「既婚者とゲイアプリ:なぜ私はもう関係を持たないと決めたのか」
はじめに
ゲイアプリを使っていると、想像以上に多くの「既婚者」に出会う。
昔は他人事だった「既婚者のゲイ」という存在が、今では現実として目の前に現れるようになった。
そしてその出会いは、私にとって恋愛観や倫理観、そして人としての誠実さについて改めて深く考えさせられるものだった。
なぜ既婚者がアプリにいるのか
心理学では「クローゼットストレス(closet stress)」という言葉がある。
自分の性的指向を公にできない状況下で、社会的役割と本当の欲求の間に葛藤を抱えるストレスのことだ。
既婚ゲイの多くは、このクローゼットストレスの中で生きているのだと思う。
家族という“建前”を維持しながら、裏では本音と欲求を満たすためにアプリを使う。
でもその姿勢は、誠実さの欠如でもある。
「体だけ」ならマシ?
体の関係を求めるだけ、の既婚者もいる。
正直に言えば、私も過去に関係を持ったことはある。
ただ、それはお互いの線引きがはっきりしていたからこそ、成り立っていた。
でも、愛情を求めてくる既婚者となると話は別だ。
「君と真剣に付き合いたい」
「妻とはもう終わっている」
そんな甘い言葉をかけながら、実際には家庭を壊す気などない人も多い。
その二面性に、私はとても傷ついた。
ロマンチストに隠された自己中心性
不思議と、既婚者に限ってロマンチックな言葉をたくさん使う人が多い。
でも心理学的に見ると、それは「逃避的理想化(escapist idealization)」と呼ばれる傾向に近い。
現実の家庭の中で満たされない感情や抑圧された自分を、理想の恋愛という“幻想”で埋めようとする。
問題は、その幻想に巻き込まれる私たちだ。
彼らの愛の言葉は、時に刃となって私たちを傷つける。
奥さんと子どもたちの存在
ある時ふと、こう思った。
「もし私が彼の奥さんだったら?」
トイレで自慰行為をしながら送っている動画、性的なLINE、
それを知らないまま家庭を守ろうとしている奥さんが、あまりに哀れだと感じた。
「自分は特別」と思ってしまいそうになった時、私は立ち止まった。
それは“特別”じゃなく、“誰にでもやってること”かもしれない。
そして、もし私が誰かの家庭を壊す存在になっているなら、それはもう恋愛ではなく加害だ。
恋愛は、私にとって「大切にしたいもの」
私にとって恋愛は、人生の中で最も大切にしたいものだ。
だからこそ、誰かのものを奪うような恋はしたくない。
愛は、誠実さの上にしか築けないと思う。
既婚者と関わる中で、私は何度も自分の感情に問い直してきた。
でも今、はっきりと言える。
私はもう、既婚者とは関係を持たない。
どんなにタイプでも、どんなに甘い言葉を囁かれても、
人を大切にできない人を、私は好きになれない。
最後に
家庭という幸せは、私にとって憧れであり、尊いものだ。
だからこそ、それを裏切るような行為には、加担したくない。
そして、そんな私自身の価値観を、これからは大切にしていきたい。
恋愛に誠実であること。
誰かの幸せを壊すのではなく、互いに支え合える関係を築くこと。
それが私の、新しい選択だ。
もう既婚者は相手にしない。
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