<MBTI>各タイプの社会での居場所について徹底解説する
人間は社会的動物だ。人間は何らかの形で社会に所属している。完全に社会から切り離された人間もいるが、基本的に惨めで孤独だろう。しかし、何を持って社会に所属しているというのかは人によってまちまちだ。仕事で頼られている時が居場所を感じるという人もいれば、趣味のサークルで楽しんでいる時が居場所という人もいるだろう。ハーバード大学の研究によれば人生の幸福度にとって最も重要なのは孤独の回避であり、自分の居場所を見つけることは人生の目的そのものに等しい。今回はそんな社会での居場所について解説したいと思う。
「3つの居場所」論
「サードプレイス」という単語を聞いたことがないだろうか。最近社会人の社会参加のあり方として提唱される概念だ。サードプレイス論によれば人間の社会での居場所は3種類あり、それぞれの機能によって分けられている。
ファーストプレイスは非常に分かりやすい。基本的に家庭を指す。主に婚姻や血縁を介したつながりで、容易には解消できない。不倫や子供の放置は単なる友達関係とは違い、社会的な規範の下にあり、ここから逸脱した人間は不道徳だと思われるだろう。SF型はファーストプレイスを重視する傾向が強い。
セカンドプレイスは社会人の場合は職場だ。「社会的に価値があるか」という点で評価されることが多い。激しい競争にさらされることが多く、緊張感の漂う場所だ。金銭はもちろん、社会的な地位や名誉といった項目は大体がセカンドプレイスで得られるものである。あなたは何者ですか?という問いに多くの人は「医師です」とか「会社員です」と答えるだろう。これは全てセカンドプレイスの概念である。「社会に出る」とは一般にセカンドプレイスのことを指すことが多い。TJ型との親和性が高い印象だ。
サードプレイスはこれらに比べると曖昧だ。なくてもいい存在である。実はそのことに価値がある。サードプレイスは趣味のコミュニティのように参加と離脱が自由であり、純粋に楽しむことを目的とする場所だからだ。競争や階級は忌避される。近年はプライベート重視の風潮もあり、サードプレイスの重要性が叫ばれている。なお、あくまで社会参加の指標であるため、1人でガーデニングやネットゲームに熱中するような活動はサードプレイスとは言わない。あくまで人と繋がりを作ることが重要だ。社会人の言う「友達」は基本的にサードプレイスの存在であることが多い。サードプレイスの活動に長けているのはもっぱらP型である。
混合形態
ファーストプレイス=家庭、セカンドプレイス=職場、サードプレイス=友達という3分類は基本のキだ。現役世代の社会人を念頭に置いている。会社勤めの人間にはこの3分類は非常に納得がいくだろう。しかし、ライフステージによっては中間形態が多数存在する。3つの居場所について理解を深めるために中間形態について考察していこう。
学校
混合形態の場所として最も分かりやすいのが学校だ。学校は社会的に評価される場であり、どのような学校を出たかやどのような成績を取ったかは人生に大きく影響をしてくる。また、学校生活で頑張ることは社会的にも認められるし、大いに褒められる行動だ。この点では学校はセカンドプレイス的な特徴を持つ。
ところが、学校の思い出として学業成績や優等生的振る舞いを挙げる人間は少ないだろう。多くの人間は学校にもっと別のものを求めてきている。それは青春だったり、交友だったり、生活を豊かにしてくれる人との繋がりだ。学校の同級生の間では優等生を目指して奮闘する人間より、話が面白かったり周りを楽しくしてくれる人間が評価される。この点は職場には欠如している要素だ。学校はサードプレイス的な機能を持つのである。
学生と社会人の最大の違いを挙げるとするならばこの点だと考えている。社会人はセカンドプレイスとサードプレイスが完全に分断されるのである。会社の同僚のことを友達とは言わないし、逆に友達と遊ぶことが社会的評価に役に立つわけでもない。仕事の人間にプライベートは見せたがらないし、逆にサードプレイスでは職業上の身分に関しては隠す人間が多いだろう。SNSに堂々と大学名を書く人間は多いが、勤務先を書く人間は殆ど見ない。学生時代と違ってサードプレイス的な関係は表に出ないようにしないといけないのだ。
