㊲「その一杯、大丈夫ですか?」― アルコールと精神疾患の関係についての話 ―
アルコールと聞くと👇
👉 嗜好品として楽しんでいる方が多い
と思います。
実際👇
気分が高揚する
嫌なことを一時的に忘れられる
普段言えないことが言えてスッキリする
👉 ポジティブに働くケースも多いです
■ 一方で見過ごされがちな側面
ただし👇
👉「ヤケ酒」という言葉があるように
ストレスや落ち込みをきっかけに👇
👉 アルコール摂取量が増えてしまう
ケースも少なくありません。
この段階では大きな問題にならないことも多いのですが、
一部のケースでは👇
👉 深刻な状態へ進行している可能性
があります。
■ 精神疾患との関係
特に注意すべきなのが👇
👉 うつ病
👉 双極性障害
👉 パニック障害
といった精神疾患です。
これらの疾患がある場合👇
👉 アルコールはほぼ例外なく悪化要因になります
■ なぜ悪化するのか(神経科学的観点)
精神疾患の多くでは👇
👉 モノアミン系神経(ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリン)
のバランスが乱れています。
一方アルコールは👇
👉 GABA系の抑制作用
👉 グルタミン酸系の抑制
👉 ドーパミン放出の増加
といった作用を持ち、
👉 中枢神経系に広範囲に影響
します。
その結果👇
👉 神経伝達のバランスがさらに不安定になる
つまり👇
👉「一時的に楽になる→後で悪化する」
という状態を引き起こします。
■ 薬との相互作用(ここは非常に重要)
精神疾患の治療薬の多くは👇
👉 モノアミン系の調整
を目的としています。
代表例👇
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
三環系抗うつ薬
気分安定薬(リチウムなど)
ベンゾジアゼピン系抗不安薬・睡眠薬
これらとアルコールが重なると👇
👉 中枢抑制作用が増強
👉 薬効の予測が困難になる
場合によっては👇
👉 強い鎮静
👉 呼吸抑制
👉 意識障害
といった重篤な副作用を引き起こす可能性があります。
👉 最悪の場合、生命リスクも否定できません
■ 本人は気づきにくい
ここが非常に重要ですが👇
👉 精神疾患は本人が気づきにくい
という特徴があります。
そのため👇
👉 「ちょっと飲みすぎているだけ」
と思っている状態でも、
👉 すでに悪循環に入っているケース
もあります。
■ 周囲の役割
だからこそ👇
👉 周囲の気づきが重要
になります。
こんな変化があれば要注意👇
飲酒量が明らかに増えている
気分の浮き沈みが激しい
お酒を飲んだ後に状態が悪化する
睡眠や食欲の変化
👉 「なんかおかしいな」という違和感
■ まとめ
アルコールは一時的に気分を改善する
しかし精神疾患がある場合は悪化因子
神経伝達系のバランスをさらに乱す
薬との併用はリスクが高い
本人より周囲が気づくことが多い
■ 最後に
お酒は本来👇
👉 楽しむもの
ですが、
👉 状態によっては“リスクのある物質”にもなる
ということは理解しておく必要があります。
もし👇
👉 「いつもと違うな」
👉 「少し心配だな」
と感じることがあれば、
👉 無理せず距離を置く
👉 周囲に声をかける
※精神疾患は有識者で無い人が治療しようとすると、悪化させるもしくは自身も発症する恐れあり
そういった選択も大切です。
「大したことない」で済ませないことが、
結果的に一番の予防になります。
