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airmail_528hz
影のまなざし
舞台の端で
伸びたり縮んだりしながら
気づかれることもなく
ただ影がそこにある
糸がふるえたときも
指先の影がわずかに揺らいだときも
人形の胸の奥で
名を持たない気配が
そっと揺れたときも
最初に触れるのは
いつもこの影で
その気づきは
どこへも届かず
静かに沈んでいく
光は主役だけを追い
観客は物語の表面をなぞり
操り手は自分の支配を信じ
人形は自分の不自由を信じる
そのどれもが
ほんの一部にすぎないことを
薄い影だけが
ひっそりと知っている
操られることもなく
触れられることもなく
落ちてきた心のかけらを
そっと受け止め
ゆっくりと溶かしていく
そのかすかな温度だけが
影をこの場所につなぎとめている
寄る辺のない哀しみは
声にもならず
形にもならず
ただ影の奥で
静かに揺れ続けている
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