世界で最も美しい炭鉱。「ツォルフェアアイン炭鉱産業遺産群(Welterbe Zollverein)」 / エッセン・ドイツ 10
こんにちは。
今回はデュッセルドルフから車で40分ほどの街、エッセンにある「ツォルフェアアイン炭鉱産業遺産群」へ。
1847年に稼働し、1986年に鉱山が閉鎖されるまで計60万人以上の人々が働いていたというツォルフェアアイン炭鉱。最後のコークス工場が閉鎖されたのは1993年。

目を奪われるのが、フリッツ・シュップ(Fritz Schupp)とマルティン・クレーマー(Martin Kremmer)が手掛けた、バウハウス様式の第12採掘坑(Zollverein Schacht XII)。

「世界で最も美しい炭鉱」と評される所以。

操業停止後、炭鉱はノルトライン=ヴェストファーレン州(州都 デュッセルドルフ)により産業遺産として保護・整備され、炭鉱跡の見学は勿論、博物館やレストラン、サイクリングコースもある地域の憩いの場として生まれ変わりました。

ガイドツアーに参加しないと入れないスポットがあるので、チケットショップのあるルールミュージアムの建物へ。

教科書に出てきたよね、「ルール工業地帯」。あの時間、地図を見ながら思いは教室を飛び出してたよなー

入るとすぐにあるカフェ。

ツアーまで時間があったので、屋上からの景色を見ることに。

建物の模型が素敵でした。あっ、ちゃんとSANAA設計のビルもある。


工場内を駆け抜け

階段を登り

屋上へ。



上から見ると電車?巨大芋虫?みたいだったエスカレーター。

森の中にひっそりと佇んでいた通路が美しく物哀しかった。

ツアーで炭鉱の生産プロセスを辿ります。



鉱夫たちの挨拶「Glück auf(幸運の上に!=ご安全に!ご無事で!)」が書かれたところで足が止まりました。彼らは過酷な労働環境で無事に地上で再会できることを願って声を掛け合ったといいます。

1950年代末ごろ、日本から500人ほどの鉱夫たちがルール地方の炭鉱に派遣されたという。かつて「黒いダイヤモンド」と呼ばれていた石炭。
帰ったら、森廣正著『ドイツで働いた日本人炭鉱労働者―歴史と現実』を読んでみようと思う。

ツアー後ミュージアムへ。

なんてゾクゾクする構造!のエントランス。

溶鉱炉をイメージしたというオレンジの階段。

随所に工場の名残が美しく留められていました。


展示は炭鉱に特化したものではなく、ルール地方の歴史や文化、自然全般を紹介する内容。


「フラクタル」という概念がよぎり、

「ヘッセン州立博物館」を思い出した。

なんて美しい。

さて、旧コークス工場へ。(ピンクのゾーン)


途中まで空中通路を歩いて、


遊歩道に沿って旧コークス工場の外観を眺めます。


ひたすら美しかった。


現実感を失わせるスケールに出会ったときに感じる心地良い浮遊感に包まれる。

なぜか数字に惹きつけられた。

誰もいなくなった工場跡と緑の対比。静と動。

基地のような、宇宙船のような駐車場。


ミュージアムまでトコトコ戻って、ショップをのぞく。

うにゃ〜いいセレクションですなー


大好きドイツの生物学者エルンスト・ハインリッヒ・フィリップ・アウグスト・ヘッケル(Ernst Heinrich Philipp August Haeckel)の生物画も。

香港のTASCHENで出会ったキャンバス地の装丁本を思い出した。ザラつきのある地に刷られた色は落ち着きと深みがあってとても美しい。


GUCCI Fall 2016のドレスですね。

ということで美しき炭鉱遺産でした。

Welterbe Zollverein(ツォルフェアアイン炭鉱産業遺産群)
