マニュアル通りにやる事の意義
久々の海、でも雲が立ち込めている
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「マニュアル通りにやってください」と
言われた時、どこかでこう思ったことは
ないでしょうか。
「もう覚えたし、自分なりにやった方が速い」
と。
確かに、作業に慣れてくると手順は頭に
入りますし、わざわざマニュアルを見返す
のは面倒に感じます。むしろ、マニュアルに
従うことが“融通が利かないやり方”の
ように思えてしまうことさえあります。
しかし実際にマニュアルを見てやらないと、
意外なことが起きます。
「大体合っているけど、どこかズレている」
そんな状態に陥ることが少なくありません。
例えば、新しく覚えた機械操作。
最初は指差し確認をしながら、順番通りに
丁寧に進めていたのに、慣れてくると
「ここは飛ばしても大丈夫だろう」と
省略してしまう。そしてある日、小さな
確認漏れが原因でトラブルになる。
あるいは接客でも同じです。
最初はマニュアル通りに「いらっしゃいませ」
「ありがとうございます」ときちんと
声を出していたのに、慣れるにつれて
タイミングが曖昧になったり、言葉が省略
されたりする。本人は効率よくやっている
つもりでも、受け手からすると印象は
確実に変わります。
ここにあるのは、単なる“慣れ”ではなく、
もう少し厄介なものです。
それが「我欲」、つまり自分の都合や感覚を
優先してしまう心です。
人は慣れるほどに、「自分のやり方」を
持ち始めます。
それ自体は悪いことではありませんが、
問題はそのやり方が「正確さ」よりも
「楽さ」や「速さ」に寄ってしまうこ
とです。知らないうちに手順を省き、
コツを無視し、「これでいいだろう」
という判断が増えていく。
だからこそ、時折“初心に戻る”ことが
必要になります。
マニュアルは、人の行動を縛るための
ものではありません。
むしろ、自分の中に生まれる我欲や思い
込みをリセットし、正しい位置に戻して
くれるものです。
スポーツの世界でも同じです。
一流の選手ほど、基本のフォームを繰り
返し確認します。どれだけ経験を積んでも、
「基本に戻る」という作業を怠りません。
それは、自己流のズレがパフォーマンスを
確実に落とすことを知っているからです。
仕事もそれと同じです。
慣れてきたときほど、あえてマニュアルを
なぞる。
「本当にこの手順でいいのか」と立ち止まる。
その一手間が、正確さを保ち、結果として
信頼につながっていきます。
マニュアルとは、外から与えられたルールの
ようでいて、実は自分自身を整えるための
道具です。
それをどう扱うかで、仕事の質は静かに、
しかし確実に変わっていきます!!
