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「浮雲について行く」―詩―

浮雲に ついていくと 
いつしか 懐かしい街へと
たどり着いていた

「おいでんせぇ」
「よーこられたなー」
故郷の なまりが
柔らかく 体をつつみ
笑顔が 紡(つむ)がれる

一目 会いたい 景色や
人たちが 両手を広げて
待っていてくれる
その手の中に 心を埋める

昔の 自分の心と姿が
あの里山の 細道で生きている
海の色 稲穂の匂い
みんな 昔と同じ

竹馬遊び 凧あげ
コマ回し トンボ採り
あの頃の 一日は
流れ星のように 瞬間を
燃やし尽くして 終わってた

日暮れて 星が落ちてきそうな空を
あぜ道から 見上げて
父さん・母さんの星を 探す
やっと 見つけて 
空に 指で 文字を書く

「カタツムリみたいに
頑張って 進んで行くからね
空から みててね」

父さん・母さん星が
気のせいか またたいた

懐かしい ふるさと
誰も こころに
ふるさとの地図を 持っている

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