藤井風のように生きる哲学。
「風の時代」とは、コロナ風邪の時代のことではなく、約200年続いた「土の時代」を経て、グレートコンジャンクション(西洋占星術において、木星と土星が同じ星座に重なる現象)を機に始まった新しい時代の流れだそうです。これまでの物質的なものに価値を置く考え方から、個人の自由や自分らしさ、そして情報や体験といった目に見えないものに価値を置く時代 へと変化していると言われています。
そんな「風の時代」なんて言われる新しい流れの中で、自分らしく、もっと軽やかに生きたいなって思うんです。そんな時、いつも頭に浮かぶのが、藤井風さんの姿や音楽なんです。彼の音楽を聴いていると、心が洗われるような、スーッと体の中に風が通り抜けるような感覚になるんです。彼の生き方、佇まいを見ていると、まるで「風のように生きている人」だなと感じます(ダジャレみたいになっちゃってすいません)。私にとってそれが、もしかしたら一番心地よい、一番良い生き方なんじゃないかと考えるようになりました。藤井風さんのように生きるって、どういうことなんだろう。彼の音楽に込められたメッセージや、彼自身の哲学を、もっともっと知りたい、学びたい、そう思っています。
藤井風さんの音楽や言葉には、表面的なものだけでなく、すごく深い哲学が流れているように感じます。例えば、彼の音楽の根幹には、「HELP EVER HURT NEVER」(常に助け、決して傷つけない)という考え方があります。これは、彼のお父さんから教えられた大切な概念で、彼の活動のあらゆる部分に集約されているコアメッセージだと言えます。また、レーベル名もこの言葉の頭文字から取られているんですよね。このシンプルな教えって、私たちが普段、周りの評価を気にしたり、競争して誰かを出し抜こうとしたり、人間関係で傷つけ合ったりしてしまう中で、すごく大切なことを思い出させてくれる気がします。誰かを傷つけない、そして常に誰かを助けようとする。その姿勢って、きっと自分自身も守り、満たすことに繋がるんじゃないでしょうか。
彼はまた、「誰かがちょっといい気分で人生を送れたりするために音楽やっとるようなもんなんで」とも語っています。自分のためだけでなく、人のために音楽をやっているんだという、その利他の精神に胸を打たれます。人の喜びを自分の喜びにできる人なんだなと。自分が満たされない、人から認められたいという悩みを抱えている時、少し視点を変えて、どうしたら周りの人が喜んでくれるかな、どうしたら誰かを助けられるかなって考えてみることで、きっと自分自身も救われる瞬間があるんじゃないかなと感じています。
彼の歌詞には、仏教的な考え方、特に「諸行無常」(すべてのものは移り変わる)という教えに通じる思想が反映されていいます。例えば、「まつり」という曲で「悩んでる暇はない」「生きてるうちに踊らなきゃ」と歌っていますが、これって、先の見えない不安や、過去への後悔に囚われて立ち止まってしまう私たちに、「今を生きることの大切さ」を強く訴えかけているように聞こえます。終わってしまったことや、まだ来ていない未来を心配するのではなく、目の前のこの瞬間、この身体で感じられる喜びを大切にする。そう考えるだけで、抱えている悩みが少し軽くなるような気がするんです。
愛についても、彼ならではの哲学を感じます。「満ちてゆく」の歌詞には「愛される為に、愛すのは悲劇」というフレーズがあります。これは、人から愛されることを目的として自分を取り繕ったり、無理をしたりするのではなく、見返りを求めず、ただ純粋に「愛す」ことこそが大切なんだと教えてくれているようです。
自分を偽って周りに合わせてしまう悩みや、人間関係で消耗してしまう悩みを抱えている人にとって、「何のために戦おうとも 動機は愛がいい」という「きらり」の歌詞 も含めて、愛を自分自身の選択の基準にするという彼の哲学は、心地よい人間関係や、ありのままの自分を受け入れるヒントを与えてくれるんじゃないでしょうか。
彼の歌詞は、難しい言葉を使わず、シンプルで普遍的なテーマを扱っていることも特徴です。人生、愛、別れ、そして「今」という瞬間。誰もが経験する感情や状況を、誰にでもわかる言葉で表現している。複雑な情報に溢れて、物事の本質が見えづらくなっている今だからこそ、彼のシンプルさは心にスーッと入ってきて、本当に大切なことは何かを思い出させてくれる力があるように思います。
藤井風さんのこうした哲学に触れることで、私自身も変われるんじゃないか、もっと「風のように」生きられるんじゃないかと希望が湧いてきます。周りと比較して一喜一憂したり、評価を気にしすぎたりせず、「HELP EVER HURT NEVER」の精神で、自分にも人にも優しくありたい。過去の失敗や未来の不安にエネルギーを使うのではなく、「今、ここ」にあるものに感謝して、「生きてるうちに踊らなきゃ」と、この瞬間を大切に味わいたい。そして、自分の行動の動機が、「愛されたい」というエゴからくるものではなく、「愛す」こと、誰かのため、何かのためという純粋な「愛」からくるものであるか、立ち止まって考えてみたいです。
彼は音楽以外のことに無頓着だったり、「降りてくる」感覚を大切に曲を作ったりする そうですが、その良い意味での「力の抜け具合」というか、自然体で無理をしない感じも、「風のように生きる」ことのヒントのように思えるんです。完璧を目指しすぎて自分を追い込むのではなく、もっと肩の力を抜いて、自分が心地よいと感じる「風」に身を任せてみてもいいのかもしれません。
藤井風さんの音楽は、ただ美しいメロディーと言葉の組み合わせ、というだけでなく、彼の生き方や哲学そのものなんだと改めて感じています。彼の提唱する「無欲の哲学」は、現代社会で孤軍奮闘し、疲弊している多くの人に、立ち止まり、呼吸し、そして心穏やかに生きていくための道しるべを示してくれているように感じます。
私にとって、彼の「風のような」生き方、つまり、執着がなく、軽やかで、それでいて深い愛と哲学に根差した生き方が、これから目指していきたい、「マイベスト」な生き方だと確信しています。これからも藤井風さんの音楽を聴き、彼の言葉に触れながら、風の時代に、風邪ひかないで、風のように生きていこうと、そんな風に思っています。
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