学生時代の友人の価値が高いのは、純粋な友人でありながら、表の社会でも繋がりが与えられている存在だからだろう。ただし、在籍中は情報交換をする仲間という性質も強いので、必要性の高い存在だ。従って損得勘定も多分に絡んでくる。
男女交際
男女交際はファーストプレイスとサードプレイスの混合形態だ。恋人に対して本音を明かして付き合えるという人間は多いだろう。明らかに恋人は会社の同僚とは性質が違う。しかし、特に20代半ばを過ぎてくると、サードプレイスの人間とは言えなくなってくる。男女交際は結婚と家庭と繋がっているからだ。特に女性の場合は結婚までの年限を気にすることが多いし、社会的な需要に無関心ではいられないだろう。
世襲制の仕事
現在では少なくなったが、近代以前は親の仕事を継ぐのが当たり前であり、家族経営の農家や商店が多かった。この場合は家庭と職場が渾然一体としている。このような職業の場合、ファーストプレイスとセカンドプレイスの混合形態と言えるだろう。父親は上司でもあるため、こうした家庭はカミナリ親父が多い。一昔前の厳格な父親像はこうした社会背景を下敷きにしているのかもしれない
ママ友コミュニティ
これは現代の日本社会では女性特有の現象とされている。ファーストプレイス的な要素が強いが、セカンドプレイス的な要素も入っている。ママ友は家庭に入っていることが多く、通常の意味での社会進出はしていない。ただし、ニートかというと違うだろう。ママ友コミュニティは育児に必要な情報を交換する上で必須であり、女性にとっては立派な社会である。
伝統的な日本企業
伝統的な日本企業は家族主義と言われる。昭和の大企業は経済的手段であると同時に共同体でもあった。土日には会社の同僚とゴルフに行ったり、バーベキューに行ったりすることが当たり前に行われていた。この光景は外国人には少し不思議に思えたらしい。あちらの風習では経済的関係と社会的繋がりは分離する傾向が強いからだ。伝統的な日本企業はセカンドプレイスでありながら、サードプレイス的な要素を若干持っていたようだ。
また、会社によっては社内結婚を推奨するところが多く、結婚していない人間は上司に結婚しろと言われたり、一人前じゃないと言われたりした。会社はファーストプレイスの要素も持っていたのだ。現在ではプライベートへの侵犯と言われそうだが、昔の日本企業は純粋なセカンドプレイスではなかったのだ。
戦後の日本人にとって会社が非常に大切な場所で、ある種の「村落」だったのは、こうした包括的な要素が要因だろう。新卒一括採用と年功序列はある意味で学校の延長という性質も持っていた。社員の家族は社宅に住み、妻は夫を支えたのだ。最もこの村落的構造は高学歴女性の排除という問題を産んだのだが。
日本企業の問題点は、定年後にある。あまりにも結びつきが強すぎて、定年後に居場所をすべて失ってしまうのだ。最近は定年を見越してサードプレイスの構築を推奨する会社が多いらしい。私は「定年後も同期とか上司と遊べばええやん」と思ってしまうのだが、これは多分にNF型の発想だ。オジサンたちには色々なプライドがあって難しいようだ。
前段階が長くなってしまった。ようやく16タイプの話に進むことができる。それでは各タイプの社会的居場所の傾向について考えてみよう。あくまで傾向であり、全員に当てはまるわけではない。基本的に風刺画的に誇張したネタだと思ってほしい。
ファーストプレイス=家庭、セカンドプレイス=職場、サードプレイス=友達、という基本原則をもう一度確認しておこう。
ESTJ
ESTJは基本的にセカンドプレイス至上主義者だ。会社や組織と言ったものに忠実だし、世間で「役に立つ」とされることにエネルギーを注ぐことに全力投球だ。趣味や娯楽に時間を割くくらいなら、仕事をしている方が満足だろう。競争心が強く、職業上のランク付けに非常にこだわるタイプでもある。
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