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なせ子どもが八人いるのか    ②新米母を支えた周りの人々の言葉と眼差し

最初の子どもが
母親初心者を日々導き鍛えてくれた。

人間である子どもの価値を知ったとは言え
初めての出産は決して楽ではなかった。
(それでも母子健康手帳の出産のページには「安産」と記される)
最初の子どもを連れて買い物に行き、
二人以上の子どものお母さんを目にするたび
ひたすら感服した。
一回の出産の経験を経て、
なおもさらに出産の覚悟を持てたなんて
信じられなかった。
そうして一年が過ぎ、
子どもはおっぱいを卒業し、
初めての出産の経験の強烈さもやわらぎ、
折よく第二子が存在を始めた。

この第二子─次女─でびっくりしたのは、
出産直後、お腹にこの子が乗せられたときに
「やっと会えたね~」と
思わず口にしたことだった。
口にしてびっくりした。あれ?
最初の出産ではこんなことはなかった。
それからの長女との二年間の生活で、
赤ちゃん(小さな子ども)と
言葉(心)を通わせることができるように
なっていたのだ。
長女よ、ありがとう!

さらには、生まれたてから
子どものかわいさがわかる。
最初の子どものときには
さほどわからなかった。
しかし思い返せば、長女と外に出ればいつも─レジ待ちのとき、バス停で、道端で─
どこでも誰かしら声をかけてくれた。
「かわいいなあ」「ええこやなあ」
道の向こう側で目を細めて見てくれる人も
たくさんいた。
子どもに、子どもを連れた母に、
声をかけ、目をやってくれる人たちが、
新米母をどれだけ支えになったか。
母親の緊張がやわらぐことは、
子どもにとっても大事なことのはず。
そうして知らない間に、わたしは
母という日々を非常に恵まれた状態で
歩き始めていたのだった。

このような周囲の人たちの雰囲気は、
実家のある土地とはかなり違っていた。
わたしにこの話を聞かされた母は、
戸惑いながらも子ども連れのお母さんに
声をかけるようにし始めたらしい。
子どもに、そのお母さんに声をかける人が
一人増えただけでも、わたしがこの土地で
暮らした意味があったと思う。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
もうすぐこどもの日、
子どもに一番必要なのはきっと、
愛されているという感覚でしょう。

昔子どもだったみなさんが、
昔もらった(もらいたかった)
あたたかい声、やさしい眼差し、
自分では覚えていない忍耐を、
出くわす子どもたちに渡してくださったら
とても嬉しいです。

(次回に続く)


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