そんな会社、すぐ逃げろ!
そんな会社は、すぐに辞めていい。私は今、そう思っている。
現場に戻ってから、私は何人もの若い施工管理技士を見てきた。朝早くに現場に入り、夜遅くまで書類を作り、休みの日も電話に追われる。それでも彼らは「これが普通です」と言う。
私は、それを聞くたびに胸が痛くなる。普通ではない。異常なのだ。
18年間、私は会社を経営していた。だから分かる。無理な工期を飲むのも、安全対策を後回しにするのも、現場の人間の責任ではない。経営判断の結果だ。それを、現場の若手一人に背負わせている会社がある。
ある若手は、私にこう言った。「先輩に相談しても、根性が足りないと言われるだけです」。私は、その言葉を聞いて、何も言えなかった。根性の問題ではない。仕組みの問題だ。
私が見てきた「逃げていい会社」には、共通点がある。工程に無理があっても、誰も見直さない。事故が起きても、原因を個人に押しつける。若手に相談窓口がない。そして何より、上の人間が「自分たちも我慢してきた」と言う。
我慢を美徳にする会社は、若手を守らない。守らないどころか、次の世代にも同じ我慢を強いる。私はそういう会社を、何社も見てきた。
今の建設業には、工程管理も安全管理も、デジタルで可視化する手段がある。それでも導入しない会社がある。理由は簡単だ。可視化すると、無理をさせている事実が見えてしまうからだ。見えなくしておいた方が、都合がいい人間がいる。
私は、そういう会社に若手を残しておきたくない。技術は、逃げてからでも身につけられる。だが、心が壊れてからでは遅い。
あなたの会社は、あなたを守ってくれているだろうか。それとも、あなたの我慢の上に成り立っているだろうか。
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