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最近怖かったこと

「ピンポーン♪」


玄関チャイムが鳴った。
訪問者はヨドバシ・ドット・コムで注文したナチュラルミネラルウォーター2箱の配達員さんだと分かっていたので、印鑑を手に「はいはーい」と陽気に玄関扉を開けた瞬間、
「ギャアァァァァーーー!!!」


扉の隙間のちょうど真ん中に、ひっくり返ってブヨブヨの腹を見せたセミがいたのだ。


どういうこと???


玄関扉の外側の際にいたセミが、わたしが開けた扉の下から引きずり込まれた状況か?


わたしが傷つけたのか?
扉を開けた衝撃で瀕死の重傷を負わせたのか?
プチパニックだ。


「もう死んでますやん」


配達員さんはいたって冷静だった。セミを避けながら荷物は玄関ホールに置かれ、配達員さんを見送ったわたしは、ほうきとちりとりで死骸を回収した。粗塩を撒いて掃除もした。


それにしてもだ。
玄関扉には虫除けのおにやんま君もどき(自作の模造品)を吊るしている。


セミはオニヤンマを恐れないのか?
気になって調べた。
オニヤンマとセミならオニヤンマが勝つらしい。ということは、トラロープで自作したおにやんま君もどきは効果がないってことやん。なんてこった。


玄関開けたらセミの死骸。


これは何かのメッセージ?
「セミ、スピリチュアル」で検索してみた。
「セミの死骸」は、決して不吉な徴候ではなく、むしろ、大きな変化や幸運の前触れとなるポジティブなメッセージを持っていると考えられるらしい。悩み事が解決に向かう吉兆なんだとか。


そうか、なら、そういうことにしておこう。
それにしても怖かった。
寿命が3時間くらい縮まった。

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