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【読書記録】カフネ 阿部 暁子
Q:作者はこの作品を通して何を伝えたかったのだろう?
人のことは理解できない。苦しみも幸せも、わかってあげることは不可能だ。でも、何もせず無視するなんて、できない。
そういうときに使うのが、「善意」だ。
しかし作者はこう語る。
「善意は脂みたいなもので、使い方を間違えると相手を逆に滅入らせてしまう」
What:「使い方を間違えた善意」って何だろう?
この作品では、両親がその象徴として描かれている。純粋でキラキラした善意で、子どもたちを苦しめていた両親の姿。
一方、上手に善意を使っている人物として、とき子の存在が浮かび上がる。
Why:なぜ、善意が相手を滅入らせるものに変わってしまうのか?
その人の自由や意思、人生を奪ってしまう善意は、もはや善意ではない。それは「束縛」であり、「呪い」だ。
How:では、自分はどうしていくか?
「これは支える善意か?」と、常に自分に問うこと。
相手が自分の意思を持って人生を歩んでいくことを支える善意——それが、良い善意なのではないか。
教師という仕事をしていると、「子どものため」という大義名分を持った善意が、いつも傍らにある。でも、それは本当に善意なのか。「束縛」や「呪い」になっていないか。常に問い続けることが必要だと思う。
子育てにおいても、仕事においても、その他のあらゆる人間関係においても・・・。
「善意は脂みたいなもので、使い方を間違えると相手を逆に滅入らせてしまう」
この言葉は、深く心に刻んでおきたい。
