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唯一無二の指輪を作った話【前編】

実は、このアカウントの持ち主は、今年結婚をした。
6月25日が入籍日なので、12月25日でハーフアニバーサリーと言うやつである。え、ソシャゲ?
でも、そういうことである。

きっと結婚を祝う形は色々あるが、私たち夫婦は結婚式はしないという選択をした。
その代わりに我々は結婚指輪をそれなりに凝ることとなった。

この記事は、オーダーメイド結婚指輪を検討中のカップル、サプライズプロポーズ、婚約指輪づくりをしたいなと思っている方などの参考になれば、というのは建前だが、1組のカップルが表参道に恐れおののきながら、オーダーメイドで指輪を作った話を笑って読んでもらいたい。

やっぱ私、前置き長いな……

オーダーメイド結婚指輪を作りたくなった妻の話

私は「ことがら」、「ものごと」に物語性を求めるタイプのオタクである。
ある事象に対してルーツを感じると、テンション上がるし、リンクコーデなるものは、無条件でとてもいいな!最高!と思うタイプ。二次創作は特に。共通の文脈を持ちながら、アウトプットが人それぞれに分岐していく過程が好き。なので、二次創作ハンドメイドアクセサリーがすこぶる好きなのである。

話を戻そう。
ある日、Instagramでこんな広告を見つけた。

「プロの手で、自分の推しキャラ概念アクセサリーが作れるんですか……?(早口)」状態である。
私は現在、『ウマ娘 プリティーダービー』のライスシャワーが最推しである。Instagramで見つけた後、「ライスの概念リングが作れるって、コト……?」と、このサイトを隅から隅まで眺めていた。
そんな中で気づいたのが、このSORAという会社が本来、結婚指輪、婚約指輪のオーダーメイドを受ける会社であるということだった。
その技術を生かし、自分用のリングやアクセサリーを作る方もおられるという延長が『推し指輪』なのだろうと推察する。
驚くべきはその表現技法の幅である。
形、刻印、加工技術だけでなく、取り扱いのある金属の種類や、何と言ってもSORAの目玉は金属に対して発色ができる技術を持っているところにある。

翌年に結婚を控えた2023年の私は、「ここで結婚指輪が作れたら、めちゃくちゃいいんじゃない?」とワクワクしていたのだった。

オーダーメイド結婚指輪を作ろうと言われた夫の話

side夫の詳しい話は、夫婦でゆるゆるやっているPodcast『なんのはなし?』で掘り下げているので、夫自身の言葉で聞きたい場合はそちらを参照ください。
(公開日現在、未配信です。配信したらリンクを貼る予定です。ご了承ください)

簡単に彼サイドの印象をまとめると、「オーダーメイド指輪???」だったとのことである。
ただ、結婚式をしないと決めたこともあり、経済的な要件が満たせるのならやぶさかでないという言葉を提案した当初に言われていたと記憶している。
Podcast収録時に判明したのは、思った以上に彼の最初は後ろ向きだったこと。表参道という立地や、彼の持つハイブランドの接客イメージの悪さから、かなりSORA(というよりは表参道のジュエラー)に対して懐疑的であったらしい。
欲しいものになると一直線な私だが、ことが終わったあとに考えると彼の懸念やイメージには偏りこそあるが、消費者としては然るべき判断軸だとは思う。
とはいえ、一旦は来店予約を取ることを許可してくれたのは、「こういうこと(結婚に関わる諸々)は女性の言う通りにしないと、いつまでも根に持たれる」(文意)とのこと。なるほど。男性は男性なりの知見がある。

かくして、私たちは2023年秋、ドキドキの気持ちを抱えてSORAに来店することとなる。

結婚指輪 "With Teller"

結婚指輪デッサン

SORAのオーダーメイド指輪作りの特色として、「指輪の名前をつけてください」と言われることだ。ということで、私たちの指輪には名前がついている。
名前の種明かしは最後にするとして、こだわりポイントの話をしていこうと思う。

藤モチーフのラインデザイン

この指輪自体は、ブリーズというデザインの指輪を元にしている。

側面に入ったラインにそれぞれ、タンザナイト(紫)、ペリドット(緑)の発色を入れて、藤の花や葉が伝うようなイメージを入れた。

引用:SORA HP

タンザナイトは、この写真だと青く見えるが、実際のところは多色性の性質の通り青から紫に見える。
上手いこと、塗装としては藤の色に見えるカラーになった。当初、全く別のデザインに狙いをつけていた私だったが、ラインに入れる色で遊べるという提案として、デザイナーさんが持ってきたブリーズは、結果としてかなり我々にとっての正解を叩き出した気がする。

我々夫妻にとって、特別な花である藤をモチーフにしたのは、私たちの指輪作りにおいてかなり深く意味を持つことになる。

提供:SORA

このサイドに走るラインは装着時にくるくる回すとタンザナイトが外側になったり、ペリドットが外側になったりする。
自分に見える面の表情が変わる、面白いリングになった。

