「好きかもしれない。でもまだ、心が追いつかない。」
―年下の彼と、揺れる私の心の距離―
小さな沖縄での恋が終わった。
終わったというのか、終わらせたというのかわからないけれど、
それと重なるように急展開した関係。
好きって、どんな瞬間にわかるのだろう。
目の前に現れたのは、まっすぐに私を想ってくれる年下の彼。
彼はとても積極的だ。
初めて会ったその日から、かわいいを連発し、キスをしてきた。
そして付き合いたいような事も言ってきてくれた。
かわいい年齢でも無い私だけれど、
甘えさせてくれるし、私のことを大切にしてくれようとしているのもわかる。
それでも、何かが軽く感じてしまう。
こんなすぐに人と付き合ったりしたくなるものなのか、
彼の情熱に、私の心が追いついていないのだ。
出会いは、まだ私が元彼と付き合っていた頃のこと。
一緒に行ったイベントで彼を紹介されたのが最初だった。
そのときは特に深く関わることもなく、ただ軽く会話を交わしただけ。
でもその後、彼は私のインスタに数回「かわいい」と反応してくれるようになった。
当時の私は、その言葉に戸惑いながらも、元彼との関係があったから距離を取っていた。
でも─別れを経て、私は1人にになった。
そしてある日、彼の「かわいい」に対して、私はこう返した。
「ありがとう。前は付き合っている人がいたから受け止められなかったけど、
今はその言葉が、素直に嬉しいと思える」と。
すると彼は、「今まで我慢してたから、これからは思う存分言える」と返してきた。
そこから、私たちのやりとりが始まった。
「気軽にセックスできる身体」ではない私
私は、誰とでも身体を重ねられる人間じゃない。
精神的な安心感がなければ、身体が閉じてしまう。
これは、多くの人が感じることかもしれない。
心理学では「身体感覚の解離」と言われる現象で、心が追いつかないと身体の反応にもブレーキがかかる。
恥ずかしいと言ってごまかしたり、でも反応してしまったり。
その曖昧さにも、自分で戸惑うことがある。
「早く付き合いたい」に追い立てられる感覚
彼は「付き合おうよ」と言う。
「間あけると他に行っちゃうかもよ」と。
その言葉に、私はプレッシャーを感じてしまった。
恋愛にスピードを求められることが、こんなにも苦しいとは思わなかった。
恋愛回避型と呼ばれる愛着スタイルを持つ人は、心が決まる前に距離を詰められると、不安が増してしまう。
今の私はきっとその傾向がある。
2年の末失恋してしまった痛みや自身が抱える精神的な問題がまだ癒えていない。
でも、それは「相手を好きじゃない」からではなく、「ちゃんと向き合いたいから」それらを解決して前に進みたいからだ。
彼は一緒に痛みを分け合いたい、と言ってくれる。
心底嬉しい気持ちはあるけれど、まだきちんと会って話したのは1回しかない中で、
今はまだ、決めきれない。
私も、もう若くはない。
軽々しく付き合うわけにはいかない。
「この人となら長くいられる」そう確信できない限り、私は恋人にはなれないと思っている。
私は今までほとんど一目惚れで付き合ってきている、
出会ったその日に付き合う人には強く惹かれてきた。
でも私は今回何かのストッパーが働いてなのか、彼に対してそのような気持ちになっていない。
かなりの年下だから未来に不安を感じているのも1つの原因だとも思う。
でも…
一緒に過ごしてみたら、のめり込んでしまうかもしれない。
だから今は、急がず、焦らず、デートを重ねてみようと思う。
思ってくれる人のありがたさと、心の誠実さ
彼のまっすぐな気持ちは、本当にありがたい。
私は気を遣って、言いたいことを言えないときもあった。
でも相手の気持ちに応えなきゃ、
と思うことと、好きだから応えたい、は違う。
そこを間違えてしまうと、後から自分が苦しくなってしまう。
私がまだ臆病で、年下の彼にすべてを委ねられていない。
年下だから私がしっかりしなきゃとか、年上らしくしないと、だとか、そんな事ばかりを考えている。
信頼とは、「ゆっくりと安心を積み重ねるプロセス」なのだと思う。
それが育たなければ、恋は始まらないような気がする。
恋愛は、タイミングと相性と、そして「心の声」に耳を傾けること。
好きになれるかもしれない可能性と、まだ決めきれない不安の中で、
私は今日も、自分の心の輪郭を探している。
恋愛って本当に難しい。
