子猫用品選びで、姉に最初に伝えたこと
「子猫を迎えることになった。」
姉からその連絡をもらって数日後、一緒に子猫用品を買いに行くことになりました。
私は以前、ペットショップで犬猫用品を担当していました。
そのこともあって、姉からは「何を買えばいい?」「これは必要?」と、買い物の前からたくさん相談を受けていました。
私も、「せっかく迎えるなら、できるだけ良い環境を用意してあげたい。」という姉の気持ちがよく分かります。
だからこそ、この日の買い物で最初に伝えたことがありました。
店内に入ると、姉は目を輝かせながら子猫用品を一つひとつ手に取っていました。
「これもかわいい。」
「このベッドも良さそう。」
子猫を迎えるのが楽しみで仕方ない気持ちが、見ているだけで伝わってきました。
でも、その様子を見ながら私は少しだけ気になっていました。
子猫用品は見れば見るほど、「これも必要かも」と思えてしまうものです。
だから私は姉に、最初にこう伝えました。
「全部そろえなくても大丈夫。」
マストで必要なもの
必要なものはあります。
でも、「最初から完璧にそろえること」が、子猫にとって一番大切というわけではありません。
私が姉に最初にすすめたのは、「まずは子猫が安心して過ごせる環境を作ろう」ということでした。
ケージ、キャリー(クレート)、トイレ、お皿、水飲み。
毎日の生活に必要なものを優先して選んでいきました。
そして、もう一つ。
私は猫じゃらしだけは最初から用意してほしいと伝えました。
遊ぶためだけではありません。
猫じゃらしは、子猫とのコミュニケーションを取る大切な道具でもあります。
一緒に遊ぶ時間が増えることで、人にも慣れやすくなり、新しい環境への不安も和らぎやすくなります。
もちろん、おもちゃは何個も必要ありません。
まずはお気に入りの猫じゃらしが一本あれば、それだけでも十分だと思っています。
ケージ選びで私が重視した3つのポイント
子猫にとってケージは、閉じ込める場所ではありません。
ケージは種類がたくさんあるので、初めて選ぶと迷ってしまいます。
私が姉に伝えたのは、見た目よりも「長く安心して使えるか」を基準に選ぶことでした。
① 底板が丈夫なこと
子猫は成長すると意外と体重が増えます。
底板が薄いとたわんだり、歩くたびにぐらついたりすることがあります。
猫が安心して過ごせるように、しっかりした底板のものをおすすめしました。
② キャスターが付いていること
掃除をするときや模様替えをするとき、ケージを少し動かしたい場面は意外とあります。
猫砂は思ったより飛び散ります。
キャスター付きなら一人でも動かしやすく、ケージの下まで掃除できるので衛生的です。
③ 猫用トイレが無理なく入ること

子猫のうちは小さなトイレでも大丈夫ですが、すぐに成長します。
最初から成猫用のトイレが入るサイズを選んでおくと、買い替える手間が少なく済みます。
私は「今の子猫」ではなく、「半年後、一年後も使えるか」を考えて選ぶように伝えました。
また、あまり考えたくはありませんが、けがや病気などで運動制限が必要になることもあります。
そんなとき、ケージの中で落ち着いて過ごせる広さがあると、治療や療養の場として役立つことがあります。
普段使いだけでなく、「もしものときにも使えるか」という視点で選んでおくと、長く安心して使えるケージになると思います。
トイレ選びで私が伝えたこと
トイレは、子猫を迎える前に必ず用意しておきたいものの一つです。
トイレを選ぶときに私が一番伝えたかったのは、ケージに無理なく入るサイズを選ぶことです。
子猫を迎えたばかりの頃は、環境に慣れるまでケージで過ごす時間も少なくありません。
そのため、ケージの中にトイレを置けることは、とても大切だと考えています。
「ケージに入らなかった」ということも意外とあります。
そして、もう一つ伝えたのがトイレはできれば2か所用意してほしいということです。
猫はとてもきれい好きな動物です。
トイレが汚れていたり、気に入らなかったりすると、別の場所で排泄してしまうこともあります。
トイレを2つ用意しておくことで、子猫も安心して排泄しやすくなりますし、万が一失敗してしまうリスクも減らせます。
最初から高価なトイレを選ぶ必要はありません。
大切なのは、「子猫が安心して使えること」。
それが、私が姉に伝えたトイレ選びの基準でした。
私は姉にシステムトイレを勧めました

