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朝のひかりの中で

朝のひかりが
ゆっくりと地面に降りてくるころ
胸の奥で
かすかな風が揺れた

どこへ向かうのかもわからず
ただ前へと急かす声に
息を置き忘れた日々が
遠くで霞んでいく

石につまずくたび
影が小さく震え
まだだよ、と
誰かが囁くようだった

ある朝
風がふっと止まり
世界の輪郭が
静かに整った

急がなくても
歩いた跡は
ちゃんと残っている
その事実が
胸の奥でやわらかく灯る

あの声は
背中を押すふりをした
細い鞭だった
手放してみれば
空気は驚くほど軽い

今の私は
磨くように
そっと前へ進む
昨日より少し澄んだ自分へ
光が静かに寄り添う

やさしい歩幅で
道の柔らかさを確かめながら




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