【残り97】とりまリピ確「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」
「続編待たせすぎ」と愚痴りたいところだが、観終わった今の感情は「待った甲斐があった」の一言に尽きる。
前作の公開が、まだコロナ禍にあった2021年6月。あれから実に約5年の月日が流れて、2026年、ついに公開された第二部『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』。
公開初日。私は当然のようにIMAXシアターの席に座っていた。
昨日の深夜、満を持してNetflixで第一部を見直し、記憶は完全にチューニングした状態。
先日、同じく平日に鑑賞した『WARFARE』は人もまばらだったが、今日は違う。平日の昼間にもかかわらず、見るからにガンダムファンの同世代が席を埋めている。昭和に生まれ、宇宙世紀の歴史を観ながら育ってきた「同志たち」を背中に感じながら、私も席に着く。
鑑賞した結論から言えば、「とりあえず、もう一回劇場へ行く」ことは確定。以降は、物語の核心に触れるネタバレはしないように、備忘録を書いておこうと思う。
IMAXの前方席が「特等席」となった没入感
鑑賞前は、席選びで少し誤算があった。
IMAX鑑賞のときはプレミアムシートもしくはその前後1〜2列あたりのスクリーンど真ん中が、私の定位置。しかし、今回はギリギリまで仕事をしていたこともあり、出遅れてしまい、リザーブしたのが開演の1時間となってしまい、その頃にはど真ん中の座席は埋まりつつあった。
しかしスクリーンのど真ん中は譲りたくなかったので、仕方無しにいつもより少し前方の席を予約。IMAXの前方席は映像の圧と音圧が強すぎて、昭和世代の三半規管には少々しんどいことが多いのだが……今回に限っては、この席が大正解だった。
第一部から続く特徴として、この作品の映像表現は本当に美しい。
背景や街並みは実写と見紛うほどリアルに描かれているのに、そこにアニメーションのキャラクターとモビルスーツが違和感なく溶け込んでいる。この「実写とアニメの調和」のバランス感覚は、今の日本のアニメーション技術の最高到達点に近いと思う。
また今回は、基地内部や船内、そしてモビルスーツのコックピット内の描写が執拗なまでに細かかった。計器の光、金属の質感、モニターのグラフィック。IMAXのスクリーンいっぱいにそれが広がると、自分もマフティーの一員としてそこに居合わせているような錯覚もする。
そして、戦闘シーン。
第一部も良かったが、今回はカメラワークがさらに進化した印象。視点がぐるっと回るようなアングルや、空間把握能力を試されるようなスピーディなカットの切り替え。
戦闘シーンは、何度も「綺麗」と言葉にしてしまいそうな描写が続く。
この圧倒的な映像体験を浴びるには、IMAXのスクリーン前方席は最適な場所だった。

「富野節」と、思考を止めさせない脚本
原作小説は未読。コミカライズも映画第一部の範囲までしか読んでいないため、ここから先の展開は完全なる未知。
あらすじは公式サイトに任せるが、冒頭から一気に物語へ引きずりこまれたのは確か。
【STORY】
(※公式サイトよりあらすじを引用・参照してください)
映画のガンダムといえば映像美もさることながら、やはり面白いのは脚本。
昨晩、第一部を見直している時にも感じたが、主要人物たちの会話がいちいち哲学的で、禅問答。主語や目的語を平気ですっ飛ばしながらも、文脈と空気感で会話が成立していく。
いわゆる「富野節」全開のやりとりは、最近の親切すぎるエンタメ作品に慣れた脳には刺激が強い。
「今、こいつは何を言わんとしているんだ?」
「このセリフの意図は?」
常に頭をフル回転させながら観ないと、あっという間に置いてけぼりを食らう。けれど、この「脳を使って観る」感覚こそが、宇宙世紀ガンダムの醍醐味なんだと思う。難解だけど、決して意味不明ではない。思考して、頭の中でそのパズルがハマった時の快感。
昔から面白いと思っていたけど、年齢を重ねた今だからこそ、この「わかりにくさ」も含めて楽しめている。

昭和のガンダム好きが、ニヤニヤしてしまった理由
本編は約100分。
しかし、そんな時間を感じさせないほど、本当にあっという間だった。
序盤から中盤にかけての中だるみも一切なく、しっかりと集中したまま、怒涛の終盤へとなだれ込んでいった印象。
特に終盤のあるシーンからは、その前の物語からのハサウェイを知る、昭和のガンダムファンであれば、きっとニヤニヤが止まらなくなるはず。
「あぁ、そうだよね。その話をしないとね」という感じ。
何回観たのかわからないけど、もう一回“逆シャア”を観なければと思わされる。
そして極めつけはエンディング曲。
スタッフロールが流れ出し、耳に飛び込んできたのは…
まさかのガンズ・アンド・ローゼズの「Sweet Child O' Mine」。
事前に調べていなかったので、「えっマジで?」という感じ。
映画館ではなんとなく聴いてしまっていたが、鑑賞後に歌詞の意味を調べてみると、見事にハサウェイの置かれた状況、そして映画の持つ空気感とマッチする。
特に歌詞にある「Where do we go now?(僕らはこれからどこへ行くんだ?)」という悲痛な繰り返しは、ハサウェイの行く末を暗示しているよう。
そのへんを含めて、これから鑑賞予定の方には、最後の最後まで、気を抜かずに観てもらいたい。
久しぶりに、帰りの売店でパンフレットを買おうか本気で迷った。それくらい、最近観た作品では気持ちの上がった映画だった。
間違いなく、あと一回は劇場で鑑賞する。
ただ一つだけ、公式さんにお願い。これ、まだ第二部。
第三部の公開、また5年後とか言わないでくださいね。あの出来と内容なので、制作に時間もお金もかかることはお察ししますが、なんとかもうちょい早めに次を観せてください!
おじさん、あんまり待てないです(笑)
あとがき
これで残り97本。全然ペースがあがらないw
