【ぼくの超日常#22】トーストから人生を学ぶ
妻は甘いものが好きだ。
好きすぎるあまり、時々妙なことを言い出すほどに。
たとえば「メロンパンはメロンだけでいい!」とか「チョコクロワッサンのワッサンは甘くない!」とかがそれにあたる。
メロンパンの上のカリカリはメロンっていう呼び名じゃないよ!
いや待て。ワッサンって何なん?
というか、多分ワッサンもけっこう甘いよ?
もう妻の迷言はツッコミどころが多過ぎて渋滞している気がするが、いちいちツッコんでいると日が暮れるので、今日は話を先に進めようと思う。
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今朝のことだ。
ぼくがトーストにピーナッツクリームを塗っている時にそれは起きた。
妻「ねぇ。そんなにクリームを薄く塗ってもさ、意味なくない?甘くないよね?」
ぼく(心の声)(えっ……?意味ない…とは?十分甘いですが……?)
まぁなんということでしょう。もしかして妻の舌にあるはずの甘さを感じる味蕾は御ぶっ壊れなのかもしれない。心配になってきたね。
試しに、ぼくは薄く塗っても十分甘いと思うけど…と言ってみたら、想像を絶するほどの真剣な眼差しをこちらに向けて、妻は仰るのだった。
そんな甘さじゃ
わたしの欲求は満たされない
………はぃ??
(ぼくの心の声)
でもまぁよくよく考えてみると、妻のトーストの食べ方はちょっと独特だ。基本的には何もつけずにそのほとんどを食べて、そして最後の一口になった時に、ジャムなりクリームなりをその一口大のパンの上にモリィッ!とのっけて食べるのだ。
そう、言うなれば彼女の甘さへの姿勢は「一発入魂」なのである。同じ分量のクリームをトースト全体に塗るくらいなら、最後の一口にすべてを投入したい!と、つまりそういうことなのだろう。
そしてぼくは妻のそんな一言で悟った。
そう、人生だってそうじゃないか!薄く広くダラダラやるよりも、ここ一発に全力をかけた方が気持ちイイじゃぁないか!勝負とは、人生とはそういうものだろうがよぉ!(感涙)
妻はトーストへの姿勢をもってして、ぼくにそう示唆してくれているのだろう。
いやはや。
トーストには人生が詰まってるんだなぁ。。
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