私は姉に、システムトイレをケージの中と外に1つずつ、合計2か所設置することをおすすめしました。
理由は、おしっことウンチが分かれることで掃除がしやすく、臭いも抑えやすいからです。
初めて猫を飼う方ほど、お手入れの負担が少ないものを選んだ方が、無理なく続けられると私は考えています。
もちろん、トイレ掃除は毎日のことです。
どんなトイレを選んでも、手間がゼロになることはありません。
だからこそ、少しでもお手入れが楽になる環境を作ることが大切だと思っています。
飼い主さんに余裕が生まれれば、その分、猫と遊んだり、甘えさせてあげたりする時間や気持ちにも余裕が生まれます。
私は、それも猫との暮らしでは大切なことだと考えています。
クレート選びで私が伝えたこと
私が姉にすすめたのは、上からも開けられるタイプのクレートです。
病院では、怖がってクレートの奥に隠れてしまう猫も少なくありません。
前扉しか開かないタイプだと、無理に引っ張り出さなければならないこともあります。
一方で、上から開くタイプなら、猫への負担を抑えながら抱き上げやすく、診察もスムーズに進みやすくなります。
もちろん、普段の出し入れでも便利です。
子猫のうちからクレートに慣れてもらうためにも、普段は部屋に置いて寝床として使うのもおすすめです。
「病院へ行くときだけ入る怖い箱」ではなく、「安心して入れる場所」になれば、いざというときも落ち着いて移動しやすくなります。

ワンポイント💡
我が家では、ごはんをクレートの中で食べてもらうようにしています。
そうすることで、クレートを「怖い場所」ではなく、「安心できる場所」と感じてもらいやすくなるからです。
普段から慣れておけば、病院へ行くときはもちろん、災害などで急いで避難しなければならない場面でも、スムーズに入ってくれる可能性が高くなります。
毎日続ける必要はありませんが、たまにクレートの中でごはんやおやつをあげるだけでも、良いトレーニングになります。
ちなみにうちの子はご飯はここで食べるもの。ってわかっているので自分で入ってくれます。
子猫の頃から「安心できる場所」として慣らしておくことが、将来きっと役立つと私は思っています。
お皿選びで私が伝えたこと
お皿は、今回紹介した用品の中では比較的自由に選んでいいと思っています。
デザインや色など、飼い主さんが気に入ったものを選ぶのも楽しみの一つです。
ただ、最初のうちはステンレス製のお皿は避けてもいいと姉に伝えました。
もちろん、ステンレス製にもメリットはたくさんあります。
衛生的でお手入れがしやすく、落としても割れにくいので、長く使いやすい素材です。
そのため、最初は陶器製やプラスチック製のお皿で様子を見て、性格的に問題なく使えそうであれば、ステンレス製を検討してみるのも一つの方法だと思います。
「どの素材が一番良いか」ではなく、その子に合ったものを選ぶこと。
それが、お皿選びで私が大切にしている考え方です。
水飲み選びで私が伝えたこと
水飲みを選んでいるとき、姉からこんな質問をされました。
「循環式の給水器ってどうなの?」

確かに、猫は流れる水を好む子も多く、循環式を使っている家庭もたくさんあります。
ただ、私は最初のお迎えのタイミングでは、あえておすすめしませんでした。
理由は、電源コードがあるからです。
子猫は好奇心旺盛で、目に入ったものは何でもおもちゃにしてしまいます。
コードをかじったり、引っ張ったりしてしまう可能性もあるため、慣れない環境の中で最初から設置する必要はないと私は考えています。
その代わり、私が姉にすすめたのは、フィルター付きのウォーターボウルでした。
水は流れませんが、フィルターでカルキやホコリを軽減できるので、シンプルで扱いやすく、子猫にも慣れてもらいやすいと思ったからです。

子猫が新しい家に慣れてきた頃、目安として2週間ほど経って落ち着いてきたら、循環式の給水器を検討してみるのも良いと思います。
大切なのは、「流れる水だから良い」「お皿だから悪い」ではなく、その子が安心して水を飲める環境を作ってあげることだと私は考えています。
ワンポイント💡
もちろん、水は毎日交換することが大切です。
フィルターが付いているからといって、水を替えなくていいわけではありません。
大切なのは、「どんな器で飲むか」よりも、いつでも新鮮な水が飲める環境を作ることだと私は考えています。
まとめ
姉と一緒に子猫用品を選びながら、私が何度も伝えたのは、「最初から完璧を目指さなくても大丈夫」ということでした。
子猫を迎えると、「あれも必要」「これも買ってあげたい」と思う気持ちは、とても自然なことです。
でも、本当に大切なのは、高価なものや便利なものをたくさんそろえることではありません。
安心して眠れる場所。
安心してごはんを食べられること。
安心してトイレができること。
そして、飼い主さんが毎日無理なくお世話を続けられること。
その環境があれば、子猫は少しずつ新しい家に慣れ、安心して暮らせるようになります。
姉との買い物を終えた帰り道、「これなら安心して迎えられそう。」と笑顔で話してくれたことが、今でも印象に残っています。
もし、これから子猫を迎える方がこの記事を読んでくださっているなら、全部を一度にそろえようと焦らなくても大丈夫です。
その子に合ったものを、一緒に暮らしながら少しずつ見つけていけば十分です。
子猫との暮らしは、正解を探すことではありません。
一緒に暮らしながら、その子に合った環境を少しずつ作っていくこと。
それが、私が姉との買い物を通して改めて伝えたかったことです。
LuLuNe編集部
