国家も企業もビットコインを買っている——「誰が、どれだけ持っているか」を初心者向けに整理する
2026年5月20日時点
ビットコインって、個人が買うものじゃないの?
そう思っている人に、まず現実を見せたい。
2026年現在、ビットコインは世界中の「国家」と「上場企業」が本気で買い集めている資産だ。
個人投資家だけが動かしている市場じゃなくなっている。
この記事では「誰がどれだけ持っているか」を、わかりやすく整理する。
まず、ビットコイン全体の規模感をつかむ
ビットコインの時価総額(市場全体の価値)は、2026年5月時点で約1.6兆ドル。
日本円にすると約250兆円だ。
時価総額とは「1枚の価格×全流通枚数」で計算される市場全体の規模感を示す数字だ。
比較のために並べると:
・トヨタ自動車(世界有数の製造業)の時価総額:約30〜35兆円
・ビットコイン:約250兆円
つまり、ビットコインの規模はトヨタ7〜8社分に相当する。
「仮想通貨」と軽く見ていると、その規模に驚くはずだ。
ビットコインの総発行上限は2,100万枚。そのうち約2,003万枚がすでに流通している。
ソース:https://zuu.co.jp/cc/btc-today/log-090526/
国家はいくら持っているか
現在、世界13か国の政府がビットコインを保有している。
合計で約62万BTC、価値にして約4.4兆円相当だ。
これは全発行量の約3%にあたる。
国別トップ3(政府保有)
①アメリカ——約23万BTC(約3.7兆円相当)
多くは麻薬取引などの犯罪捜査で押収したビットコインだ。
以前は押収したらすぐ売却していたが、2025年にトランプ政権が方針を転換した。
「戦略的ビットコイン準備金」として保有し続けると宣言した。
売らずに持ち続けることで、価値が上がれば国家資産が増える。逆に言えば、アメリカも「BTCは長期で上がる」と賭けているわけだ。
②イギリス——押収資産を保有(詳細は非公開)
イギリスは大規模な取引をここ数年行っておらず、長期保有スタンスをとっている。
③ブータン——GDPの約3分の1に相当するBTCを保有
国営企業がビットコインのマイニング(採掘)事業を行い、報酬として蓄積してきた。
小国だが、対GDP比では世界有数の保有国だ。
ソース:https://www.coingecko.com/en/treasuries/bitcoin/governments
企業はいくら持っているか
企業(上場企業)の保有も急拡大している。
世界最大はStrategy(ストラテジー)——81万BTC超
アメリカの企業で、旧名はMicroStrategy(マイクロストラテジー)。
2020年から本格的にビットコインを買い始め、2026年4〜5月時点で81万BTCを超えた。
81万枚というのは、全発行上限2,100万枚の約3.9%にあたる。
1社でそれだけ持っているということだ。
比較するなら、日本の外貨準備高は約1.3兆ドル。
Strategyが持つBTCの時価は約650億ドル(約10兆円)で、中規模国の外貨準備に近い規模だ。
日本最大はメタプラネット(3350)——約4万BTC
東証スタンダードに上場している日本の会社だ。
2026年3月末時点で40,177BTC、時価にして約5,140億円相当を保有している。
日本の上場企業全体が持つBTCのうち、約87%がこの1社に集中している。
世界でも3番目に多い上場企業保有者だ(1位Strategy、2位Twenty One Capital)。
ソース:https://bitrss.com/(メタプラネットQ1決算)
日本全体ではどのくらい持っているか
日本の上場企業が保有するビットコイン合計は、約46,404BTC(2026年5月19日時点)。
日本円で約5,678億円相当だ。
主な企業を挙げると:
・メタプラネット(3350)——約40,177BTC(国内圧倒的1位)
・ネクソン(3659)——約1,717BTC(2021年購入、ゲーム大手)
・リミックスポイント(3825)——約1,000BTC超
その他にも、自動車部品メーカー・靴卸売業・ゲーム会社など、本業とはまったく無関係な業種の企業がBTCを購入し始めている。
ソース:https://jinacoin.ne.jp/japan-company-btc/
なぜ国家や企業が買うのか——3行で説明する
① 円やドルが弱くなるリスクへのヘッジ
法定通貨は政府の判断で発行量を増やせる。でもビットコインの上限は2,100万枚で固定だ。
希少性のある資産を持つことで、通貨の価値が下がるリスクを分散できる。
② 株価や国家ブランドへのポジティブシグナル
「うちはBTCを持っている」と発表すると、投資家の注目が集まり株価が上がりやすい。
その株価上昇を使って資金を調達し、さらにBTCを買う——というサイクルを意図的に回している企業がある。
③ 保有BTCで収益を生む新しいモデル
メタプラネットは保有するBTCを担保にオプション取引(金融商品の一種)を行い、2026年Q1だけで約25億円の収益を上げた。
ただ持つだけじゃなく、「BTCを使って稼ぐ」ビジネスモデルが出てきている。
リスクも正直に言う
⚠️ BTC価格が長期低迷した場合、「購入コスト>保有価値」になるリスクがある。
⚠️ 日本の会計基準では、BTCを保有する企業は「期末の時価で評価して決算に反映」させる必要がある。価格が下がれば帳簿上に巨額の赤字が出る。これが「実際の損失」ではなくても、決算書上は赤字になる。
⚠️ 日本では取引所(JPX)が暗号資産トレジャリー企業への規制強化を検討しているとの報道もある(メタプラネットは否定)。
まとめ
・ビットコインの時価総額は約250兆円。トヨタ7〜8社分の規模
・世界13か国の政府が合計約62万BTCを保有中。全発行量の約3%
・企業最大保有はStrategy(アメリカ)で81万BTC超
・日本ではメタプラネットが約40,177BTCを保有し、国内シェア約87%
・保有理由は「通貨リスクヘッジ」「株価戦略」「BTCで稼ぐ」の3つ
・リスクは価格下落と会計上の評価損。これは常に念頭に置く
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この記事に関連する銘柄・株
・BTC(ビットコイン)(Binance)— 本記事のテーマ。国家・企業が保有する実物資産
・メタプラネット(3350)(東証スタンダード)— 日本最大のBTCトレジャリー企業
・MSTR(Strategy)(NASDAQ)— 世界最大のBTC保有上場企業。BTC連動2〜3倍ベータ
・COIN(Coinbase)(NASDAQ)— 企業のBTC購入・管理を支える米最大手取引所株
⚠️ 上記は情報提供目的の列挙であり、投資推奨ではない。
⚠️ この記事は情報提供を目的としており、投資推奨ではない。投資判断はすべて自己責任で。
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