が問われます。

これは、株主総会も同様です。

実務では、この議事録が、
登記や、金融機関との手続き、取引先とのやり取りなど、
さまざまな場面で必要になります。


代表取締役は“社長”だけど、ひとりでは決められません

はるきは「今日だけ社長さん」になりました。

代表取締役は、
会社を代表して外とやり取りをする人。

名刺には「社長」と書かれていることもあります。

でも、現実の会社での正式な呼び方は、
「代表取締役」。

会社によっては、
代表取締役が何人もいることもあり、
それぞれが
社長、会長などと呼ばれている場合もあります。

契約書に名前を書くのも、
基本的には代表取締役です。

でも大切なのはここ。

代表取締役は、
ひとりで何でも決められる存在ではありません。

会社の大事なことは、
取締役会などで、取締役が話し合って決めます。

外から見ると
「社長がOKと言った」だけで、
大丈夫なように見えても、

会社の中では
取締役会決議が必要だった、
ということもあるのです。


🔒パスポートの秘密メモ

会社の「決めた」は、

① だれが決めた?(権限)
② どこで決めた?(株主総会?取締役会?)
③ どう決めた?(決議の条件)
④ 記録は残っている?(議事録)

この4つがそろって、
はじめて「ちゃんとした決定」になります。


はるきは、

株主になって、
株主総会に参加して、
取締役を選んで、
代表取締役にもなってみました。

ひとつずつ、
いろんな役割を体験しました。

たぶん、まだ全部は、わかっていません。

でも、体のどこかに、
小さな感覚だけは残っています。

――こんなふうに、
会社は動いているんだな、って。

これは、気づいた人だけが読むページ。

読み終わったら、
また、そっと戻して。

つづきは、
また近いうちに🍃


🍃 次の秘密のページ
📘 パスポートの秘密のページ②――はるきの知らない、やくそくのしくみ


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プロフィール

🌿司法書士ママ|みか
平成19年司法書士試験合格。
売買・相続などの不動産登記や会社・法人登記に15年以上たずさわっています。
家族の物語とともに、法律を“絵本のようにやさしく”お届けしていきます🍃


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