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天邪鬼の本音

言わなくてもいいことを
ぽつりとこぼしてしまうのは
本当の気持ちを見られると
胸の奥がきゅっと痛むから

いらないよと背を向けても
心のどこかでは
名前を呼ばれるのを待っていて
その鼓動がそっと跳ねる

拗ねた声の影では
寂しさが小さく丸まり
悲しさが寄り添うように座り込み
ふたりで静かに息を潜めている

素直になれないのは
意地っ張りだからじゃなくて
大事な想いほど
触れられると壊れそうで
そっと奥にしまってしまうだけ

その奥にしまわれた優しさは
小さな灯りのように揺れていて
ほんとはただ
そばにいてほしかっただけの
幼い本音が
静かに息をしている




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