リングの内側に込めた日常

デッサンを冷静に見ると、1番目を引くのは内側のカラーリングだと思う。
こんなに色出るの?と思うだろう。出るのである。

私のリングの内側は「ソレイユ」という名前のグラデーション。

引用:SORA HP

その名の通り、朝焼けのイメージを持つこのカラーは青から透明を経由して黄色、オレンジへ変化していく。
このカラーを見た時に、SASAYAMA.の『リビングオンザブルーズ』のイントロが聞こえてくるような気がした。我々夫妻の出会いのきっかけであるアーティストの代表曲が連想されたのである。
伝わる人に伝われと思っている。
伝わるあなたへ、なんか分かりません?(個人の感想)

夫の指輪には「ブラックオパール」という名前のグラデーションが入っている。

引用:SORA HP

私の指輪のカラーが朝焼けなら、夫の指輪は夕焼けの色である。
太陽が沈んで夕闇を連れてくる色。一方で、景色がいっそう美しく見える時間帯だという。
私自身はSORAのジルコニウムカラーの中で、ソレイユとブラックオパールが、最後まで選べなかったほど好きなカラーリングになった。
さらに、ジルコニウムのグラデーションの中で、ソレイユからブラックオパールは連続性のある色だという。
つまり、並べると色が繋がるのである。

指輪のカラーとしてこの2つに決まったとき、朝焼けから夕焼けまでを選んだというストーリーに対して、
「朝から晩までお互いを思っていられたらいいね」
なんて言葉が口をついた。
まったく、私らしくない言葉ではあるが、自分だけの人生でも身体でもなくなったということに目を向けるために、この指輪はあるのかもしれない。

提供:SORA

結婚指輪その他もろもろ

  • 指輪内側の刻印
    指輪の内側の刻印は、お互いの誕生日にした。
    この刻印においても1エピソード生まれるのがSORAのヒアリングのすごいところだと思う。
    当初刻印のことは全く考えていなかった我々だが、デザイナーさんの「せっかくですから」に乗せられて考え始めた。
    夫は、「ケータイのパスコードにしよう」と言い出したが、我々の共通する考えとして、「名前じゃないよな」という意見が一致した。これは一緒に考えないと分からないものだったな、と思う。
    また、刻印の種類として、文字はさることながら、SORAデザインの模様やアイコンを選ぶことが出来る。
    私たちは、既存のアイコンの中から自分を表すものを選び、私の誕生日の横には月、夫の誕生日の横には猫を刻印した。この猫が何かを見上げるようなシルエットになっており、くしくも、月を見上げる猫の構図が出来上がった。ここも私の好きなポイント。

  • 表面の仕上げ
    夫は職業柄、凹凸のあるデザインは最初から対象外だった。元にしたブリーズにはどちらかと言うとでこぼこしたデザインであるが、夫のリングはそのでこぼこを無くしたデザインになっている。
    その上で、ステンレスのライン仕上げのようなつや消し加工になっている。これはこれで美しいと思う。
    方や、私のデザインは基本的にブリーズを踏襲している。サンプルの写真はゴールドなどを使っていて、HPのサンプルでラインに違う色を入れているデザインはあまりないが、色を同系色にしていない感じが唯一無二感があって、とても良い。
    ちなみに夫のデザインは側面からもブラックオパールの発色が見える。

結婚指輪の名前の種明かし

ということで、丹精込めて考えた指輪に最後に名前をつけることになった。
勘のいい人は気づくかもしれないが、藤の英名″Wisteria″から取っている。
そのままの"Wisteria"とならなかったのは、夫の遊び心で、我々の共通項として「ずっと話している」という特徴があったからと記憶している。
「語り部とともに」という洒落た和訳だが、ニコニコと色んな話をしていきたいよね、朝から晩まで。ということなんだと思う。
指輪を作らずとも、なんとなくそんな不文律というか共通した思いみたいなものはあったのかもしれないが、ある程度形と言葉にしたことに一定の意味があると思っている。

前半のまとめ

結婚指輪はこんな感じである。
ここまででもわかる通り、かなり楽しい。
しかも、あーだこーだ言いながらなんとなく決まったアイディアを、最後にデザイナーさんがササッとデッサンにしてくれる。
これはこれで感動なのである。
ここまでまとまるのに2-3時間。これを長いと思うか短いと思うかは、正直行ってみてから考えて欲しい。


【超閑話休題】
商談をしながら、1時間に1回くらいお菓子が出てくるのが楽しかった。印象深いのは小さいのにめちゃくちゃ美味しいカステラ。
いや、本筋では無いのだけど。


お気づきのとおり、書き始めは婚約指輪の話まで書くつもりでいた。
だが、普通に半年記念であるクリスマスに全く間に合わず、一旦結婚指輪で片をつけることにした。
婚約指輪の後編はまた近いうちに。
それはそれで話があるのです。自己満だけど。
そんなことで、結婚指輪の話は一旦おしまい。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

ではまた。


出典

今回の投稿にあたり、SORAさんにストレージされている我々の結婚指輪の事例写真をご提供頂いた。
カラーサンプル画像は、SORAさんHPより抜粋している。
コーポレートサイトは下記。

商談はもちろん写真のやり取りにあたっても、とても暖かい会社様だなぁと感じつつ連絡をとっていた。
全てのカップルの幸せを願う企業として、末永くそこにあって欲しいと思う。

では、次回は婚約指輪で。

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